緑がちる

緑はいつか散ります。でもまた実るものです。ヴェルディ&FM日記(予定)

2022ヴェルディ選手名鑑後編(MF&FW)

こんにちは。

 

自分で書いてみた2022ヴェルディ選手名鑑、後編はMF&FWです。

前編はこちら!


前回と同じく、順番はポジションごとに背番号順だよ!!

あと、市場価値はTransfermarktの数字だけど、割と適当な額だからあくまで参考程度にね!!

 

MF

No.4 梶川諒太 Ryota KAJIKAWA

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【生年月日】1989年4月17日

【身長/体重】164/58

【出身地】兵庫県

【経歴】荒井FC → 兵庫FC → 関西学院高 → 関西学院大東京ヴェルディ湘南ベルマーレV・ファーレン長崎湘南ベルマーレV・ファーレン長崎東京ヴェルディ徳島ヴォルティス東京ヴェルディ(2021年より期限付き移籍

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 37試合3得点

【市場価値(Transfermarkt)】350 k €

 

今年の4月に33歳になるベテランMF。「33歳」も「ベテラン」って形容も未だに似つかわしくないけど、もうそんななるんだよなあ…。

関西1部リーグのアシスト王という称号を引っ提げ、ヴェルディにやってきたのは2011年(その年は特別指定選手だったけど)。その頃からプレースタイルは全く変わりません。まるでランドで育ったかのような抜群のテクニック、そしていてほしい場所に常に顔を出してくれる運動量。小柄な体がピッチを目まぐるしく駆け回り、ボールを循環させていく様は「痛快」の一言です。

過去に在籍したどのチームでも愛された存在だったけど、やっぱりヴェルディに戻ってきてくれる。一応昨年は徳島から期限付きでの在籍でしたが、この度(加入時含め3回目の)完全移籍を決断してくれました。

過去にも一樹とか大輔とか陵平とか一昨年の河野とか祥平とか、「お前と一緒にJ1行きてェんだ」って選手は何人かいたけど、今年のチームでそれを一番思うのはやっぱりカジかな。

本人も忸怩たる思いがあると思います。2015年と2020年、それぞれJ1に昇格した湘南と徳島に在籍していたにもかかわらず、その翌年彼にJ1への挑戦権は与えられませんでした。だからこそ昇格への強い思いは人一倍感じられるし、それが時にチームに対する厳しい喝としても現れている、と思う。去年なんかも、今までにもましてチームを引っ張る強い意志が伺えるコメントが、たくさんたくさん出ていたよね。

盟友MF小池との「コイカジ」コンビはもはや熟練の域に。ピッチ内での働きはもちろんのこと、YouTubeやF-connectといった課外活動、そして若手の指南役&イジられ役等今年も大忙しでしょう。その働きぶりが報われる1年になるよう、俺たちも応援していかなきゃな。

 

No.6 山本理仁 Rihito YAMAMOTO

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苦い思い出であろうホーム長崎戦の写真をあえて選びました。

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【生年月日】2001年12月12日

【身長/体重】176/65

【出身地】神奈川県

【経歴】つくい中央FC → 東京ヴェルディジュニア → 東京ヴェルディジュニアユース → 東京ヴェルディユース

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 30試合1得点

【市場価値(Transfermarkt)】700 k €

 

高校3年生で飛び級デビューを飾り、既にJ2で87試合に出場。パリ五輪代表入りを目指す20歳の司令塔です。

恩師永井元監督が高1の彼を見て中村俊輔を超えるよ」と太鼓判を押した逸材。一方、プロデビューまでは順風満帆に見えた彼のキャリアも、プレーのテンポのわずかな差や、アスリート能力の未熟さゆえか、昨年の途中まではやや適応に苦しんでいるようにも見えました。早くから「天才」と謳われたレフティといったら、我々ヴェルディサポの頭に真っ先に浮かぶのは小林祐希の名前でしょうが、彼の左足はデビュー当初から疑いようのない破壊力だったのに対して、理仁は突出して目立つ武器がない分、余計に「イマイチ」な印象を抱きがちだっただけかもしれませんが。

とはいえ、決して本意ではなかったであろうSBでの経験も経て、徐々にしかし確実に、「闘える」選手に進化しているのは事実です。とりわけ、不運にもイエロー2枚で退場となった第36節甲府戦以降の鬼気迫るパフォーマンス。水準以上のプレー強度を手にした結果、もともとの持ち味である視野の広さやパス精度を発揮する機会も増えてきました。その成長過程は、同じく数々の経験を経てタフさを身につけた司令塔、MF加藤弘堅に通ずるものがあります。彼とのポジション争いは今年も注目ですね。

ところで。

彼のように高校卒業を待たずにプロデビューを果たしたヴェルディユース出身選手は、Jリーグ開幕戦先発の最年少記録を更新したDF高橋祥平(2009年)以降、計12人(緑がちる調べ)。そして、そのうち半数にあたる6人が、既にヴェルディ以外のクラブに移籍した形で成人式を迎えているという悲しいデータが。同期のジョエルなんてもう3クラブ目だもんな。

