緑がちる

緑はいつか散ります。でもまた実るものです。ヴェルディ&FM日記(予定)

「遂に、クライマックス(ACL編)」Football Manager日記 Vol.59

・・・

 

”「ラスボス直前でゲームを放置する」症候群、武道や芸道に通じる日本人特有の現象でした”


パイディアンと呼ばれる「与えられたルールに縛られず自由にルールを創発し、勝利や課題達成より楽しさや自己目標の達成を重視して、遊戯的にゲームを捉える」タイプのゲーマー。

(中略)

そして、「ラスボス直前でゲームを放置する」のはパイディアン的な振る舞いであり、その根源には武道や芸道にも似た日本独自の「ゲーム道」と呼べるマインドがあるとのこと。研究ではこの行為を「Intentional Stay:温存」と呼んでいます。

研究では「温存」はプレイヤー自身が、ゲームシナリオを最後まで進めずにゲーム世界に留まり、プレイするよりも強いゲーム体験を得るために行うとされており、定量調査では13.88%が経験したことがあるとのこと。

 

・・・

 

2021年6月から細々と更新してきたこのプレイ日記、

Football Managerというゲーム内での、ワタクシ緑がちるの監督人生を綴ってきたのですが、

(初めて書いたプレイ日記がこちら、もう1年半くらい前になります。こんだけかけてゲーム内時間がわずか3年しか進んでいないの、普通に筆者の怠慢だな)

 

監督生活3年目、率いる愛しの我がチーム東京ヴェルディが、

ヴェルディ川崎時代の1994年以来長らく遠ざかっていた、悲願のJ1優勝

そして、まさかまさかの決勝まで勝ち進んでしまった、

アジアチャンピオンズリーグのタイトル、

2つのビッグタイトルに手をかけた・・・というところまでお伝えしたのが、

前回2022年9月4日

その後にヴェルディのカルトブランディングの記事を書いていたとはいえ、

結局2ヶ月ブログの更新をほったらかしていました。FC2ブログならオーバーレイ広告表示される奴だぞ。

この間、前回記事内で愚痴を吐いていた(リアルの方の)東京ヴェルディは、最終的に破竹の6連勝を遂げシーズンを終えたのだが、最終順位は結局大したことないのであまり深堀りはしないでほしい。

ってかJリーグも残すはJ3の最終節のみ、明日深夜にW杯が開幕・・・と、時の流れは本当に早いですね。

 

そんでもって、これだけブログ更新に時間がかかってしまった理由、

お仕事が一気に繁忙期を迎えていたりとか、在宅勤務の減少で通勤時間をゲームに充てられなくなったこととか、言い訳の要素はいくつかあるのだけれど、

一番は、上で引用した「ラスボス直前でゲームを放置する症候群」によるもの、です。

 

もともと、このFM日記は3年分プレイしたらいったん畳もう、と自分の中では決めていました。

Football Managerというゲーム、4年目辺りから能力の高い若手架空選手が、実在選手を一気に駆逐していくため(これは自分がJリーグmodでプレイしているのも理由でしょうが)、

一応現実のJリーグ、そして東京ヴェルディのif世界線を楽しんでいたい自分にとってはちょっぴり萎えポイントだし、

何より試合を数節進めては現実のサッカーの話と絡めてブログを書き、また数節進めては書き、という今のプレイ日記のスタイルが継続できない。架空選手の活躍なんて、そんなにいちいち掘り下げるところがない。俺は復帰した高木大輔ACLで点を取りまくる世界線が見たくて、このゲームをやっているんだ

 

というわけで、今シーズンの結果がどうあれ、このプレイ日記もあと2、3回したら終わってしまうわけだけど、

100%自己満とはいえ、なかなかの時間を費やしたコンテンツ、まさしく”ゲーム世界に留まり、ゲーム体験を得続けたい”という状況に陥ってしまい、なかなか自らの手で区切りをつける決心がつかず、徒に時間を重ねてしまいました。

とはいえ、どんなに遅くとも、今年中には最終回まで書き上げたい。カタールW杯でのメッシやクリロナのラストダンスよろしく、クライマックスを迎えるべく進めていきたいと思います。

 

(ちなみに、FMプレイ日記自体は、テイストを変えて今後も書いていきたいと思っています。このプレイ日記はFM21でやっているのですが、ついこの前最新作のFM23も出たことですし、次回はそちらでやる感じかな。いろいろ変わったみたいで面白そうだしね!)

