緑がちる

緑はいつか散ります。でもまた実るものです。ヴェルディ&FM日記(予定)

ヴェルディを追いかけ、水戸から東京まで歩いた話。#水戸~東京130km徒歩遠征

いやあ、おかげさまで無事完遂できましたよ。

ブログでの報告が遅くなりましたが、改めて本当にありがとうございます。

 

ブログを見てくださった方への顔出しサービスショット(誰も得しない)

前回のブログ記事でお伝えした通り、

ワタクシ緑がちる、

ケーズデンキスタジアム水戸にてヴェルディの試合を観たあと、

そこから4日間かけて、徒歩で味の素スタジアムまで戻ってきて、またヴェルディの試合を観るという計画を立てたのですが、

予定通り、無事最後まで歩き抜くことができました。

水戸から調布までの歩行距離、合計137.5km!!

 

ぱちぱちぱちぱち。

いやはや、それにしても疲れた疲れた。ゴールから5日経った今も、左足のかかとには少し痛みが残っている。ただ、それ以外の体の部位はすっかり回復したし、どこかに深刻なケガを負っているわけではなさそうなので、そこはよかった。

 

さて、今回の徒歩旅の模様については、Twitter#水戸~東京130km徒歩遠征をつけて実況したのですが、改めてブログでも振り返りをさせて頂ければと思います。いろいろ書いていたらめちゃくちゃ長くなってしまいました。すみません。合計18,000字近くあります。

なお、「徒歩旅に至るまでの話」みたいなのは、前回記したのでよろしければそちらもご覧ください。

それでは早速。スタート!!

 

4/29(土)#0日目

華の9連休初日。俺は10:45品川発のひたち9号に乗り、水戸へと向かった。

俺は直前に座席の予約をとったのだが、ひたちなか海浜公園のネモフィラ目当てと思しきカップルを中心に、車内は満席。デッキで立っている方までいましたね。

 

12:06に水戸駅に到着し、少しだけ駅の近くをうろうろ。

俺と同じようなことをしていた人たちらしい。

ブログでも引き合いに出した「夜のピクニック」等、数々のベストセラーを生み出した恩田陸の母校、水戸第一高校をちらっと眺めたり(ちなみに俺はやっぱり理瀬シリーズが好き)、

徳川御三家水戸藩藩校であった弘道館も、外からのみだけど見たりした。前回水戸遠征に来た2017年の時も思ったけど、一応日本史好きの端くれとしては、弘道館にしっかり寄る時間を設けておかなきゃいけなかったんだよな。徒歩旅のことで頭がいっぱいで忘れてました。また次の機会に。

ちなみに、昼食は「ラーメンあじ水戸駅前店」で、焼きチャーシューセットなるものを頼んだ。とにかくボリューム満点のメニューであったが、「ワイはこれから130km歩くんやで」と思えば、どんなハイカロリーのものも一切の罪悪感なく食べられるのでありがたい。

「こういうのでいいんだよ」感あふれる味噌ラーメンに・・・

ガツンと”焼きチャーシュー”が3枚ついてくる。ライスとの相性ばっちり。
写真汚くてごめんなさい

ちなみに、「あじ平」で調べてみると、我が地元の神奈川県含め、関東近郊にいくつかお店があるんだけど、全部同じ系列なのだろうか。メニューは各店舗ごとに結構違うみたいだけど。

 

しっかりお腹が満たされたら、水戸駅発のシャトルバスで、いよいよケーズデンキスタジアムへ。

この日の試合のトピックは、何と言っても水戸の生ける伝説46歳GK本間幸司のスタメン起用。敵チームのサポもテンションが上がる存在というのは貴重ですよね。

スタジアムには結構早めに着いたのですが、ちょうど水戸の選手バスが入ってくるところに遭遇したので、水戸サポの中に紛れながら「こーじ こーじ ふふふんー ふふふふのーこーじ」となかなか中毒性あるチャントをうろ覚えで呟いていた。

 