今オフ彼にもいくつか移籍話が舞い込んでいたのでは、と推測されますが、無事このクラブで高卒3年目のシーズン(&成人式)を迎えることを決断してくれました。完全開花、待ってます。

 

No.7 森田晃樹 Koki MORITA

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【生年月日】2000年8月8日

【身長/体重】167/59

【出身地】東京都豊島区

【経歴】豊島SC → 東京ヴェルディジュニア → 東京ヴェルディジュニアユース → 東京ヴェルディユース

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 18試合1得点

【市場価値(Transfermarkt)】350 k €

 

誰がどう見ても「うまい」。ヴェルディにはどんな選手がいるの?」と聞かれたら、やっぱり真っ先に彼の名前を挙げたい。そんなエンターテインメント性に溢れた天才MF。

彼の魅力は僕の陳腐な文章なんかでは到底語れないので、実際に見て頂くのがいちばん早い。

ね?たまらないでしょ?

昨年は左ひざのケガで大きく出遅れ。8月になってようやくスタメンを掴んだと思ったら、言い渡されたポジションはまさかのRSB。んま、サイドバックでも攻撃時の位置取りのセンスは流石だなあと思ったし、磐田戦ではゴールまで決めちゃったわけだけど、やっぱりサイズ含め守備面の問題はあったし、何より彼を一方のサイドに閉じ込めておくというのは、宝の持ち腐れ感がすごかった。やはりこの天賦の才は、ピッチの真ん中で存分に発揮されるべきものでしょう!

もともと小柄な体格にしては球際の強さも備えているタイプではありましたが、日を追うごとにさらにデュエルで勝つシーンが目立ってきた印象です。そこは後ろのポジションでの経験も活きているはず。

より狭く・速く・激しくといったチームにシフトしていくであろう今年のヴェルディ。その戦い方を貫くには、そんな局面でも違いを生み出せる彼の活躍が大前提。試合に絡むだけじゃもう物足りない、ヴェルディユース栄光の10番を同じく背負った1個上の藤本寛也や先輩の小林祐希のように、高卒4年目にして本格ブレイクを果たしてほしいところです。

 

No.8 井出遥也 Haruya IDE

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【生年月日】1994年3月25日

【身長/体重】171/66

【出身地】千葉県

【経歴】クリアージュFC → ジェフユナイテッド千葉U-15習志野ジェフユナイテッド千葉U-18ジェフユナイテッド千葉ガンバ大阪モンテディオ山形

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 13試合3得点

【市場価値(Transfermarkt)】350 k €

 

ご結婚おめでとう!いよっ、E-girls!美男美女!!

東京V井出遥也がモデルと結婚「奥さんの為にも頑張っていきます」 | ゲキサカ

ヴェルディに移籍して3年目のシーズンを迎えます。同じくインサイドハーフのポジションを争うであろう梶川や森田と比べても、より最後の局面で違いを生み出せるタイプ。

スピードを殺さないドリブルで軽やかに相手ゴール前に迫り、そこから繰り出されるシュートorラストパス。うかつに飛び込めばひらりと躱されるし、ずるずると下がればミドルも持ってるし、と守備側は難しい選択を迫られます。

森田と同じく、昨シーズンはケガに泣かされたシーズンに。5月に入るまではメンバー入りしたりしなかったり。その後はスタメンに名を連ねるも、7月末の練習試合で内転筋を負傷し、そのままシーズン終了…。それでも、5連勝した16~20節で3ゴールを固め取りするなど、いざピッチに立てばその影響力は絶大でした。

今季もヴェルディにとって特別な背番号である”8”を背負ってシーズンに臨みます。ってか、経歴を見てもらえばわかりますが、生まれも育ちも俺たちジェフ、の彼。にもかかわらず、Twitterやインスタで定期的にヴェルディ愛を口にし、結婚報告の写真もしっかりランドでの2ショット。ユースっ子と同じくらい、いやそれ以上に”緑の血”の濃さを感じるのですが、この愛の源はいったい何なんだろう?いや、めちゃくちゃ嬉しいけどさ。若干NTRみすら覚える「アイシテルニイガタ」方面の元8番(とはいってもつけてたのは半年だけだけど)のつぶやきなんぞを見た後は、井出のSNSを見て脳を回復させている。

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いやはや、素敵な写真だね!
No.9 杉本竜士 Ryuji SUGIMOTO

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【生年月日】1993年06月01日

【身長/体重】164/60

【出身地】東京都

【経歴】府ロクSC → 東京ヴェルディJrユース → 東京ヴェルディユース東京ヴェルディFC町田ゼルビア東京ヴェルディ名古屋グランパス徳島ヴォルティス横浜F・マリノス横浜FC横浜F・マリノス横浜FC

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 19試合1得点

【市場価値(Transfermarkt)】225 k €

 