 

さて、空白期間を埋めるべく、前回までの状況を振り返ります。

 

まずはJ1リーグから。

2023年(ゲーム内)のJ1リーグ戦も残り2試合、現在のヴェルディ首位につけていますが、2位川崎フロンターレとの勝ち点差はわずか2ポイント。

ヴェルディはホームでヴィッセル神戸と戦ったあと、最終節はFC東京との東京ダービー。激しい戦いが予想されます。

一方の川崎も、次節はホームに3位セレッソ大阪を迎え、最終節は横浜F・マリノスとの神奈川ダービー

ともにすんなり2連勝とはいかないでしょう。

 

そして、本日更新したいのは、もう一つのコンペティション

まさかまさかの決勝まで辿り着いた、アジアチャンピオンズリーグです。

ACL男”と化した新加入のFW高木大輔の活躍もあり、GLを首位で通過したヴェルディは、決勝Tの1回戦で上海海港を撃破、勢いそのままに川崎フロンターレ横浜F・マリノスとのJ勢対決を制し、

西アジアの強豪アル・ヒラルとの決勝戦にまで辿り着きました。

ここまでのACLの軌跡。
高木大輔は大会通算9G3Aの大暴れ。帰ってきてくれてありがとう

あの、現実の2022年シーズンで今年もJ2中位に甘んじたヴェルディさんを見ていると、

我が箱庭内のこの結果、さすがに出来すぎなのは重々承知です。

おそらく監督の能力値を盛りに盛った結果、選手の成長が総じて早く、チームの士気もそう簡単には下がらない点が大きいのだとは思いますし、

緑がちる監督の能力値。
ちなみに、第二国籍にブラジルを設定しているのは、
監督自身のスカウト範囲を広げるため。

あと、ゲーム内の成長システムからして10代~20代前半の選手の価値が高く、Jリーグmod内データの高卒選手の評価も全体的に高めであるため、

ユース上がりの若手を多く抱える(しかも他所からのレンタルではなく、保有権も持っているため最悪換金することも可能)ヴェルディはプレイしやすい、ってのもあるんだけど、

それでも、ゲーム内とはいえこれだけの快進撃を実現できてしまうと、

ヴェルディというチームは、あんなに選手をポンポン引っこ抜かれるようなことがなければ、あるいは現実でももっともっとやれるポテンシャルを秘めているのでは・・・とか、ちょっぴり思ってしまう。これ、前も書きましたけどネ。

 

まあ、そんなことは置いといて。

まずは、ACLの激闘の模様を。

 

決勝の対戦相手は、サウジアラビアの名門クラブ、アル・ヒラル

ゲーム内では目下2021・2022とACLの連覇を果たしている、紛れもないアジアのトップオブトップ。

ちなみに、現実世界のカタールW杯に臨むサウジ代表のメンバーにも、同チーム最多の12名を送り込んでいます。コンディション面も連携面も地の利でも、他国と比べて好条件で迎える今大会、サウジは台風の目になりそうですよね。

燦然と輝く「ACL優勝5回(現実だと4回です)」の実績。

チームを率いるのは、育成年代の指導実績が豊富なブラジル人指揮官ミケーレ

チームのキャプテンは、サウジA代表に長らく選出され続けてきた名手、サルマン・アルファラジ、そして同じくA代表の主力サレム・アル・ドサリ、ペルー代表のアンドレ・カリージョ、そして欧州クラブも渡り歩いたアルゼンチン人アタッカールシアーノ・ビエットと、アジアの覇者に相応しい錚々たるメンツ。

Jファンにも馴染みの深い、元韓国代表チャンヒョンスも在籍していますが、
どうやら骨折で長期離脱中のようです。
なお、トップのアルブライカンは、代表選手のフィラスアルブライカンとは別人。

正直、ACLについては、この舞台に来れただけで既に満足してしまっている、緑がちる監督。

J1のトロフィーは何が何でも手にしたいところですが、ACL決勝については、選手たちにも余計なプレッシャーをかけず、胸を借りる気持ちで挑んできてほしいわけです。

試合前日に開催したチームミーティングでも、あらかじめ決勝戦に対する心理的ハードルは下げておきました。

 

さて、迎えた第1戦。

2023年11月25日(土)敵地King Fahd International Stadiumに乗り込みます。

東京から8,680kmの大移動。
そういや、FMって長距離移動の疲労度って特に反映されないよね?

ACL登録メンバー外のGKマテウスに代わり若原、そしてレギュラーのブラジル人アタッカーラファエルの代わりにACL高木大輔を起用。CDFブエノもケガで欠いているものの、それ以外はほぼ現状のベストメンバー。

両チームメンバー。
サウジまでの大移動に喜ぶドMサポーターのSNSがじわる。

 

決戦の火蓋が、落とされます・・・!


最初のチャンスを作ったのはヴェルディ

前半8分、美しいパス回しからの中央突破を見せ、最後はCFW高田がシュートを放つも、相手GKアル・イネジに防がれます。

 

アル・ヒラルの高い個人能力にも、徹底したハイプレスで対抗し、チャンスを作らせないヴェルディ

そして、迎えた前半36分。

RSB藤谷がサイドで仕掛け、中で待っていたCFW高田にグラウンダーパス。一瞬下がり過ぎた相手DFラインの前に躍り出たのは、CMF石浦・・・

利き足と逆の右足で豪快なミドル!!

まさかの先制点をヴェルディにもたらします!!!

 

アル・ヒラル0-1東京V

アウェイのヴェルディが1点をリードし、前半を折り返します。

 

ただし、西アジアの雄がこのまま黙っているはずもない。

後半からよりサイドチェンジを多用し、コンパクトに守るヴェルディを幅を使って揺さぶってきます。

とりわけ、高い攻撃性能を誇るRSHのヴィエットとRSBアル・シャハラニのケアに苦心し、徐々にゲームの主導権を握られていきます。

そして、52分。遂に決壊。

右サイドから押し込まれると、最後はOMFアンドレカリージョの一撃・・・!