現地では友人と合流し、バクスタでの観戦。彼とは先日大学時代の友人の結婚式で初めてしっかり顔を合わせたのだが、その場でまさかのヴェルディサポ同士であることが発覚し「なぜ共通の友人たちは10年近く誰も俺たちにその情報を教えてくれなかったのか」と膝から崩れ落ちたわけで、ともかく今回初めて共に観戦することができた。

俺とほぼ同じ時期にヴェルディを応援し始め、俺とは違ってサッカーそのものに詳しく、さらにヴェルディのホームタウン西東京エリアに住んでいたこともあり、知らない話を色々と聞けて楽しかった。某OBフォワードのオフ本さんがMボマさん嫌いだったって話笑った。またぜひ観戦行きましょう。

悪い流れを断ち切ろうとするゴール裏の熱い気持ちは、
バクスタで見ていた我々にもバシバシと伝わってきました。

試合については、まあ「勝てばよかろうなのだ」を地で行く内容だったなあと(笑)

前半30分~ハーフタイムくらいにかけての虚無感は凄まじいものがあったが、それがかえって後半のゴールのカタルシスを高めたかもしれない。バスケスバイロンのゴールはシンプルにスーパーだった。あと、前列に座ってた方、バイロンが2点目決めた瞬間に喜びながら即座に「夏に移籍しちゃわねえかなあ」とか心配し始めてて、何というか我々ヴェルディサポの悲しい性を見た。

試合は結果的に2-0の快勝。これがあまりにも不甲斐ない敗戦だったら、こちらサイドも選手たちに対し「一緒に歩いて帰ろうよ」と一発ヤジを繰り出すこともやぶさかではなかったが、そんなことにはならず何よりでした。

試合後はいったん水戸駅まで戻り、友人と大急ぎで祝杯を挙げ、0日目終了。

そういや、この日の宿は県庁前のルートインだったのだが、予約した時は「ここスタジアムからすぐだね、徒歩遠征のスタートにぴったりじゃん」と思った記憶があるけど冷静に考えて別に近くなくて笑った。なにせ宿を調べている時は”130km歩いて帰る脳”になっていたので、距離感覚がバグっていたのですね。あと水戸駅からホテルまでは普通にタクシー使った

3km以上離れてた。

4/30(日)#1日目 水戸~土浦(40.1km)

さて、ヴェルディの戦いを見届けたあとは、いよいよ俺自身の闘いが始まる。

前夜の勝利の高揚感そのままに気持ちよく目覚め、ルートインで朝食をたらふく食べたあと、130㎞先の味の素スタジアムを目指し、AM6:30徒歩遠征のスタート

本日のゴール地点は土浦。水戸からの距離はおよそ40kmである。

スタート時点では小雨。この後お昼前まで強い雨風にさらされることになる。
この日は2020年3rdGKユニを着用。蛍光色だからこんな視界悪い日にぴったり。

1日目と2日目は、基本的に国道6号沿いをひたすら歩くルートになる。

この日最初の心折られポイントは、ホテルから5kmほど歩き、その国道6号に入った瞬間。

「歩道が……ない……」

そう、何人かの方からTwitter上で教えて頂いていたのだが、国道6号は歩道がない箇所がいくつかあり、この場所から先もしばらく車道のみだという。当たり前の話だが、幹線道路ゆえ交通量も多く、その中でデカい荷物背負って道の端っこをふらふら歩くのはかなり危ない。さらに、もし歩道がないトンネルを通ろうものなら、その危険性はより増すことになる。「下調べ甘かったなあ、道中不安だなあ」と痛感した瞬間だ。

ただし、結果的に4日間全てにおいて、歩道がないエリアを行かざるをえない場面は、国道6号に限れば一回もなかった

この写真の地点も、結局すぐそばの県道18号を使うことで、歩道問題を回避。その後も何度か歩道が設置されていないバイパス道を見かけたが、いずれもすぐそばに側道があったため、危険な場面はほぼなかった。もちろん、交通量の少ない道においては、歩道がないところもあったわけだけど、神経擦り減らしながら歩かなきゃいけないシチュエーションには出くわさなかった。これは今回の徒歩旅においてとても嬉しいポイントでしたね。