前にTwitterでも書いたんですけど。

長年ヴェルディを追いかけている方々にとっては、もはや説明不要の存在でしょう。

東京生まれヴェルディ育ち。クラ選MVPの称号を引っ提げ、鳴り物入りでトップ昇格した突貫ドリブラー。プロ入り後はケツさんに鼻っ柱をへし折られる(慣用句的な意味だよ!)など、やや遠回りした感はありましたが、2014~2016は主力としてチームを引っ張りました。俺今でも鮮烈に覚えてるよ、2014年夏、竜士&南のゴールで磐田に勝ったあの試合。不調を極めていたあの年のヴェルディが、タレント軍団の磐田に一矢報いたんだよね。あれは泣けたなあ。

2017年以降はチームを離れていましたが、それでも彼をよく知るヴェルディサポにとっては、常に「俺らの竜士」であり続けていたでしょう。そんな彼がチームに戻ってくることが決まり、僕はまた涙を流したものです。

愛ゆえの愚痴を。去年の竜士のプレーぶりは、そのプレス強度にはJ1でも培ってきた経験を感じましたが、攻撃面に関してはこんなもんで終わってほしくない。もっともっとドリブルで相手に突っかけてほしいし、弾丸ミドルだって見せてほしい。彼に関しては「大人になった姿」なんてまだまだ見たくないんスよ。やんちゃに仕掛けすぎるくらいがちょうどいいんです。

山下が横浜FCへ移籍したことで、竜士にかかる期待はさらに増すはずです。夢の続きを見せてくれ。

 

No.10 新井瑞希 Mizuki ARAI

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【生年月日】1997年4月14日

【身長/体重】170/64

【出身地】埼玉県

【経歴】伊奈小針SSS → 柏レイソルジュニアユース → 浦和レッドダイヤモンズユース→ SVホルン(オーストリア) → SC相模原カターレ富山

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 15試合1得点

【市場価値(Transfermarkt)】150 k €

 

今年の”No.10”は彼に託されました。もともとシーズン途中の加入だったとはいえ、もうヴェルディでの4シーズン目なんだね。早いもんだ。

プレースタイルは単純明快。スキルフルなドリブルでとにかく仕掛けまくるのが彼の持ち味です。顔もイケメンなら名前もイケメン、プレースタイルまで華がある、とくれば、歴代のスターたちも背負ってきたこの番号だってふさわしいというもの。

とはいえ、この3年間でのヴェルディでの出場時間は、2年半でわずか1,000分弱。決して主力だったわけではありません。「左サイドでボールを受け、カットインして右足でフィニッシュ」という型はあるものの、それ以外のプレー選択に乏しく、オフザボールでの動きに難があったこともあり、なかなか永井元監督の信頼を得られませんでした。コンディションの問題があったとはいえ、昨シーズンも9月までほぼベンチ外。夏には「トルコのチームに移籍!?」なんて怪情報まで浮上しました。

転機となったのは9月の監督交代。堀新監督は毎試合彼をスーパーサブとして起用。少ない出場時間とはいえ、新井も必死のアピールを続けます。その結果、第39節からは念願のスタメン入り。この4試合で1ゴール2アシストと上々の結果を残し、シーズンを締めくくりました。縦突破からの左足クロスや、最終節での見事なミドルからのゴラッソ等、プレーヤーとしての引き出しが増えた印象。こうなってくると、十八番のカットインもますます凄味が増してくるでしょう。

恩師である保坂コーチもチームに残留し、今が彼にとって最高の環境であるといえるはず。今年は”エース”として、チームを高みに導いてほしい。

 

No.14 石浦大雅 Taiga ISHIURA

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【生年月日】2001年11月22日

【身長/体重】169/60

【出身地】東京都

【経歴】FCトリプレッタ鶴川ジュニア → 東京ヴェルディジュニア → 東京ヴェルディJrユース → 東京ヴェルディユース

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 27試合0得点

【市場価値(Transfermarkt)】175k €

 

その右足一本で状況を一変させた”グリーンウィザード”佐藤優平がチームを去った今、その後釜を狙うのは彼でしょう。利き足こそ逆の左ですが、同じく目の覚めるようなスルーパスを繰り出す、新進気鋭の若手MFです。

ひとつ上の森田や同学年の山本も「天才」と称されるのには納得ですが、彼のプレースタイルはそれを上回る天才肌気質ではないでしょうか。

その繊細なボールコントロールも、独特の間合いから繰り出されるパスも、ぬるぬると前進していくドリブルも、全てが常人には予測不能。昨年彼にとってのベストゲームともいえる群馬戦での、パライバへのスルーパスなんかが象徴的ですね。

昨年は監督交代後の9月から一時期スタメンに定着しましたが、同じような特徴をもつ佐藤優平との同時起用が祟ってか、チームの調子はいまひとつ上がりませんでした。

優平も石浦も守備を頑張る姿勢は見えるんだけど、どうしても位置取りは甘いし対人プレーも軽いしで、中盤で相手に主導権を握られる原因になってしまったんだよね。パーティに魔法使いは2人もいらなかったのです。

今年改めてレギュラー獲りに挑むには、そうした局面で打ち勝てるフィジカル強化と、最後までボールに寄せきるメンタリティ強化が必須でしょう。課題を克服し、晴れて二代目”グリーンウィザード”を襲名いただきたい。

