前回
王者相手に驚異的な粘りを見せ、土壇場でドローをもぎとった我らが東京ヴェルディ。
ゲーム内時間の2023年6月時点で3位につけており、首位川崎との勝ち点差は5。
とはいえ、ただでさえ圧倒的な戦力を有する川崎フロンターレに、後半戦も息切れせずに追走し続けるのは至難の業。
さらには、ACLでも準々決勝まで進出している我がチーム。それ自体は快挙ですが、リーグ戦との二足の草鞋を履きこなせるほど、潤沢な選手層は有しておりません。川崎との埋めがたい差が重くのしかかります。
ま、J1昇格後わずか2年で、奇跡とも呼べる躍進を見せているこのチームに、これ以上求めすぎてはいけないということは百も承知ですが、
とはいえ、やっぱり優勝狙える位置につけているのなら、欲が出てしまう・・・というのが本音ですねえ。
※余談ですが、現実でも天皇杯で川崎vsヴェルディが実現することになりました。
2022天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 3回戦 - 川崎フロンターレ vs 東京ヴェルディ | 東京ヴェルディ / Tokyo Verdy
さて、シーズンも折り返し地点を迎え、いよいよ解禁されるは夏の移籍市場。
昨年夏はCFWラファエルとLWB荻原を獲得しました。ともにレギュラーに定着し、最終的にACL出場権獲得の原動力に。
今年も更なる高みを目指すのであれば、ここでうまく立ち回ることが必須でしょう。
さて、現有戦力の選手層を今一度チェックし、補強の策を練っていきましょう。
GK
守護神マテウスも29歳と、そろそろ後継者がほしいところ。ちょっと細かいケガが多いのも気になります。
今年フリーで迎え入れた若原は、ACLを主戦場として活躍は見せていますが、コーチの見立てでは伸びしろはわずかとのこと。
現在ユースにも有望株は見当たらない状況ですので、余裕があれば将来を見据えた逸材の獲得に乗り出したい。余裕があればね。
CDF
3バック採用が多かった昨年から、4バックへと移行しつつあることにより、このポジションが激戦区に。
現在のベストチョイスはブエノ&ンドカのコンビですが、今季獲得した三國ケネディエブスも状態を上げており、ここに来て佐古も急成長。
ユースにも有望株が何名かいる状況なので、ここの補強は不要ですね。平がまだ何とか戦えるうちに、佐古はレンタルに出そうかな。
RSB/LSB
両サイド共に、質量兼ね備えた選手層となっています。ここもテコ入れは不要かな。
全員WBも問題なくこなせるので、3バック時でも問題なし。
DMF/CMF
ここ!ここ!!今回の補強ポイントはこのポジションだと思っています。
上でも書きましたが、今年は4-3-1-2へ移行したことにより、このポジションが3枠に。
右CMFには運動量自慢の小西が定着し、Box to BoxMFの役割をこなしており、左CMFには創造力に長けたレフティ石浦がメッツァーラとしてハマりつつあるのですが、
中盤の底を務める候補が軒並み不調。山本理仁は伸び悩んでおり、平野も代役として説得力のある活躍は見せられず。加藤弘堅のキャリアも下降線です。
ボール奪取に長け、ゲームコントロールもできるタフな選手を1枚迎え入れたいところ。
OMF
17歳の超逸材(架空選手です)の三原が頭角を現し、今季加入の26歳小泉のパフォーマンスもリーグ戦3G3Aとまずまずの結果を残しています。
CMF石浦もこのポジションで起用できることを考えると、この夏無理してもう1枚獲得する必要はなさそうです。
CFW
こちらも問題のポジション。
というのも、今季リーグ戦で既に14ゴールをマーク、絶対的エースの座を得た高田に対し、浦和や鹿島といった国内ビッグクラブに加え、どうやらドイツ方面からの興味も噂される事態になっているからです。ヤバいよ…
彼自身は今のところ移籍に興味がなさそうですが、札束で殴られるとウチのバカ理事会がほいほい承諾しそう(森田の売却を勝手に決めた前科あり)なので、戦々恐々としている。
今年獲得した高木大輔が絶好調、さらには19歳の根本も急成長中とはいえ、
彼の電撃移籍なんて事態が生じたら、さすがに代役確保には動かなきゃいけないところです。
あと、昨年10ゴールを挙げたイスマイラが、今季はわずか1ゴールとスランプに。もともと昨夏のラファエル加入以降序列が下がっていたとはいえ、この状態だと外国籍枠を別の選手に割きたい…となってしまいます。
さて、現有戦力を一通り眺め終わったところで、選手の調査に乗り出していきましょうか。
まずは、懸案のDMFのポジション。
スカウト陣がリストアップしてきた候補たちはこちら。
リナス・メゲライティス(24)178cm/72kg
2年くらい前からずっとリストアップされているリトアニア代表のMF。
現在はイタリア・セリエCのA.S.Gubbioでプレイ中。
粗の少ないまとまった能力をしており、中盤のクオリティを一段階上げてくれそうです。
