緑がちる

緑はいつか散ります。でもまた実るものです。ヴェルディ&FM日記(予定)

2022ヴェルディ選手名鑑前編(GK&DF)

こんにちは。

 

あっというまに1月末。あと3回土日をやり過ごしたら、もうJのある週末が戻ってきます。時間の流れ早すぎね。

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おしゃれな2ndユニも発表されました。ユニ自体のデザインもさることながら、
登場人物全員のキャラが立っていてすごくいい写真よね。

さて、僕にとってオフシーズンの楽しみのひとつが、選手名鑑をくまなくチェックすることなのですが、

今年はシーズン開幕も早まる中、名鑑の発売日は(エルゴラもサカダイも)いつも通り2月中旬予定。

これではチェックする時間がない!いや、それならいっそのことヴェルディ分くらいは自分で書いてしまおうではないか!と思い立ち、筆を執った次第なのですが。

 

・・・

 

結構分量が多くなってしまい、思いのほか時間がかかりまして(笑)

あえなく前編/後編に分けることになりました。

なお、後編はこちらです!合わせて読んでね!!

2022ヴェルディ選手名鑑後編(MF&FW) - 緑がちる

 

まずは前編、GK&DFの選手たちから!

順番はポジションごとに背番号順だよ!!

あと、市場価値はTransfermarktの数字だけど、割と適当な額だからあくまで参考程度にね!!

 

 

GK

No.1 マテウス MATHEUS

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【生年月日】1993年04月10日

【身長/体重】190/82

【出身地】ブラジル

【経歴】S.C.コリンチャンス(アカデミー) → S.C.コリンチャンスフィゲイレンセFC

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 34試合55失点

【市場価値(Transfermarkt)】250 k €

 

今年も守護神は彼でしょう。在籍3年目となりました。今年からついに背番号1を背負う、長身痩躯のブラジル人GK。

セービングの技術は間違いないと思います。ムダのない事前準備で、ビッグセーブをビッグに見せないタイプ。長い手足を活かし淡々と好プレーを連発する様は、さすが名門コリンチャンスの育成出身、ブラジルの年代別代表経験もある男といったところ。

じゃあなぜヴェルディはこの失点数なんですかい?と聞かれると僕は閉口するしかないので、そういったいじわる行為はやめて頂きたい。

その一方、エリア外でのボールの扱いがとにかくセーフティ志向だったり、頑なに左足を使いたがらなかったり、と、ビルドアップの面ではやや消極的な面も散見されます。相手があまりプレスに来てないのにとりあえずピッチの外にボールを蹴り出すの、もどかしいから何とかしておくれ。

普段のちょっとシャイな雰囲気とか、インタビューの端々に伺えるクレバーさとか、個人的にはとても好みの選手なのですが、

一方「チームを勝たせる選手か?」と問われると、パーソナリティ面で物足りなさは否めない。能力は間違いないだけに、これもどうにももどかしい。

この前帰国した際、インスタで空港検疫の待機時間の長さにめちゃくちゃブチギレてましたし、闘志を内に秘めているタイプなのは間違いないです。その熱さをもうちょっとピッチ内で見せるくらいがちょうどいいのかもしれない。

 

No.21 長沢祐弥 Yuya NAGASAWA

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【生年月日】1996年07月01日

【身長/体重】185/85

【出身地】静岡県

【経歴】トライアングルサッカークラブ → ACNジュビロ沼津藤枝東高 → 明治大 → アスルクラロ沼津

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 1試合1失点

【市場価値(Transfermarkt)】75 k €

 

J3沼津から加入して今年で2年目。

昨シーズンはマテウスと柴崎の壁に阻まれ、なかなかメンバー入りの機会には恵まれませんでしたが、第41節の秋田戦で、負傷したマテウスに代わりヴェルディでのデビューを飾ります。

名手江口のFKから失点を喫するなど課題も見られましたが、果敢な飛び出しで相手チャンスの芽を摘んだり、きわどいところを狙った配球でチャンスメイクを試みるなど、よく言えば積極性、不穏な言い方をすれば”狂気”が垣間見えた74分間のプレーぶりだったと思う。「ユウヤ」って名前のGKはみんなこんな感じなの!?

