しとう
【死闘】
《名・ス自》決死の覚悟で戦うこと。死に物狂いの戦い。
さて、我がFootball Manager内の2022年J1リーグも、残り4試合(ACL組は残り6試合)を残すのみ。
いよいよ佳境も佳境といったところですね。
前回
の続き。
昇格組ながらまさかの大躍進、シーズン終盤まで優勝争いをリードする立場にいた我がヴェルディでしたが、
第28節山形戦で足元を掬われると、続くセレッソにも完敗を喫し、前節ガンバ大阪戦でも終了間際に追いつかれる痛恨のドロー。
第30節時点で辛くも暫定首位はキープしていますが、消化試合が2試合少ないマリノス・フロンターレの存在を考慮すると、優勝を狙うには苦しい立場。
そして、残す4試合は、
古豪同士の激突・アウェイ鹿島アントラーズ戦
残留争い崖っぷち・ホームアビスパ福岡戦
と、どう転んでも激しい戦いが続くこと間違いなし。
しかし、優勝争い、いやせめてACL圏内は死守したいという状況を考えると、
ビッグマッチ続きのこの状況を楽しむなんて心の余裕は到底なく。
試合の日が近づくにつれ、「ケガだけはやめてくれ・・・っ!」と念じながら、震える手でスペースキーを押し、
「次は彼らに任せよう!」と固く決心したはずの選手起用にも迷いが生じます。
いやはや、やはり苦労させてくれるぜこのゲーム(笑)
さて、嘆いていても試合からは逃れられません。
まずは2022年10月15日(土)第31節鹿島アントラーズ戦。
アウェイの地での戦いが続きます。
鹿島は2021シーズン2位と健闘したものの、オフにはエヴェラウドやディエゴピトゥカが母国へ帰ってしまい、今夏にも三竿や関川が海外挑戦するなど、戦力の流出に歯止めがかからず。
エース上田こそ公式戦計15ゴールと結果を残しましたが、フェリペヴィゼウやフィンランド人アタッカーシモンら新戦力が満足いく活躍とはならず、2試合消化試合が少ないとはいえ目下8位と、やや不本意なシーズンを送っております。
とはいえ”SPILIT OF ZICO”をクラブ哲学とし、上位進出が義務付けられている彼ら。
かつての「古豪」同士とはいえ、近年ずっとうだつの上がらなかったヴェルディを相手にして、そうやすやすと勝たせてくれるはずもありません。
この試合も3-4-1-2の布陣を敷くことに決めた緑がちる監督。
累積警告により出場停止のンドカボニフェイスに代わり、目下絶賛成長中の19歳CDF佐古真礼がスタメンに名を連ねます。
試合はあっけなく動きます。
開始2分、右サイドから仕掛けたRWB藤谷が、対面の永戸を抜き切らないまま見事な低弾道クロス・・・
CFWラファエルが抜け目なくクロスに飛び込み、見事先制点を叩き出します!!
鹿島0-1東京V
この先制点で心理的に優位に立ったか、追加点もこれまたあっさり生まれます。
前半12分、左サイドでの崩しから、CMF山本理仁が裏への絶妙なボールを出します。
ボールウォッチャーになった鹿島DF陣の裏を取り、冷静に流し込んだのはまたしてもラファエル!!
夏に加入した格安助っ人ラファエルですが、この大事な局面で結果を残せる勝負強さよ・・・以前の記事でも書きましたが、これぞ”愛され助っ人”化間違いなしでしょう。
鹿島0-2東京V
・・・後から考えれば、何となくここで首をもたげてしまったのでしょう。「今日こそは、今日こそは勝てるぞ」という安堵感が。そしてそれは、誰よりも勝利に拘る鹿島というチーム相手には、早すぎる、甘すぎる考えだったのです・・・
先に2点をとったものの、徐々にCMFファンアラーノとRSHアルトゥールカイキを中心とした鹿島の攻めに対応できず、自陣に張り付けにされる時間が続くヴェルディ。
そして前半32分、そのアルトゥールカイキのクロスから、
うまくマークを外したLSHの和泉にヘディング弾を決められてしまいます。
鹿島1-2東京V
エンドが変わっても、ビハインドの鹿島が攻め立てる時間が続きます。
ヴェルディも各レーンを5枚でしっかり埋め、2トップ+トップ下の3人でカウンターを試みますが、なかなか決定機を作り出せず。
そして迎えた66分、
きっちり5枚揃えた最終ラインのど真ん中を、OMF白崎のスルーパスに割られ・・・
最後はCFWフェリペヴィゼウが左足一閃。ゲームを振り出しに戻されてしまいます。
鹿島2-2東京V
これは最終ラインの真ん中で起用された佐古の若さが出たかなあ・・・ただ、中盤3枚のスライドが間に合わず、白崎に時間もスペースも与えてしまったのは、監督の大失態です。
一度傾いた流れはそう簡単に元に戻らず。
81分、鹿島のCK。蹴るのは途中出場のシモン・・・