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いったいいつ、誰が、どこでその呼び名を
No.17 加藤弘堅 Koken KATO

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【生年月日】1989年04月03日

【身長/体重】178/72

【出身地】千葉県

【経歴】北貝塚FC → ウィングスSS習志野市立船橋高 → 京都サンガF.C.カターレ富山ザスパクサツ群馬ギラヴァンツ北九州

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 35試合1得点

【市場価値(Transfermarkt)】200k €

 

彼のプレイぶりを見ていると、ひとくちに「巧い選手」といっても色々なタイプが存在するってことを、改めて思いますよね。

プロ14年目を迎えるベテランのボランチ。超アグレッシブなサッカーで旋風を巻き起こした2020北九州の中心選手でしたが、昨オフ緑のユニフォームに袖を通すことを決断。

守備の要である平選手が開幕に間に合わなかったこともあり、前半戦は主にCBとして起用されます。繋ぎのパスの安定感や高精度のフィードを届けるあたりは、本職ボランチの面目躍如といったところでしたし、それに加えて地上戦でのタックルや気迫のシュートブロックなど、守備者としてのプレイぶりもお見事。ボニ&若狭のコンビがCBに定着してからはアンカーのポジションを務め、その卓越したゲームコントロールの力量を存分に発揮します。かの5連勝は弘堅の存在なくして為しえなかったでしょう。

いやはや、決して派手ではないんだけど、確かな技術に裏打ちされたプレーの数々には思わず嘆息が漏れます。こういうタイプがチームにいてくれると、下部組織上がりの「テクニック自慢」の若手たちにも刺激になるよね。

一方、新生堀政権では不遇をかこったのも事実。うーん、進境著しい理仁とのポジション争いの結果というならまだしも、明らかに守備強度の足りない優平を代わりにアンカーに置いていたってのは、2021ヴェルディ七不思議のひとつだね。

その優平がチームを去り、理仁もU-22代表の活動で不在になる可能性大。必ずや今年も彼の力に頼るときが来るでしょう。

もちろんサッカーは立ち位置が入れ替わる事もよくありますが、置かれている立場で頑張るというのは、良い時は頑張れますが、そうでない時は歯を食いしばってやるしかないんです。

少しずつ大切なものに気づいてここまできてますが、今あるものも正解ではなく、

その年、チーム、一緒にプレーする選手、環境、状況によって常に変化するということ。

そこに自分自身の考えも変化しながらプレーを続けること。

逆に若い選手に刺激を貰う事、単純に学ばせられる事、今となってはたくさんありますし、学ぶ心は持ち続けられるようにしたいと思います。

 

彼自身のnote(kokenkato0403|note)からの抜粋。彼のようなプロフェッショナルがチームにいることに感謝しつつ、そのさらなる成長の過程を追っていきたい。

 

No.18 バスケスバイロン VASQUEZ BYRON

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【生年月日】2000年5月16日

【出身地】チリ

【身長/体重】175/70

【経歴】新明サッカースポーツ少年団東松山ぺレーニアFCジュニアユース → 青森山田高校 → いわきFC → ウニベルシダ・カトリカ(チリ) → いわきFC

【2021シーズン出場歴】JFLリーグ戦 9試合1得点

【市場価値(Transfermarkt)】25k €

 

突然どうでもいい話で大変恐縮ですが、僕は「右サイドからのカットインが武器のレフティドリブラーという存在がたまらなく好きで。

そのきっかけは誰なのか、というと、当時マンチェスターシティにいたアダム・ジョンソンです。確かダビドシルバとかヤヤトゥーレが来る直前くらいですかね、BSで深夜にやっていたシティの試合をたまたま見た時に、右サイドから優雅な構えでボールを操り、左足一本で巧みに相手DF陣を切り裂いていく様がとにかくかっこよくて。メッシのように細やかなドリブルをするレフティもいいんだけど、より純ウインガー然としたドリブラーが好き。あ、なので初めて買ったヴェルディのユニは前田直輝です。

あと、アダムジョンソンの見た目も好きだったんですよね。当時ズブズブのエモキッズだった僕にとって、まるでロスプロかマイケミあたりのボーカルでもやってそうなAJのルックスは大変憧れでした。なお、その数年後彼は不祥事で逮捕され現役を引退し、本物のロスプロのボーカルはもっとダメな不祥事で懲役35年の刑を言い渡されていた。

話が逸れまくりましたが、こちらの選手も大変僕好みのレフティドリブラー。なんなら今年の新加入選手の中で、一番他サポからの認知度も高い選手かな?なにせ2019年選手権で青森山田を優勝に導いた立役者。

その鮮烈な活躍ぶりから卒業後の進路も注目されましたが、チリ国籍(小3の時来日)となるためJクラブでは外国人枠の壁が。そのため、当時既に「超JFL級」として名を上げていたいわきFCへの加入を決断します。その後母国チリのクラブに期限付き移籍(コロナ禍で出場はなかったみたい)した後、昨年いわきに復帰し、主にジョーカーとして計9試合出場しています。

