緑がちる

緑はいつか散ります。でもまた実るものです。ヴェルディ&FM日記(予定)

年の瀬に、音楽の話でも'22

去年もやったので。毎年恒例にしようかな、と。

今年もApple Musicの「REPLAY」機能で、2022年に聴いた音楽を軽く振り返ろうと思う。

 

「三つ子の魂百まで」という言葉があるけど、こと音楽の嗜好に関して言えば、中2の魂百まで、だよなあってのを深く実感するこの頃である。

今年もそこそこ色々なアーティストを聴いたけど、結局どこかに自分が中学生のころ聴いてた音楽(レミオだのスピッツだのXだのマイケミだの)の空気感を求めてしまう自分がいる。

 

ってか、そういう調査結果もあるくらいなんですね。今調べて知りました。

 

そういう意味では、例えば4s4kiのような”ハイパーポップ”と括られるアーティストの音楽からは、エモトラップと同じく00年代エモロックへの敬愛を感じるし、

(自分はほとんどアニメは観ないのだが)”チェンソーマン”や”ぼざろ”らへんの話をちらっと聞いたり、この前やってたドラマ"Silent"なんかを見たりしていると、

00年代カルチャーの中で感性を育まれた我々世代の人間が中心となった(であろう)作品が、いよいよメインストリームになってきたなあ、などと思ったりして、

なんというか、俺のようなアラサー人間にとっては、ちょっと生きやすい世の中だったりします(笑)

ま、今が旬ということは、もう少ししたら俺たちが完全に通ってこなかったカルチャーが主流になり、時代に取り残された我々は無事強制退場という憂き目にあうことだろうから、そうなる前にもっともっと現在のカルチャーを目一杯楽しむ時間を、意識的に作ろうと思う。別に音楽に限らず、小説も映画もドラマもゲームも。仕事が忙しい、って言い訳は、なるべくなしにして(笑)

 

さて、今年聴いたアーティスト10傑は、こんな感じでした。

 

10位:Imperial Circus Dead Decadence

高校生の頃にひたすら聴いてた。エロ漫画家が奏でるゴリゴリに耽美なデスメタル。11年ぶりのフルアルバムでしたが、年を重ねてもしっかり厨二していて最高でしたね♰♰

9位:JIGDRESS

ちょうど島本理生の”ナラタージュ”という小説を読んでいる時に、Apple Musicから彼らの曲が流れてきたのだが、小説の登場人物の不安定な心情に重なるようなセンチメンタルさがとにかく刺さりました。

8位:宇多田ヒカル

彼女のような存在が、ここに来てキャリアハイレベルの作品を世に産み落としてくる、というのは、本当に刺激になりますよね。”BADモード”、素晴らしいアルバムでした。

7位:スピッツ

20年近くずっと聴いてます。ジジイになっても聴いてると思います。サブスク解禁に伴ってREPLAYにもランクイン。そろそろライブも行きてえなあ。ちなみに、一番好きなスピッツの曲は”冷たい頬”です。

6位:Lil Peep

こちらもデビューしてからも逝去してしまってからもずっと大好きなアーティストなのですが、今年特に聴いたのには理由があって。

今シーズン序盤、ヴェルディが好調だったころ、「本気で今年は昇格行けるんじゃねえか」と思ってて、もし昇格した暁には、この曲を聴きながら号泣してえなあ、と思ってた曲が”I've Been Waiting”でした。ええ、現実は涙も出ない結果ですよ、クソが。ヴェルディサポには刺さるんじゃないですかね、この歌詞…。

5位:Beach House

ドリームポップの大御所。僕はシューゲとかドリームポップを轟音で流しながら、酒を片手に小説を読む時間がたまらなく好きなのですが、今年は彼らの新譜”Once Twice Melody”がそのお供でしたね。


4位:Astronoid

今年最大の発見が彼らの音楽だったかも。結成は2012年とそこそこのキャリアのあるバンドですが、伝統的なメタルの様式美を、現代の感覚で煌びやかに鳴らす、そのセンスが見事です。中学でエモにハマり、高校でメタルに目覚め、大学で拗らせシューゲイザーを聴いてきた俺のような人間、他にもいるでしょ?撃ち抜かれますよ。


3位:明日の叙景

メインコンポーザーの方が同じ大学の1学年上なので、結成当初からその存在は知っていました。もともと日本のバンドにしか鳴らせないような、じっとりとした空気感をまとった唯一無二のブラックメタルを奏でていましたが、最新作”アイランド”では、そこからさらに脱却し、”日本の夏によく似合う爽やかなポストブラック”という、もう何が何だかわからない、けど聴いてみるとそれも納得、という、驚きの音を作り上げました。これからのさらなる進化が楽しみです。

 

2位:4s4ki

国内/海外含め、今一番カッコいいと思える女性アーティストです。

多分もっと尖った曲も、あるいはもっとメインストリームに訴求しうる曲もどちらも書けるんだろうけど、あえてどちらにも振れないギリギリのバランス感覚が見事だと思うし、その立ち位置に憧れる・救われる聴き手も多くいるんじゃないんですかね。

1位:PK shampoo

今年は俺にとってPKの年でした。ふと時間を見つけては彼らの曲を聴いていた。

まだそんな年齢じゃないだろう、と自分を嗜めつつ、それでも無性にノスタルジーに浸りたくなった時、彼らの曲がその気分を満たしてくれました。

こういうひねくれた青臭さというのは、何歳になっても心のどこかに持っておきたいものですね。


さて、今年もヴェルディはJ1に戻れず、ベイスターズも優勝できなかったわけですが、

それでも、自分と妻が穏やかに1年を過ごすことができたので、いい年でした。

・・・そりゃどちらかが優勝してりゃもっといい年だったけどな!!まあそこは来年に期待するわい!!!

 

皆様もよいお年をお迎えください。

1年間ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。

 

では。