沼津時代のプレーぶりを知らないので偉そうなことは言えませんが、マテウスと好対照なキャラクターかなぁと勝手に思っており。チームに勢いをもたらしたい局面がやってきた場合、彼の抜擢も十分にあり得ると思います。

 

No.31 高木和徹 Toru TAKAGIWA

清水よりGK高木和が完全移籍加入【東京V】

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【生年月日】1995年4月15日

【身長/体重】185/80

【出身地】栃木県

【経歴】野木サッカースポーツ少年団ヴェルディSS小山 → 清水エスパルスユース清水エスパルスジェフユナイテッド市原・千葉(2018年加入) → 清水エスパルスV・ファーレン長崎(2020年加入)

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 2試合2失点

【市場価値(Transfermarkt)】125 k €

 

わあ!みんな大好きヴェルディ下部組織出身だあ!

ヴェルディSS小山出身なので、MF阿野選手の大先輩にあたりますね。清水ユース時代から将来を嘱望されており、各年代別代表の常連でしたし、U-22選抜でも一定の出場機会を得ていました。実際のプレースタイルは知らなくても「高木じゃないよ、高木和だよ」という苗字ネタで彼を知ったサッカーファンも多いことでしょう、

とはいえ、清水ではついにチャンスが掴めず。2020年にはレンタル先の長崎でレギュラーを掴みかけましたが、昨年は富澤や徳重の後塵を拝し、リーグ戦2試合の出場に留まりました。

心機一転今季から完全移籍でヴェルディに加入。既に練習を見学したサポから「足元が超うまい」などポジティブな感想がちらほら聞こえてきており、今年のサッカーの志向によっては正守護神抜擢もありそう。

さて、あとはこちらの”高木和推し”の方のnoteをお読みください。愛に満ち溢れた文章って素敵ですよね。


No.41 佐藤久弥 Hisaya SATO

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【生年月日】1998年04月04日

【身長/体重】180/77

【出身地】千葉県

【経歴】ウィングスSS習志野東京ヴェルディジュニア → 東京ヴェルディJrユース → 東京ヴェルディユース順天堂大

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 0試合0得点

【市場価値(Transfermarkt)】25 k €

 

2021年といえば、札幌GK菅野の36歳とは思えないハイパフォーマンスや、年末の天皇杯での大分GK高木の奇跡のセーブ連発等、

ヴェルディ下部組織産小柄なGK当たり年」であったことはまさしく衆目の一致するところだったでしょう。知らんけど。

プロ2年目の彼もその系譜を継ぐ者。昨年シーズン開始前の練習試合では、えげつないバックスピンがかかったフィードを蹴り込み、周りがどよめいてたのが印象的でした。

同じく足元の技術に長けた高木和の加入がいい刺激になるか。位置づけは第4GKとなりそうですが、そろそろユース育ちのGKが定位置を掴む姿が見たいなあ、とも思うので、さらなる奮起に期待したいところです。

 

DF

No.2 深澤大輝 Daiki FUKAZAWA

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【生年月日】1998年08月21日

【身長/体重】174/70

【出身地】東京都

【経歴】西原少年サッカークラブ → 東京ヴェルディジュニア → 東京ヴェルディJrユース → 東京ヴェルディユース → 中央大

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 17試合1得点

【市場価値(Transfermarkt)】150k €

 

あれ?身長174cmしかなかったっけ?