嫌な言い方をすれば、いわきFCでも復帰後はレギュラーを掴み切れなかった選手。いきなり2ランク上がったディビジョンで大活躍を望むのは酷だと思います。とはいえ、高校時代見せた鮮烈なドリブルを、今度は味スタで披露してくれるのを期待しちゃうのが人情ってものですよね。

 

No.19 小池純輝 Junki KOIKE

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【生年月日】1987年05月11日

【身長/体重】180/74

【出身地】埼玉県

【経歴】坂戸ディプロマッツFC → 浦和レッズユース浦和レッズザスパ草津水戸ホーリーホック東京ヴェルディ横浜FCジェフユナイテッド千葉愛媛FC

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 41試合17得点

【市場価値(Transfermarkt)】400k €

 

現チームの押しも押されぬ大エース。愛称は”エーコ”。

常にサポーター目線を忘れない彼だからこそでしょう、僕が言いたいことは全て彼自身の契約更新時コメントに書いてありました。

2019年にヴェルディに戻ってきて、この3年間で本当にたくさん成長させてもらいました。10代、20代で通算29ゴールだった私が、30代のこの3年で40ゴールを取り、2021シーズンのJ2得点ランキング日本人1位になれるなんて誰が想像していたでしょうか。

ほんとその通りでございます(笑)

以前は快足のサイドプレイヤーとして鳴らした彼ですが、現在のプレイスタイルは、ボールから離れた位置で常に相手DFと駆け引きを繰り返す”ワイドストライカー”。一瞬のスピードで裏を取って仕留める、もしくは逆サイドでボールを呼び込み、相手DFの死角から飛び出して合わせる形が鉄板の得点パターンです。

いくらアスリートの長寿命化が進む時代といえど、この齢からの点取り屋としての完全開花は驚異的。とはいえ、浦和ユース時代はFWとしてゴールを量産していたわけですから、その素質がここにきていかんなく発揮されているということでしょう。もし他所でこの得点能力を発揮していたらと思うと・・・改めてヴェルディに戻ってきてくれてありがとう。

ゴール集を見てもらえれば分かりますが、そのフィニッシュワークの巧みさにおいては、J2どころか今のJリーグ全体を見てもトップクラスではないでしょうか。エーコなら間違いなく決めてくれる」という周囲の揺るがない信頼があるからこそ、彼の欲しいタイミングでボールが出てきて、また得点数が伸びていく、という好循環が生まれています。

パパがゴールを決めるたび、娘の柑菜(かんな)ちゃんへおもちゃをプレゼント、という家庭内契約も結んでいる彼。さすがにかんなちゃんの”ほしいものリスト”も枯渇してくる頃合いではないかと思うのですが、いやいやパパの更なる高みを目指す姿勢と、小さい女の子のおもちゃに対する貪欲さは底を尽きないのかもしれない。いや、全国のヴェルディサポのことを考えても、ぜひともそこは貪欲なままでいていただきたい。

 

No.20 阿野真拓 Mahiro ANO

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【生年月日】2003年08月30日

【身長/体重】158/55

【出身地】栃木県

【経歴】南河内SSS → ヴェルディS.S.小山ジュニアユース → 東京ヴェルディユース

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 8試合0得点

【市場価値(Transfermarkt)】100k €

 

現在18歳ですが、既に飛び級でトップチームに昇格済み。下部組織出身の左利きアタッカーあのちゃん。

先程バスケスバイロンのところでも引き合いに出しましたが、それこそ阿野は細かいタッチでボールを運ぶ「メッシ」タイプ。158㎝と相当小柄な選手ですが、それゆえのアジリティの高さを活かし、ゴールへと迫ります。現チームでは右サイドでの起用よりも、一列中でインテリオールとして振舞うほうが似合いそうなタイプですね。

昨シーズンは開幕戦でスタメンに名を連ね、上々のプレーぶり。3-0での勝利に貢献します。さらに年下の現役中学3年生橋本のデビューで霞んだ感はありますが、17歳で開幕メンバーに名を連ねるのも並大抵のことではないんだよな・・・。

ただし、プロの世界はやはりそう甘くはありません。第2節の山形戦では1.5列目で起用をされましたが、山形の國分と山田の両DHにあっさり潰され、ほぼ仕事をさせてもらえず。第3節の町田戦を最後に、スタメンに返り咲くことはできないままシーズンを終えました(ユースもプリンスリーグの残留争いに巻き込まれていたので、そちらでの活動がメインになった影響もあるかな)。

技術だけならプロでも通用することは証明済みですので、あとはフィジカル面をどこまで高められるか。永井前監督のもと16歳でトップ昇格という大抜擢を受けた彼ですが、かといって逸ることなく、腰を据えて成長を見守るべきかもしれません。

 