いつか行きたい小幡城跡。

もともと水戸への徒歩遠征は去年の夏にも考えていて、
その時は、酷暑を回避するために日が沈んだ時間に行軍し、
昼間にこういう”二人の隠れ家”にて休息を取る、というプランもあった

ストラスさんのたまのちゃんとたまごちゃんの生まれ故郷である小美玉市
この辺りを歩いている時が一番雨が強かった。

最初の10kmは全く問題なく通過したが、次の20km地点までがとにかく雨のピークで、強い向かい風に顔をしかめながら歩いていた。国道6号線沿いの景色も正直単調で、すれ違う歩行者もほとんどおらず、とにかく水たまりを踏んづけないように下だけ見ながら、一人黙々と先へと進んだ。

ただ、プラスに考えれば、距離を稼がなきゃいけなかった1日目において、歩くことだけに集中できる(というかせざるをえない)この状況は悪くなかったと思う。後で確認したら、全行程137kmの中で一番歩行スピードが出ていたのがこの辺りで、時速6~6.5kmほどだった。あと、若干のエネルギー切れを感じたので、途中のコンビニでつぶグミを買い、時々もぐもぐしながら歩いた。ブドウ糖マジ大事。

20㎞を超えた辺りで石岡市へ突入。お店が一気に増えてきた。かなり疲労が溜まってきたし、時間もAM11時過ぎと休憩するにはちょうどいい時間。お昼をどこにするか少し迷ったけど、結局「丸亀製麺 石岡店」に入ることに。

我ながら「ここまで来ていつもの丸亀かい!w」と思ったけど、徒歩旅って結構道中の食の選択に苦労するんですよね。こんだけ歩いててこれ言うのも滑稽だけど、とはいえ徒歩ルートからはなるべく逸れたくない、なんなら数百メートルですらルート離れるのヤダ。あと、お腹壊す可能性も考慮すると、なるべく消化のいい食べ物を選びたい。ということで、幹線道路沿いに集うチェーン店がどうしても候補になってしまうし、うどんはその中でも最高のチョイスなのだ。

25km歩いた後に食べると、いつものうどんも格別の味。

しっかり腹ごしらえを済ませ、再びウォーキングに戻る。恋瀬川を渡ったあたりから、緩やかではあるものの道のアップダウンも徐々に増えてきて、じわじわと俺の足首と膝にダメージを与えてくる。

いったん国道6号を離れ、側道に入った30km過ぎ、まず右膝に、次いで左足かかと付近に痛みが発生

以前山手線徒歩一周した方のブログを見た際にも「30kmの壁が存在する」という記述があったが、まさにその通り、目に見えてコンディションが悪化してきた。とりわけ左足の痛さがちょっと洒落にならないレベルになってきたので、ここで歩くペースを一気に落とし、極力体に負担をかけないよう注意を払う。

30km過ぎ、道から少しだけ森の中に入った場所に見つけた愛宕神社
車だったら間違いなく見逃してしまうような、ささやかだけど美しい場所でした。

土浦市に突入すると、また少しずつお店が増えてきた。

土浦駅周辺エリアの少し手前で、霞ケ浦を望む。

側道から国体道路に入った37km辺りから、お店の数が一気に増えてきて、ゴールが近づいてきたことを実感する。既に足は限界に達しており、さらには4泊分の荷物を詰め込んだバックパックの重さに、肩や腰も悲鳴を上げ始める

もともとは一気にホテルまで歩き通すつもりだったが、土浦駅近くにちょうどいい疲労回復スポットを見つけたので、急遽計画を変更。「湯楽の里 土浦店」で体を休めることにする。水戸を出発してから約8時間30分、距離にして40.8㎞歩いた末に見つけた、まさに極楽浄土。