後半早い段階での同点弾に、66,000人超の観衆が集ったスタジアムが揺れます。

アル・ヒラル1-1東京V

 

その後戦局は一進一退。

もう1点取れば第2戦に向け大きなアドバンテージが得られるヴェルディ

左サイドのケアのために、LSB荻原に代えを投入し、さらに今日元気のなかったCFW高木大輔を下げ、パワーのあるラファエルでもう1点をもぎ取りに行く交代策で、何とか勝利を掴みにいきます。

終了間際の後半AT2分では、相手ペナ内で何本もシュートを放ちますが・・・

全て相手DFにブロックされ、ゴールをこじ開けることができません。

 

このまま試合終了かと思われた、後半AT5分・・・

途中出場のRSHアシリの意外性のあるミドルがゴール右隅に突き刺さり、土壇場での痛恨の失点・・・!!

最後の最後で軽い守備を見せてしまったヴェルディ、悔やんでも悔やみきれません。

アル・ヒラル2-1東京V

 

・・・試合はこのまま終了

ヴェルディ、敵地で価値ある先制点を挙げたものの、最終的には地力の差を見せつけられます。

支配率は互角、相手を上回る18本のシュートを放つも、悔しい敗戦。

この敗戦を活かし、しっかりと立て直す時間があればいいのですが、そんな猶予は与えられていません。

とんぼ返りで日本に帰国したチームは、J1リーグの神戸戦を消化し(この試合の結果は次回書きます)、

続く2023年12月2日(土)、ホーム味の素スタジアムでの決勝2ndレグに臨みます。

ウノゼロで勝てばアウェイゴールの差でトロフィーを手にすることができるこの試合、

メンバー選出は大いに悩みましたが、最終的には1stレグからの変更は1名(CMF小西→高江)に留め、雪辱に燃える彼らのポテンシャルに賭けます。

前回敗れはしたものの、互角以上の戦いぶりを披露したメンバーたち。
リベンジを果たし、まさかのACL戴冠なるか。

両チームメンバー。ヴェルディの歴史の1ページを、彼らは書き加えることができるのか

 

・・・さあ、運命のキックオフ!!!

 

前半5分、この日スタメンのチャンスを掴んだCMF高江のFK・・・

絶妙な軌道を描きゴールに迫りましたが、ここは相手GKアル・イネジの好セーブに阻まれます。

 

前半32分にも、CDFンドカボニフェイスのフィードからCFW高田が裏に抜け出すも・・・

ここもアル・イネジがしっかりと反応!指先でボールの軌道を変え、ゴールを割らせません。

前半はヴェルディが何度かチャンスを作るも、0-0で折り返します。

 

東京V0-0アル・ヒラル

(1stレグ1-2)

 

後半から、アル・ヒラルは両SBの上がりを自重させ、背後のスペースのケアに徹底します。

CFW高田の裏抜けという得点パターンを封じられたヴェルディは、なかなかチャンスを作れません。

逆に58分には中央突破で崩されかかりますが・・・

相手CFWアルムタイリの動きにしっかり付いていったンドカがブロック。事なきを得ます。

 

刻々と進む針。チャンスが作れず、焦るイレブン。

何とか交代策で打開しようとする緑がちるでしたが、

正直、攻めてくる相手を一刺しするための戦術は用意していても、引いた相手へのセカンドプランを持ち合わせていませんでした。

ここに来てダメ監督を露呈・・・これが勢いだけでここまで来た新米監督率いるチームと、ACL連覇中の百戦錬磨のチームとの、分厚い分厚い差・・・!!!

 

・・・そして、合計96分が経過し、ピッチに鳴り響く残酷なホイッスル。

東京ヴェルディ、最後まで得点を奪えず、ACLでの挑戦は、準優勝という結果に終わりました。

 

東京V0-0アル・ヒラル

(1stレグ1-2)

 

敵地で歓喜するアル・ヒラルの選手たち。
これで彼らはACL3連覇という大偉業を成し遂げました。

試合後スタッツ。
とりわけ、前半での決定機逸が痛かった。

 

どこかで1点取れれば、トロフィーを手にできていたかもしれない、と思うと、飛び道具になりうるドリブラー小泉を投入すべきだったとか、パワープレー要員のイスマイラをベンチ入りさせておくべきだったとか、己の無策ぶりを痛感してしまいます。

とはいえ、準優勝という結果だって、望外も望外。ここまで連れてきてくれた選手たちに感謝しなくてはなりません。

この悔しさを胸に、必ずやJ1のトロフィーは頂こうと決心した、ワタクシ緑がちる。

 

残り2節。とりわけ、最終節は、絶対に勝たなくてはならない東京ダービーという大舞台。

2連勝すれば、悲願のJ1優勝。そう、優勝です。

次回、いよいよ3年間の集大成を飾るとき。

 

また更新します。

 

では。