無情にもボールはゴールへと吸い込まれていく。
これまた途中出場のCDF菊池流帆の高さになす術なし。これぞ常勝軍団の意地。これぞジーコスピリット。菊池が鹿島サポの前で吠えまくる様が目に浮かぶよ・・・
鹿島3-2東京V
・・・
試合はこのまま終了。
鹿島3-2東京V
2点のビハインドを覆した鹿島の底力、難敵相手にリードを奪うも、最後の最後で決壊してしまったヴェルディ。死闘の果てにまたも沼から抜け出せず。ここ5試合で3敗目を喫してしまいます。
この闘いの後に待ち受けるは、
2022年10月22日(土)第32節横浜F・マリノス戦。
かつて”ナショナルダービー”とも称されたこのマッチ、両者優勝を争う立場として再び相まみえることになります。
今の我が軍のチーム状態は今シーズン一番悪い、と言っても過言ではありませんが、それでもこのビッグマッチには最高潮のボルテージで臨まなければなりません。
(余談ですが、自分が生で観た一番古いヴェルディvsマリノスの試合って、”キーちゃん”北澤豪の引退試合でやったトレーニングマッチだったんですけど、
一応お祭り試合っていう位置づけにも関わらず、派手にヴェルディ選手にキレちらかす松田直樹の姿を見て、「ああこれは特別な試合なんだ」と子供心に感じた記憶があります)
以前の記事
「首都圏バトル4」Football Manager日記 Vol.39 - 緑がちる
にも書いた通り、夏に大幅な選手刷新があったマリノスですが、それが功を奏してかリーグ戦直近5試合は4勝1分と絶好調。とりわけフロンターレとの神奈川ダービーを4-1で下した試合は圧巻でした。
この試合もヴェルディは3-4-1-2を継続採用。やっぱり後ろに5枚いると安心感が違うからね、しかたないね。
前半から両チームともフルスロットルのパフォーマンス。とりわけLWGに入ったエリキが暴れまわり、ヴェルディ守備陣も対応に苦慮します。
それでも前半24分、LWB荻原のクロスは相手守備陣に跳ね返されますが、こぼれ球を拾ったCMF佐藤優平が、駆け上がってきたRWB藤谷へパス・・・
その藤谷がニアに弾丸シュートを突き刺します!!
マリノス守備陣の「中に折り返すだろう」という判断の裏をかいたスーパーゴール!!
この大一番だからこそ引き出された彼の力量。ヴェルディが幸先よく先制します。
東京V1-0横浜FM
しかし失点後もマリノスに動揺の色は見えず。
前半32分、セットプレーの流れから・・・
最後はやはりエリキ!強引にヴェルディ守備陣をこじ開け、彼らしい豪快なショットでネットを揺らします。
東京V1-1横浜FM
その後もマリノスが終始攻め立て、守るヴェルディという構図に変わりなし。
前半はこのまま終了しますが、セカンドボールを全く回収できず、一方的に殴られる状況はどうにかしなければいけません。
ここで私緑がちる監督、後半からのフォーメーション変更を決断。
中盤で好き放題される状況をケアすべく、CDF佐古を下げ、代わりにCMF石浦を投入し、4-3-1-2の布陣とします。
この変更により、中盤でのパスカット数が増え、息を吹き返したヴェルディ。
そして52分、交代で入った石浦の仕掛けから、ヴェルディがPKを奪取!!
キッカーを務めるのは、我らがラファエルさん・・・
心配ご無用!!冷静に右下にPKを沈め、ヴェルディ勝ち越し!!!
東京V2-1横浜FM
見事成功したかに見えた後半からの布陣変更。しかし、今度はそれによって生まれた守備の綻びを突かれます。
62分、マリノスGKアルマーのフィードの処理をCDFブエノが誤ります・・・CDFの枚数を削ったので、当然カバーリングはいません・・・
最後はGKマテウスとの1vs1を、マリノスCFWのJun Se-Jinが憎たらしいほど冷静に決める!なんやその人を食ったようなオシャレフィニッシュは!
東京V2-2横浜FM
さらにさらに70分、今度はRWGのタイ代表ウォンコーンに対して、LWB荻原が痛恨のPK献上・・・!
そしてこれを決めたのはやはりこの男、エリキ!!マリノスが見事な逆転劇を見せます!!
東京V2-3横浜FM
その後も「攻撃は最大の防御」とばかり攻めに攻め立てるマリノス。ヴェルディはさらなる失点を防ぐのが精いっぱい。
これが両者の勢いの差か・・・と負けを覚悟した緑がちるでしたが、まだこの熱戦には続きがありました。
後半アディショナルタイム2分。ヴェルディが相手陣内でFKをゲット。キッカーは途中出場のCMF加藤弘堅。
ベテラン司令塔からの絶妙なボールに合わせたのは、これまた途中出場のCFWイスマイラ!!!!!!!