重い足を引き摺りながら現れた、妖怪ずぶ濡れヴェルディおじさん緑がちるに、受付の女性もちょっとギョッとしてた気もするけど、とにかく最高のお湯に浸かることができました。

限界を迎えていた俺にとって最高のセーブスポット。
水風呂でアイシング→熱いお湯に入る「温冷交互浴」を行った後、
最後に炭酸泉にのんびり漬かり、何とかコンディションを整えた。

水戸のルートイン~土浦の湯楽の里までの歩行記録byガーミン。
30km手前辺りからペースが露骨に落ちているのが見て取れる。

湯楽の里はとにかく最高だったのだが、問題はここから本日のホテル「ザ・セレクトン 土浦駅」まであと2km弱残っていること。お風呂のすぐ近くにあった「中華料理 ゆきむら」で肉野菜炒めをかき込んだ後、既に一日の終わりを迎えたと勘違いしている俺の足腰に鞭を打ち、まだ雨が降り続く土浦市内を、お散歩帰りと思しきおばあちゃまと同じくらいの歩行速度で、ゆっくりゆっくり歩いた。今日歩いてきた距離に比べれば誤差の範囲みたいなこの道のりが、果てしなく遠く思えた。

夕食は中華料理。長距離ウォーキング×風呂上り=何食ってもうまい

ホテルに到着したのは18時過ぎ。服の洗濯を終えて、ベッドで昨日のハイライトを改めてDAZNで見始めたのもつかの間、俺の意識はすぐに遠のいていった。

#1日目終了

5/1(月)#2日目 土浦~我孫子(31.2km)

朝6時30分に起床。スマートウォッチのログによると、昨晩は21時ちょうどくらいに眠りに落ちていたらしい。睡眠は十分すぎるほど取ったものの、足腰の痛みはあまり引いておらず、昨日薬局で購入した湿布を体のあちこちにべたべたと張り付ける。

この日は素泊まりにしていたので、道中で朝食を頂くことにし、朝7時30分頃にホテルを後にする。お世話になりました。今日の目的地は千葉県我孫子市天王台駅。予想距離は約30km

土浦市を流れる桜川、遠くに見えるは霞ケ浦。朝日が水面をキラキラと染めます。
ちなみにこの日のユニは2020年1st#8。やっぱこの年のデザイン最高だよな

結果的に、この2日目が一番歩いていて楽しかった日だったかも。

 

最初の経由地は、2kmほど先の「ジョイフル 土浦店」。稲城とか八王子にもあるファミレスですが、神奈川県には現在1店舗もなく、横浜市民の自分には縁のないお店です。ドリンクバー付きのモーニングが300~400円で食べられるの、優秀でいいっすね。

目玉焼き納豆朝食をオーダー。炭水化物・たんぱく質・塩分をしっかり補給。
あと、ドリンクバーにコカ・コーラメロンってのが用意されてて笑った。
明らかコーラとファンタメロン混ぜただけのやつ。発想が中学生だよ、美味しかったけど。

ジョイフルでのんびりしたあと、いよいよ本格的に2日目のウォーキングスタート。初っ端から左足のかかとがとにかく痛く、湿布忘れたかと思ったけど確認したらばっちり貼ってあって絶望した。ただまあ不思議なもんで、7~8kmくらい歩いたところで、こうした痛みってある程度消えてくるもんなんですよね。アドレナリンが痛みを抑えているのか、あるいはダメージを抱えた部位も声を上げるのを諦めるのか。
昨日と大きく違うのは、雨が降っていないので、イヤホンをつけて好きな音楽を流しながら歩けるところ。この日は高校の頃に聴いていたメタルコアを流したり、Foo FightersやYves Tumorを聴いてひとりフジロック気分を味わったりしていた。音楽があるだけで時間が過ぎるのも早く感じるし、疲労や体の痛みも和らぐし、目に映る景色もより輝いて見えたりするので、歩道がある安全な道ではやっぱりイヤホンつけちゃう。こんな感じで最初の15kmを乗り切ります。