No.24 奈良輪雄太 Yuta NARAWA

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【生年月日】1987年08月29日

【身長/体重】172/67

【出身地】神奈川県

【経歴】小山台SC → 横浜F・マリノスJrユース菅田 → 横浜F・マリノスユース → 筑波大 → SAGAWA SHIGA FC横浜F・マリノス湘南ベルマーレ

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 5試合0得点

【市場価値(Transfermarkt)】200k €

 

僕の中では未だに「マリノスから来た男」って認識なんだけど、ヴェルディに来てはや5シーズン目を迎えるし、なんなら来たときは湘南からなんだよね。いやはや、それだけ2013年マリノス優勝時に活躍してたイメージが強くて。あと、ヴェルディだけで既に100試合を超える出場数なのにもかかわらず、そのいぶし銀のプレーぶりから印象が薄いってのも率直なところ・・・(笑)

登録こそMFになっていますが、主に務めるのはサイドバックのポジション。「奈良輪マシーン」命名したのはかつて在籍したFWコイッチ(なんか既に懐かしい存在やな)ですが、左右どちらでも遜色なくこなし、一切手を抜くことなくピッチをアップダウンする様は、確かに人間より機械寄りな感じはある。感情の起伏も表に出さないストイックなタイプなだけに、余計にね。

ただし、ここ最近そのマシーンは故障しがち。2020年後半からややコンディションを落としていましたが、昨年は先発出場がわずか1試合と、非常に寂しいシーズンに。まあ、ピッチ外でのゴタゴタがあった昨シーズン、これに関してはケガ以外の要因もあるかもしれないね。

両SBにはそれぞれ深澤と山口というレギュラー候補がいて、控えに大卒ルーキーの加藤や宮本が控えている、という、昨シーズンと比べてバランスの良い陣容にはなりましたが、彼ら全員に共通するのが「経験の浅さ」。長いシーズン、小池と並びチーム最年長となった彼の経験値がものをいう場面が出てくると思われます。まずは90分+αピッチを駆け回れるトップフォームを取り戻してほしいところ。

 

No.25 稲見哲行 Tetsuyuki INAMI

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【生年月日】1999年4月5日

【身長/体重】178/75

【出身地】栃木県

【経歴】喜連川SC Jr → AS栃木bom de bola矢板中央高校 → 明治大学

【2021シーズン成績】-

【市場価値(Transfermarkt)】25k €

 

さて、これまた大学サッカーの雄、明治大学から加入した選手です。

矢板中央(主将を務めていたらしいです)→明治という経歴からして、ヴェルディのチームカラーとはまた毛色が違うプレースタイルであることは何となく想像がつきます。さて、DF加藤の時と同様、明大の栗田監督のコメントを見てみましょう。

チームでは副主将を務めています。強みとしては球際の強さ、運動量、セカンドボールの回収、そして両足から繰り出す強烈なキックです。東京ヴェルディという技術が高いという印象があるチームの中で、よりポジショニングや駆け引きなどを強い個に組み合わせて吸収していけると、もっと伸びる選手だと思っています。

栗田大輔監督によるコメント/Jリーグ加入内定選手合同記者会見 | 明大スポーツ新聞部

守備的な中盤の獲得ということで、当初はアンカーの役割を期待してるのかなあと思っていましたが、監督のコメントを見る限りだと、1列前のインサイドハーフで出場し、ピッチを縦横無尽に制圧してもらう画のほうがしっくりきますね。否が応でもそこで過ごしていれば足元の技術が身につく、ランドという不思議な環境。彼の持ち味であるダイナミズムに技術が組み合わさることで、非の打ちどころのない選手へと化けてもらいたいところ。

ところで、背番号25といえば、かつてのバンディエラ平本一樹が浮かぶという方も多いでしょう。その後、あれここちょっと消えてますね…→端戸へと継承された背番号であり、やはりストライカーが背負うもの、というイメージがありますが、その「25番像」を上書きしてしまうくらいのインパクを彼には期待したいところです。

 

No.33 橋本陸斗 Rikuto HASHIMOTO

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【生年月日】2005年04月02日

【身長/体重】168/69

【出身地】東京都

【経歴】FC.Waragoma  → 東京ヴェルディジュニア → 東京ヴェルディJrユース → 東京ヴェルディユース

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 3試合0得点

【市場価値(Transfermarkt)】25k €

 

ついに出てきちまったよ’05年生まれのプロ選手がよ。昨年開幕戦で「現役中学3年生」としてデビューを飾ったレフティのアタッカー。15歳10か月26日でのJデビューは久保建英森本貴幸に続き、史上3番目の若さとのこと。ちなみに2005年の年間オリコンランキング第1位は修二と彰青春アミーゴらしいです。むっちゃ聴いてたわ。

顔見せの出場で終わるのかなあとか思いきや、いやいや11分の出場でしっかりとインパクトを残します。大先輩小池からのプレゼントパスこそ決めることはできなかったものの、ゴリゴリのカットインからシュートを放つなど、積極果敢な攻めの姿勢を見せます。

父親がバングラデシュ出身のハーフ。「小柄な技巧派アタッカー」を輩出することにかけては右に出る者はいない我がヴェルディユースですが、橋本はその血も影響してか、上背はないとはいえ、フィジカル的にはある程度完成されております。