ヴェルディユースから直接のトップ昇格は叶わなかったものの、中央大学を経て昨年”古巣”に帰還。高校時代はCBでしたが、大学3年生からはSBにも挑戦。ヴェルディでもシーズン途中からRSBのポジションを掴み、リーグ最終節ではプロ初ゴールをあげるなど、充実したルーキーイヤーを過ごしました。

まだまだSBの経験は浅いこともあり、クロスやドリブルといったスキルには改善の余地がありそうですが、的確なビルドアップや機を見たインナーラップで、しっかりとチームの攻撃に彩りを加えています。もちろん、空中戦やボール奪取といった守備面の働きも文句なし。今年もRSBのポジションはそう簡単には譲らないでしょう。

ただし、せっかく同じ経歴(ヴェルディユース中央大学)の大先輩・田村直也の背番号23を1年で返上(いや本人の意思かは知らんけど)したのはどうなのよ!その手の”ストーリー”はとても重要なことなんだ、ってアレックスラミレスも言ってたよ。

 

No.3 ンドカボニフェイス Boniface NDUKA

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【生年月日】1996年02月15日

【身長/体重】183/89

【出身地】埼玉県

【経歴】越谷サンシンサッカースポーツ少年団大宮アルディージャJrユース → 浦和東高 → 日本体育大水戸ホーリーホック

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 34試合2得点

【市場価値(Transfermarkt)】450k €

 

よくぞ残留を決断してくれた。サンキューボニサンキューな。

日体大から水戸に加入し、3年目には守備陣の柱に成長。J1からも興味が?みたいな話も聞こえてくる中で、昨オフヴェルディへの加入を決断。

「CBにも攻撃面での関与を強く求めるヴェルディへの移籍で、より選手として飛躍したい」とは彼の弁ですが、その言葉通りぎこちなかった足元のスキルもめきめき成長。

持ち前の肉弾戦の強さはそのままに、シーズン終盤には両足から長短のパスを繰り出し、状況に応じてしっかりとドリブルでの持ち上がり(コンドゥクシオン)もこなすなど、隙の無いCBへと成長を遂げました。

じゃあなぜヴェルディはこの失点数なんですかい?とか、だから聞かないでくれそれは。

これだけの成長曲線を描いた選手であれば、今オフでの引き抜きもやむなし、とヴェルディサポのだれもが覚悟していたところでしたが、本年1/5「J1昇格しか考えていません」という力強いコメントと共に、契約更新のリリースが。これには緑がちるも職場で小躍り。

昨シーズンの勢いそのままに、チームを牽引してくれることを期待しています。

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千と千尋に出てたよね?
No.5 平智広 Tomohiro TAIRA

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【生年月日】1990年5月10日

【身長/体重】182/77

【出身地】東京都東久留米市

【経歴】東久留米ひばりSC → 横河武蔵野FCJrユース → 東京ヴェルディユース → 法政大 → FC町田ゼルビア

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 8試合0得点

【市場価値(Transfermarkt)】350k €

 

そう、なぜヴェルディはこの失点数なんですかい?に対する答えのひとつが、彼の長期不在だったことは間違いないでしょう。

チームのキャプテンにして最終ラインを束ねる守備の柱は、昨シーズン開幕戦に間に合わず。第4節の金沢戦から復帰を果たすも、第10節の長崎戦を最後に再びチームを離脱。そのままスタメンに戻ることなくシーズンを終えてしまいました。

貴重なレフティのCBであり、攻守両面に大きく寄与していた存在だっただけに、この長欠はとにかく痛かった。

彼がトップフォームを取り戻すことができれば、成長を遂げたボニと間違いなくJ2屈指のCBコンビを組めるはず(去年は一度も先発でこの組み合わせがなかったんだよね)。

2017年最終節、初の昇格PO進出を決めた徳島戦での一発、そして2018年昇格PO1回戦大宮戦での数的不利を覆した一発。ここぞという重要な場面でセットプレーから得点を奪える勝負強さも彼の魅力。今年も昇格争いに加わるために、彼の完全復活をみんなで祈ろうぜ。

あと最近見た目がますますCrossfaithのKoieに似てきている気がする。

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こちらが日本を代表するメタルコアバンドCrossfaithのKoieさん。
No.15 馬場晴也 Seiya BABA

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【生年月日】2001年10月24日

【身長/体重】181/76

【出身地】千葉県

【経歴】Refino → 東京ヴェルディJrユース → 東京ヴェルディユース

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 13試合0得点

【市場価値(Transfermarkt)】125k €

 