あと、基本大きな道路沿いを進んでいく今回の旅程にあって、この日は味のある田舎道を通れたのもグッドポイント。牛久市龍ケ崎市あたりの景色は、ザ・日本の初夏みたいな風景をたくさん見れて、充実感がありましたね。

茨城県牛久市で通った田舎道。
といっても、この森のすぐ裏に常磐線国道6号が走ってるんだけどね

常磐線の小さな踏切でパシャリ。

国道6号から望む牛久沼と「龍ヶ崎市」のモニュメント。

なんといっても、この日のハイライトは昼食。今まで知らなかったけど、この牛久沼エリアは”うな丼発祥の地”として知られているらしく、鰻屋さんがいくつか営業していました。その中でもとりわけ評判の良かった「桑名屋」さんに行ってみたのですが・・・

残念ながら、現在はお持ち帰りのみの営業とのこと。「20km歩いてここまで来た俺を休ませてくれないとは何たる仕打ち」と、勝手にノコノコきた分際のくせに少し不満に思っていたのですが、ここから歩いて5分のところにあった牛久沼水辺公園の景色が素晴らしく、結果的に最高のロケーションでうな丼を頂けることに!!

1日目のところで書いた通り、どうしても昼食のレパートリーが限られがちな徒歩遠征において、地元の名物を頂けるとても嬉しい日になりました。

ここが牛久沼水辺公園。青空と、南風に揺れる草木。いやーいい景色。

ベンチに座ってうな丼を頂く。青空と緑が映える場所。
うな丼の開封後写真がなくて申し訳ないんですが、普通に美味しかったです。

水辺に近づくとこんな感じの景色。

牛久沼は白鳥の住処としても有名らしい。人に慣れており、近づいても逃げません。

何てことない水路の風景なんですけど、こういうの好きなんすよねえ

うな丼を食してバッチリエネルギーを補充した俺は、その後順調に歩を進め、取手市に突入。もう既に20km以上は歩いているんだけど、ここまでの旅の充実感からか、不思議と疲労感はそこまで感じない。

この日は天気も良く、絶好のアイス日和。取手市マクドナルドにて

マクドナルドを出てちょっと歩くと、再び国道6号へ。
こちらは日清食品の工場。カップヌードルを模した煙突から煙が出ている

茨城県発祥の中華チェーン「珍来」。
Twitterにも書いたけど、マジな話セブンイレブンと同じくらい見た気がする。
今回行けなかったけどいつか食べてみてえなあ

スピッツの名盤「三日月ロック」を聴きながら、国道6号をのんびり歩いていくと、いよいよ見えてきたのが千葉と茨城の県境となる利根川。スタート地点の水戸から起算して約65㎞、いよいよ長かった茨城県を抜けようとしている。どうしてスピッツの曲って、こんなに日本の何気ない風景になじむんだろうね?草野マサムネの歌う「ゆううつな迷い子をなでるように 風は吹きぬけてく 旅の途中」という歌詞が、なぜだか無性に胸に滲みる。

茨城県側から移した利根川

←千葉県 茨城県

橋を渡り終えて見えるは、一面の関東平野

利根川を渡り終え、千葉県に入ったら、ゴールはもうすぐそこ。2㎞ほど住宅街の中を進み、本日の宿泊地「テルマークワン アビコ」に到着!どうでもいいけど、このホテルがある天王台駅、おそらく同じような時期に宅地開発されたんでしょうね、住宅街の雰囲気が自分の育った横浜市の郊外とそっくりで、なんだか親近感を覚えてしまった。

16時ちょうどくらいに到着。2日目はだいぶ余裕のある行程でした。

ウェルカムドリンク貰えた。きな粉ドリンク。嬉しい

2日目:土浦~我孫子までの歩行記録。
実は歩行ペースが昨日と比べてだいぶ落ちており、平均スピードは4km/h台前半でした。

ホテルに着くや否や、お部屋の浴槽に水を貯め、即席水風呂に入る。旅の高揚感で薄まっていた足腰の痛みや疲労感が、ゴールした途端一気に俺を襲ってきて、部屋で独りうめき声をあげたりしていた。マジで飯食いにもう一度外に出る気力すら、しばらく湧いてこなかったもんな。