ただ、ユースの試合を見ていても、大外で受けてカットイン→シュート以外のパターンに乏しく見えましたし、現に僕が見た試合(山梨学院戦だったかな?)は前半で交代という憂き目に。プレーの引き出しはもっと増やしていく必要がありそうです。ま、これは古今東西若手ドリブラーの多くに共通する課題なわけですが。

今シーズンは似たタイプのバスケスバイロンも加入しましたし、まずはユースでのプレーが中心になりそう。ヴェルディユースをプレミア昇格に導くくらいの活躍を見せた先に、トップチームへの定着が見えてきそうです。超逸材の未来やいかに。

 

No.34 西谷亮 Ryo NISHITANI

東京ヴェルディユースの中後雅喜監督とグータッチを交わす西谷亮。まずはプロの負荷に耐えられる身体づくりからスタートだ。  (C)TOKYO VERDY

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【生年月日】2004年1月10日

【身長/体重】180/69

【出身地】神奈川県

【経歴】 FCパーシモン → 東京ヴェルディジュニア → 東京ヴェルディジュニアユース → 東京ヴェルディユース

【2021シーズン成績】-

【市場価値(Transfermarkt)】25k €

 

こちらはMF阿野と同期のヴェルディユースボランチ。U-17日本代表候補にも選出された経歴を持ちます。トップ昇格おめでとう!

例年ユース選手の昇格発表は夏頃行われておりますが、彼の昇格が発表されたのは昨年12月とかなり遅めのタイミング。あくまで推測ですが、海江田さんの記事によると某高体連のMFの獲得に動いたものの争奪戦に敗れた、なんて話もありましたので、彼の昇格可否は補強の動向次第だったってことなのかな。

自分が見た昨年のヴェルディユースの試合では彼は不在にしており、直近のプレーぶりについて何かを語ることはできないのですが、

一昨年の三菱養和戦の動画を振り返ると、ピッチの中央で周囲の状況を絶えず把握しながら、落ち着いたボールさばきでゲームをコントロールする頼もしい姿が。最終ラインからボールを受けた時のターンもスムーズですし、華奢な体格ながら巧みにボールを奪うシーンも。現代の中盤に求められる能力をしっかり備えている印象です。

アンカー起用であれば山本理仁と加藤弘堅という高い壁が彼を待ち受けますが、この完成度であれば案外チャンスを掴むのも遠くはなさそう、と勝手に期待しています。


FW

No.11 端戸仁 Jin HANATO

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【生年月日】1990年05月31日

【身長/体重】178/66

【出身地】神奈川県

【経歴】横浜北YMCA → 横浜F・マリノスJrユース → 横浜F・マリノスユース横浜F・マリノスギラヴァンツ北九州横浜F・マリノス湘南ベルマーレ

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 29試合5得点

【市場価値(Transfermarkt)】250k €

 

今成績を見てたら気づいたんだけど、昨年の端戸のゴールは全部アウェイの地で生まれてたし、なんなら過去3年間でホームでゴール決めたの2回だけだ。端戸、もしかして味スタ嫌いか・・・?

チーム在籍4年目を迎えた円熟期のアタッカー。マリノスの下部組織で培った技術力は、今年のFW陣の中でも随一でしょう。その器用さゆえに、永井政権下では”フリーマンストライカー”の1stチョイスでした。大柄とまではいきませんが、懐の深いポストプレーも可能ですし、中盤に下りてきてビルドアップに参加するタイミングもこれまた絶妙。彼のサッカー人生はケガ(特に右膝)との戦いだったわけですが、ひとたびピッチに立ちさえすれば、チームのクオリティを一段上に高めてくれる存在でした。

とはいえ、なまじいろいろこなせてしまうこの器用さが、かえって彼自身にとって足枷になってた感も個人的には否めません(これはマリノスユース同期の佐藤優平にも同じことがいえる気がする)。彼の過去のゴールシーンを見ても、シンプルな形で得点を奪うケースが非常に多い。それこそ今季のチームで基準となるであろう「2021年ラスト5試合」の戦い方こそが、実は端戸のストライカーとしての才能が一番ハマるやり方なんじゃないか、とか。ちょっと希望的な観測に過ぎるかもしれないけど(笑)

FWの序列的には佐藤凌我に次ぐ2番手スタートとなるでしょうが、阪野が長期離脱となった今、彼の重要度は昨年以上となります。常時フル稼働とはいかないかもしれないけど、今シーズンは点取り屋としての本分を発揮してくれることに期待大!