これぞ豪傑顔である。

MF山本や石浦と同学年、下部組織出身の若手CB。この前成人式を迎えたばかりの人間が醸し出していい貫禄じゃないんですよね。

まあ、昨季はとにかく辛酸を嘗めた1年でした。先発した試合は計8試合でしたが、そのうち2つが7失点を喫した新潟戦と5失点を喫した千葉戦、という。

彼自身のパフォーマンスが悪かったというよりは、チーム全体(特に中盤)の守備に大きな問題があったようには思えましたが、本人にとっては悔しいシーズンとなったことでしょう。

それでもラスト2試合では、好調なチームの中で良パフォーマンスを披露。秋田戦ではあと少しでプロ初ゴール、といったシーンも。自信を取り戻すきっかけになったはずです。

今年は6月にウズベキスタンU23アジアカップも開催されます。この大会に臨むU-21日本代表候補でもある彼。メンバー入りを果たすためにも、今年はやり返すシーズンにしてほしいっすね。

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ちょっと色彩変えたらまるで幕末~明治期の偉人のようだ。
おでこの傷が刀痕にしか見えない。
No.16 山越康平 Kohei YAMAKOSHI

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【生年月日】1993年5月4日

【身長/体重】183/78

【出身地】栃木県

【経歴】KTユニオン → 栃木SCジュニアユース → 矢板中央高等学校明治大学大宮アルディージャ

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 20試合1得点

【市場価値(Transfermarkt)】175k €

 

昨シーズン限りで大宮アルディージャとの契約が満了。新天地にヴェルディを選びました。明治大学卒だし、たぶん江尻GMのコネクションだよね。

もともと”大学屈指のCB”という触れ込みで大宮に入団。一定の出場機会は勝ち得ていたものの、残念ながら絶対的な守備陣の柱にはなれませんでした。古巣サポーターから漏れ聞こえてくる話だと、空中戦や前に出てのインターセプトには強みがあり、ロングフィードや持ち上がるドリブルにも光るものがある一方、裏を取られた際の対応やシュートブロックには甘さがあり、短いパスもやや不得手という、長所短所がはっきりしているタイプのようです。

仮に平のコンディションに不安が残る場合は、ボニの相棒候補一番手は彼になるでしょう。縦ベクトルのプレー志向である堀ヴェルディにはマッチしそうな人材ですので、存分に暴れまわってほしい。


No.22 佐古真礼 Maaya SAKO

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【生年月日】2002年12月2日

【身長/体重】193/83

【出身地】東京都

【経歴】東京ヴェルディサッカースクール → 東京ヴェルディジュニア → 東京ヴェルディジュニアユース → 東京ヴェルディユース東京ヴェルディ藤枝MYFC(2021年より期限付き移籍

【2021シーズン出場歴】J3リーグ 10試合2得点

【市場価値(Transfermarkt)】50k €

 

「19歳」「193cm」「レフティとにかくロマン溢れるスペックを持つ生え抜きのCB。名前の読みは”まあや”ね。たそ~

中学生の時点で身長は既に190㎝に達しており、年代別代表の常連でもあります。昨年トップチームへの昇格後、そのままJ3の藤枝に期限付き移籍をするという珍しいパターンで、プロ1年目を過ごしました。

藤枝では第2節の岐阜戦でいきなりスタメンに名を連ねるも、3失点を喫するほろ苦デビュー。その後はシーズン中盤までなかなか出場機会を掴めませんでした。

転機は第18節の今治戦。打ち合いとなったこの試合で、終盤にパワープレー要員として前線で起用されると、見事プロ初ゴールをマーク。

その後もターゲットマン起用が続くなど、ちょっと意外な方向性での成長ぶり。シーズン最終盤は、同じくレフティのCB鈴木とのポジション争いを制し、3バックの一角に名を連ねましたが、パフォーマンスはごめんあんまり印象に残ってない…