ただし、イタリア以外でのプレー経験はなく、Jリーグにフィットするかは「未知数」。
当然外国人枠の問題はありますし、移籍金や年俸がややかさみそうなのもネックです。
藤田譲瑠チマ(21)175cm/72kg
理仁が伸び悩んでるなら、同期をぶつけてあげればいいじゃない
緑サポはよくご存じ、ヴェルディユース01世代の一人(同期に山本理仁、石浦、馬場、松橋)です。
トップ昇格1年目の2020年からその才能を存分に発揮し、翌21年には早くも徳島へとステップアップ。現実ではさらにその1年後マリノスへと移籍したのですが、こちらの世界線ではジュビロ磐田に移籍し、現在J2でプレーしています。
メゲライティスとは対照的に、あまりにも「既知」。
チームにフィットするのは間違いなく早いでしょう。が、「ジョエルよ、おまえはヴェルディに戻っていいのか」という気持ちも正直ある(笑)
椎橋 慧也(26)177cm/69kg
少し前からリストアップをしていた、J1での経験も豊富なMF。
柏レイソルでは継続して出場機会を得ているものの、どうやら後半戦の構想からは漏れたようで、移籍リストに名を連ねていました。
26歳という年齢は、FM的には成長がほぼ見込めず正直微妙なのですが(笑)
とはいえ、計算できる選手なのは間違いなく、移籍金3000万円出せば獲得できるのはお手頃だと思います。
・・・
さて、緑がちるが悩み悩んだうえ、選ばれたのは・・・
椎橋でした。だっていろんな意味でお手頃なんだもん。
我ながら言うのも何なんですけど、今挙げた三択の中で、一番無難な選択・・・(笑)
ギャンブルに出られない僕の弱気な面が出てしまいました。
ちなみに、最初に声をかけたのはメゲライティスだったのですが、
要求年俸が4,500万円とかなりの高額(ちなみに我がチーム、チーム内最高年俸がラファエルの2,180万円という格安スカッド)だったため、破断。
また、譲瑠はグランパスやFC東京も正式オファーを出しており、移籍金がかさみそうでしたので、こちらも断念。
ヴェルディも一応争奪戦に参入できるくらいの予算はあるんですが、
エース高田の引き抜きという最悪の事態を想定すると、代役確保のために少なくとも1億円程度は手元に残しておきたくて、あまりムダ使いもできないんですよね。
というわけで、椎橋選手、ヴェルディへようこそ。一緒に優勝目指しましょう。
ちなみに、J2の選手たちの平均評価点を上から並べてチェックするという、J1昇格に向けて邁進する調子のいいチームから引き抜く気満々の邪悪な戦力サーチをしていたところ、何人か気になる存在が。
リーグ最高評価をマークしているのが、J2で7位につける京都サンガ所属、ザンクトパウリ下部組織育ちのアタッカー、ロビン・マイスナー。決定力こそイマイチですが、スピードとスキルで勝負する高田に近いタイプであり、代役候補の一人ですなァへっへっへ…
京都サンガといえば、更なる注目株がこちら。
弱冠18歳にして、古都の守護神に定着したGK、朴哲鎮くん(架空選手)。名前は韓国系ですが、日本国籍を有しています。
マテウスの後釜に是が非でも獲得したい逸材なのですが、そもそも昨年京都の守護神だった若原を引き抜いたのが、誰あろう我々ヴェルディ。
2年連続で正GKを引き抜くなんて所業をしようものなら、京都人も遠回しな皮肉すら忘れ、ぶぶ漬けを投げつけてくるレベルでしょう。
緑がちるの中の良心が咎め、今のところ獲得には動いていませんが、この先どこかで彼の獲得報告があったなら、それは僕が人の心を捨てたということです。
後は札幌育ちのアタッカー藤村怜が、福岡の地で完全開花しているのも見逃せないし、愛媛の渡邊創太 がブレイクしているのも気になる。J2はやはり宝の山ですなァへっへっへ・・・
この辺は今後のウチの選手へのオファー次第ですが、不測の事態にも対応できるよう、継続的にリサーチを行いたいところ。
ちなみに、GKは柏との契約満了があと5カ月に迫っていた山口瑠伊を掻っ攫うことにも成功。来季からフリーでヴェルディへの加入が決定しました。
ボスマン選手をとにかく獲得したい病は、今年も健在です。
さて、移籍市場にばかり気を取られていますが、
リーグ戦も前回から3試合消化済み。
6/10(土)第19節アウェイ浦和レッズ戦では、
互いにチャンスを作れない膠着した展開が続き、1-1のドロー。
しかしながら、代表ウィークを挟んで迎えた7/1(土)第20節アウェイ大分トリニータ戦では、高田とラファエルの両2トップが揃ってゴールを挙げ、3-1の快勝。
さらには、そこからさらに1カ月の期間をおいて迎えた8/5(土)第21節ホーム柏レイソル戦では、
ラファエルが2ゴールの大暴れ!!またも3-1で連勝を飾ります。
移籍期間が終了するのは、8月29日。
あと1カ月弱で選手層の拡充は実現できるのか、はたまた失意の引き抜きをくらうのか。
苦しくも楽しいチーム編成の時間が、もう少しだけ続きます。
では。