 

No.13 阪野豊史 Toyofumi SAKANO

山雅は4戦ぶり黒星 2試合連続の無得点 | 信濃毎日新聞デジタル

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【生年月日】1990年6月4日

【身長/体重】181/81

【出身地】埼玉県

【経歴】三郷Jrユース → 浦和レッズユース → 明治大 → 浦和レッズ栃木SC愛媛FCモンテディオ山形松本山雅FC

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 33試合3得点

【市場価値(Transfermarkt)】400k €

 

浦和ユース時代の堀監督の教え子であり、江尻GMお得意の明治大学出身でもある。昨年こそ不調にあえいだ松本山雅でなかなかゴール数を伸ばせなかったが、J2では通算6年半で計59ゴールをマークしている、安定感のある点取り屋。ゴールデンルーキー佐藤凌我の引き留めにこそ成功したものの、依然層の薄いFW陣において、首脳陣もかなりの期待をもって獲得したと思われますが、サッカーの神様は残酷でした。

キャンプイン直前のトレーニングマッチで、右アキレス腱断裂という大怪我・・・。全治約6カ月という診断が下されたことにより、チームに戻ってくるのはどんなに早くてもシーズン終盤となりそうです。いやはや、今季新加入の中では一番計算できる選手と思っていただけに、とても辛いし悲しい限り・・・。

何より悔しいのは阪野自身でしょう。インスタでもこのようにコメントがありましたが、とにかく一日でも早くピッチに戻ってこれるように、祈るばかりです。

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No.27 佐藤凌我 Ryoga SATO

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【生年月日】1999年02月20日

【身長/体重】178/65

【出身地】福岡県

【経歴】FC龍南 → 次郎丸中 → 東福岡高 → 明治大

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 42試合13得点

【市場価値(Transfermarkt)】600k €

 

現在ユニ売上ランキング1位がこの”No.27”らしいね?ま、僕クラスになるとね、彼のポテンシャルはとうに見抜けてたしね、昨年の時点で迷わず27番のユニフォームを買ってたんスよ。はっはっは。ってドヤ顔したかったんだけどそもそも去年の時点でだいぶ凌我のユニ買ってた人いたし、別に自慢できるところでもないよな。

明治大学からやってきた俊英ストライカーは、ルーキーイヤーからなんと全試合に出場し、周囲の期待をはるかに上回る13ゴールを奪ってみせました。

エリア内でボールが彼の前に転がってくる様は、天性のストライカーとしての嗅覚の持ち主である現れ。至近距離からのワンタッチゴールが得意のパターンですが、第12節群馬戦のような豪快なシュートも持ち合わせており、フィニッシュパターンの引き出しも豊富。それだけでなく、相手にボールが渡ると最前線から全速力でチェイシングをかけ、ラフなボールも身体を投げ出して懐に収めるなど、爽やかな風貌ながら泥臭い仕事もまったく厭わない、万能型のストライカーです。

明治大学の同期で、FWのポジションを争うライバルでもあった小柏剛(札幌)や狩土名禅(北九州)と比べて、自分には突出した武器がないことを自覚していたからこそ、このような穴のないスタイルへと成長を遂げたのかもしれません。

これだけの活躍を1年目から見せたのですから、当然上位クラブからの接触はあったことと思われますが、今年もヴェルディで戦うことを決断してくれました。とはいえ、上で名前を挙げた小柏は、既に日本代表に召集される(怪我のためキャンプ参加は辞退)など、さらに上のステップを見据えています。恩師・明大の栗田監督曰く「昔から負けず嫌い」という彼だからこそ、そうした同期の活躍は少なからず意識していることでしょう。さらに上へ登り詰めるためにも、まずはヴェルディをJ1へ導く活躍を。

No.29 河村慶人 Keito KAWAMURA

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【生年月日】1999年9月11日

【身長/体重】174/72

【出身地】大阪府

【経歴】STAY COOL FC(現FC GRASION) → 岩田FC → 近畿大学附属高校 → 日本体育大学

【2021シーズン成績】-

【市場価値(Transfermarkt)】25k €

 

日体大から加入し、鮮烈な活躍ぶりを見せたアタッカー山下が横浜FCへと去り、そして新たなアタッカーがまた日体大からやってきた。

一昨年の流経大vs日体大を観に行った方の観戦記がありましたが、彼のスピードとパワフルさはどうやら当時からかなり目立つ存在だったようです。

番記者海江田さんの「Stand by Green」にも、日体大の矢野監督(あの矢野貴章のお兄様)のインタビューが載っていました。有料記事なので引用はできないが、曰く「馬のように走る」らしい。山下は「犬みたいに走るなァ」と常々思っていたが、今度は”馬”が来るのだから日体大という場所は恐ろしい。ってか、今年の大卒の面々、まだ加入前の情報しかないのにどれもキャラが濃すぎないか。井林が関西学院大から加入した時なんか、「なんか梶川の後輩がいるらしい」レベルのうっすい前情報しかなかったぞマジで。

当然まず期待されるのは移籍した山下の穴埋めですが、将来的にはエーコの後釜も狙ってほしいタイプに思えます。目標とするタイプは「岡崎慎司」とのことで、佐藤凌我とガムシャラ2トップを組んでみるのもまた面白そう。

アタッカー、とりわけFWの層は今年も薄く、活躍の場はいくらでもありそうです。先輩山下を超えるインパクトを残せるか。

 

・・・以上!

それでは、今年も行ける方は味スタで、行けない方はDAZNで、新生ヴェルディを応援していきましょう!!それでは!!