一応真礼スタメンの試合はチェックしてたんだけど「名良橋息子ええGKやな」と「惇はやっぱり巧いなァ」という印象しか残っておらずスミマセン。

馬場と同じく、彼もU代表候補の一人。メンバー入りのためにはJ2でも実績を残すことが大前提となるでしょう。本職のCBでポジションを奪えるか、はたまたヴェルディでも意外な起用法があるか、要注目。

 

No.23 谷口栄斗 Hiroto TANIGUCHI

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【生年月日】1999年9月30日

【身長/体重】181/77

【出身地】神奈川県

【経歴】荻野サッカー少年団 → 東京ヴェルディジュニア → 東京ヴェルディジュニアユース → 東京ヴェルディユース国士舘大学

【2021シーズン出場歴】-

【市場価値(Transfermarkt)】25k €

 

忘れもしない2017年2月18日。シーズン開幕前の松本山雅とのトレーニングマッチ。「あの」ロティーナ監督の初陣ということもあり、たくさんのサポーターが多摩陸に詰めかけていました。

まだまだ新監督の手腕を推し量るには日が浅すぎた印象でしたが、そんな試合の中で鮮烈に記憶に残っているポイントは「松本の志知(現福岡)の積極果敢なカットインでの仕掛け」「ひたすらGK武田に怒鳴られオロオロする畠中」「ケガで欠場してるのにムダにベンチでうるさい安西幸輝」そして「年長者相手にバチバチに競り合うCB谷口(当時新高3)」でした。たしか計4試合やったはずなんですけど、その中でも一番輝いて見えたヴェルディのCBは谷口でしたね。畠中はオロオロしてたし。

その年はユースでキャプテンも務め、U-18代表にも選出。当然2018年のトップ昇格は既定路線だと勝手に思っていましたが、結局その代の昇格は藤本寛也のみ。あまりトップチームに余剰人員を作りたがらないロティーナ政権下ということも影響したのでしょうか。僕は正直「もし1学年上だったら間違いなく昇格していただろうに、巡り合わせというのは残酷だなあ」とか思っていました。

海江田さんの記事にもあるように、トップ昇格を逃し悔し涙を流した彼。「大学で成長して、プロの舞台に立てる選手に」と決意を新たにします。そして、できればそのユニフォームの色は、慣れ親しんだ緑であってほしい、とも。

2021年には大学関東B・北信越選抜にメンバー入りする等(ちなみに本選抜チームにはMF稲見の名前も)、大学でもしっかりと実績を残します。そして、ついに念願が叶い、昨年6月にヴェルディへの”帰還”が決定しました。いやはや、あの時感じたポテンシャルの高さをどこまで発揮してくれるのか、楽しみは尽きません。

経験豊富な平・ボニ・山越といった先輩たちに、既にJデビューを果たしている後輩の馬場や佐古とのポジション争い。今年のチームはCBの頭数自体が多いので、メンバー入りのハードルは高いですが、それでも味スタで相手とバチバチに競り合う彼の姿をまた見たい。

 

今年のユニは背番号23を買いました。

 

No.26 加藤蓮 Ren KATO

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【生年月日】1999年12月28日

【身長/体重】175/72

【出身地】北海道小樽市

【経歴】銭函サッカースポーツ少年団北海道コンサドーレ札幌U‐12→北海道コンサドーレ札幌U-15→北海道コンサドーレ札幌U-18→明治大学

【2021シーズン出場歴】-

【市場価値(Transfermarkt)】25k €

 

さて、これまた江尻GMのパイプの賜物。名門明治大学からMF稲見と共に加入が決定した、北海道育ちのSBです。どうやら大学3年間は雌伏の時を過ごしていたらしく、公式戦の出場機会を勝ち取ったのは4年生になってからのようです。

さて、ここで明治大学の栗田監督のコメントを見てみましょう。

「ポジションは主には左SBをやっています。武器は高い身体能力です。今年度のチームの中でも1、2を争うほど身体能力が高く、スピード、強さなど、まさに強い個というものを持っていると思います。一対一の強さ、突破力、右利きですが左も蹴ることができるキックの精度といったところが彼の武器だと思います。課題としては、頭の回転、切り替え、ポジショニングなどです。」

栗田大輔監督によるコメント/Jリーグ加入内定選手合同記者会見 | 明大スポーツ新聞部

これまた長所短所がはっきりしていていいですね(笑)両足蹴れるアポジみたいなものと思っていい?