土壇場でチームを救う貴重な、貴重すぎる一発!!ヴェルディ同点!!!!
そして、その直後タイムアップの笛。緑vsトリコロールの大熱戦が幕を閉じました。
東京V3-3横浜FM
思えばシーズン序盤のロケットスタートの立役者は、間違いなくこのイスマイラ。
高田の急成長やラファエルの加入により影が薄くなっていましたが、ここでどでかい大仕事をやってのけました。
チームはこれで5試合未勝利とはなりましたが、最後の最後に食らいついて得たライバル相手の勝ち点1、重さが違います。
士気を回復して迎えたのは、
2022年10月29日(土)第33節ホームアビスパ福岡戦。
最下位に沈むアビスパは、この試合に敗れるとJ2への降格が決まります。
背水の陣を敷く相手、1㎜たりとも油断は許されません。
ヴェルディの布陣はいつもの3-4-1-2ですが、やや疲労が見られた一部主力を温存し、
前節途中出場で輝きを放ったイスマイラや加藤弘堅、石浦といった面々がスタメンに名を連ねます。
この試合は序盤から力の差が浮き彫りに。
圧倒的に攻め立てるヴェルディは前半13分、ボールを奪ったCMF加藤弘堅からのショートカウンター・・・
CFW高田が鮮やかにフィニッシュ!!これで高田はリーグ戦15ゴール目となります。
もともとスピードとスキルを兼ね備えた逸材でしたが、新天地でここまで得点能力が覚醒するとは・・・(大宮に申し訳ねえ)
東京V1-0福岡
その後もゲームを支配するヴェルディですが、J1残留のために白星が絶対条件のアビスパも粘りに粘り、シュートこそ打たせはしますが追加点を与えません。
そして迎えた前半41分、
RSB奥山のクロスにCFW山岸が下がりながらの難しいボレー!これが見事ネットを揺らし、アビスパが同点に追いつきます!!
東京V1-1福岡
意地と意地のぶつかり合い。負けられない者同士の激しい一騎打ち。
そんなタフな戦いの中、事件は起こります。前半アディショナルタイム2分。
アビスパCFW渡の突破を止めようと、ヴェルディCDF佐古が無理なタックル!
これがイエローカードの判定。既に1枚イエローを貰っていた19歳佐古、退場処分となってしまいます。
マリノス戦の失点シーンもそうでしたが、もろに経験不足を露呈した形ですね・・・
ただでさえ難しいこの試合、さらに10人での戦いを強いられることになった我がヴェルディ・・・。
不幸中だったのは、退場が前半終了直前だったこと。
ハーフタイムに策を練った緑がちる、高田のスピードと決定力を活かしたカウンター狙いの4-3-1-1に切り替えます。
数的不利のヴェルディですが、狙いがシンプルになったこともあり、後半もやや優勢に試合を進めます。
62分にはCFW高田がゴールネットを揺らしますが・・・
これは惜しくもオフサイド。
なおも攻め立てるヴェルディ、すんでのところで体を張ってゴールを死守するアビスパ、
時計の針が少し進んだ74分。
ゴール前絶好の位置でヴェルディがFKを獲得します。キッカーはCMF高江。
ゴラッソ!!!!ゴラッソ!!!!!!!!!
彼の右足がチームを救います!!10人のヴェルディが勝ち越し!!!!
東京V2-1福岡
その後アビスパも力を振り絞って反撃を試みますが、
ボニと平の両CDFに加え、途中出場のDMF平野も体を張って、相手の攻撃の芽を摘み取ります。
そしてそのままタイムアップ!!
辛くも優勝争いに踏みとどまったヴェルディイレブン、そしてJ2降格が決まりがっくりとうなだれるアビスパイレブン・・・。
東京V2-1福岡
これぞクライマックス、これぞ死闘に次ぐ死闘。
壮絶な戦いを切り抜けた我々東京ヴェルディを最終節で待ち受けるのは、
あの宿敵「FC東京」です。こんなに出来すぎた展開、あっていいものなのか。
さて、最後に順位表を。
ついに全てのチームの消化試合数が揃いました。
優勝の可能性を残すのは、川崎・横浜FM・東京Vの3チーム。
ACL圏内の可能性があるのは、この3チーム+C大阪と札幌の計5チーム。
そして、残念ながらアビスパ福岡と大宮アルディージャの自動降格が決定・・・。
なお、昇・降格POに回る16位になる可能性を残してしまったのは、山形・大分・浦和の3チームです。
泣いても笑ってもラスト1試合。
他2チームの結果次第とはなりますが、最後まで優勝を諦めずに悔いなく戦い抜きたいところ。
次回、「東京ダービー」。
かの青赤たちの前で、あわよくばシャーレを掲げてみせようじゃないの!!!
では。