あと、勝手な言いがかりで申し訳ないのだが、同行時にうっかり上司をコンビニに置き去りにして車で帰ってきてしまった他支社のアホ後輩にかなり顔が似ているので、余計にこのコメントが面白い。

今年はSBの層が薄いですし、そのアスリート能力を目にする機会もすぐに訪れそうですね。既にキャンプでも目立った存在になっているようで、1年目から楽しみ!

 

No.28 山口竜弥 Tatsuya YAMAGUCHI

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【生年月日】2000年02月09日

【身長/体重】171/70

【出身地】神奈川県

【経歴】大曽根SC → 大豆戸FC → 東海大相模高 → ガンバ大阪

【2021シーズン成績】明治安田生命J2リーグ 15試合0得点

【市場価値(Transfermarkt)】300k €



だからそんなにパンツを上げる必要ある?

サッカーではまだまだ珍しい東海大相模高校出身のレフティ。愛称は”オム”。加入したガンバ大阪ではU23チームが主戦場でしたが、1年目からポジションを掴み、3年間で計90試合以上の出場を重ねるなど、この年齢にして経験は豊富です。

U23チームの解体に伴い、昨年東京ヴェルディに完全移籍。5月にLSBのポジションを掴むと、まるでアタッカーのような切れ味鋭いドリブルでチャンスメイク。利き足こそ違うけど、ちょっと幸輝を思い出したよ。合計3アシストを記録し、チームの5連勝にも大きく貢献します。

だが好事魔多し。第23節の愛媛戦で無念の負傷離脱となり、そのままほぼ試合には絡むことなくシーズンを終えてしまいました。

LSBのポジションを争った福村(→琉球)と安在(→沖縄SV)が揃って退団。今年はレギュラー候補としてシーズンを迎えます。同じくドリブル突破が持ち味の新井との左サイドコンビは、相手にとって厄介なことこのうえないはず。サポーターをワクワクさせてくれるプレイを今年も期待しています。

どういう顔をして観たらいいのかわからない、オムの”THE FIRST TAKE”動画

 

No.32 宮本優 Yu MIYAMOTO

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【生年月日】1999年5月17日

【身長/体重】172/71

【出身地】熊本県

【経歴】UKI-C.FC U-12→JFAアカデミー熊本/UKI-C.FC U-15→清水エスパルスユース→法政大学

【2021シーズン出場歴】-

【市場価値(Transfermarkt)】25k €

 

今年のチームの大きな特徴として「大卒新人の多さ」が挙げられますが、彼もその一人。

清水エスパルスユースから法政大学に進学。清水ユース時代に彼を指導した平岡宏章氏(現清水監督)と江尻GMが高校の先輩後輩ということで、そこからの情報も得ての獲得だったようです。本職はボランチとのことですが、大学4年次にはRSBに定着。今年のヴェルディの選手層を考えると、RSBでの起用が想定されていそうです。

法政サッカー部公式HPからの引用はこちら。

「推進力のあるドリブル」・「無尽蔵のスタミナ」・「複数ポジションをこなす器用さ」を兼ね備えるユーティリティプレイヤー。90分を通して走り切れるスタミナに加えて、相手の守備ブロックを剥がせる持ち運びが特長です。
今季は本職のボランチに加えて、サイドバックにも挑戦し、新境地を見出しています。
逆境でも結果が出るまで努力をし続けられ、自身とチームの成長に対して貪欲な選手であることを約束します。

サッカーと並行してベンチャー企業での業務を務めるなど、自らのキャリアに対する真面目さ/貪欲さが伺える好青年。SNSの使い方も既にプロフェッショナルさを感じますし、絶対に彼は上司をコンビニに置き去りにしない。

番記者の海江田さんや練習を見たサポーターからも、そのプレーぶりに高評価の声が上がっています。要注目。

 

 

後編はこちら!!