水風呂のおかげかちょっと歩けるくらいには回復したので、駅の近くにある「ファミリー中華 なかむら」までよろよろと歩いていく。正直この日は疲れからか食欲も微妙だったので、食べやすそうなピリ辛あんかけ麺を頼んだんだけど、とてもいいお味だった。サンキュー天王台。

死にかけの俺にちょうどいいピリ辛味。明日への活力を貰いました。

お腹を満たした後はまた薬局に寄り、湿布に追課金。あと、念のために鎮痛用としてロキソニンも購入。まあ、これに手を出した時点で徒歩遠征はリタイアだな、と覚悟はしていたけど、道中マジで動けなくなるのに備えて、カバンに忍ばせてはおきたかった。

ホテルに戻り、大浴場にゆーっくりと浸かり、部屋で一缶だけ氷結レモンを呷り、俺は気絶するように就寝した。

#2日目終了

5/2(火)#3日目 我孫子~後楽園(38.9km)

AM6:30起床。いよいよ山場の3日目スタート。今日も天気はすこぶる良さそう。この日はいよいよ東京都に突入予定、後楽園のドーミーインを目指し、予想距離36.5kmの道のりをゆく。

この日はホテルで朝食を頂いたのだが、なかなか美味しいしコスパもいいしでありがたかったんだよな。徒歩旅はよい昼食にありつけるか計算が難しい分、朝食の満足度がその日の旅の成否を大きく左右することになる。マークワンアビコ、いいホテルでしたよ。

AM8:00ちょっと前くらいにホテルを出発。ホテルではぐっすり睡眠を取れたとはいえ、足腰の痛みはもう引くことがないので、何とかうまくそれらと付き合いつつ、今日も遅めのペースで進む。

まだ朝だけど、日差しは既に十分熱い。
ただ、風は涼しいので、徒歩旅には申し分のないコンディション。
なお、今日のユニは2022年2ndユニ#18

出発前にブログを書いた時点では、宿泊先が我孫子駅近くにあると勘違いしていたので、もうちょっと北側のルート(それこそ柏レイソルホームの三協フロンテア柏スタジアム付近とか)を通るつもりでいたのだが、実際には我孫子駅の少し東側に位置する天王台駅からのスタートだったので、手賀沼を渡り松戸市を突っ切るルートに変更した。

手賀沼を渡りながら。
”日本一汚い沼”なんて形容されていたのは知っていたが、今はずいぶん綺麗になったのね。

柏市に入ったので、BGMを”宇宙戦艦ヤマト”に変えた。ゴール かしわーゴール

この日の最初の10~15kmはすこぶる快調だった。千葉県ゆかりのバンドたち、例えば神聖かまってちゃんエルレを流したあと、00年代の”エモ”な気分になったので、Funeral for a Friendやロスプロを高校生の時以来?ってくらい久々に聴いていた。FFAFのJuneauという曲の一節”I'm nothing more than a line in your book”ってすごく好きな歌詞だったなって思い出した。やはり多感な時期に聴いた音楽というのは、その人間のモチベーションをゴリゴリに上げる効果があるよね。

柏市で見た、何の変哲もない青空と畑、そして鉄塔。
この景色を眺めながら聴く”33才の夏休み”はたまらなく美しかった

小学生の頃は結構フリエも観に行っていて、小野信義小野智吉のコンビが好きだったなあ
なんてラーメン屋の看板見て思い出したりなんかして。

しかしまあ、音楽でのドーピングにもそろそろ限界が。これまでの2日間は、20km歩いた辺りから一気に疲労が出てきたのだが、この日は15km過ぎたあたりからそれが襲ってきた。なので、松戸市で少し早めのお昼ごはんを探し、チョイスしたのは「松戸 源平うどん」。おとといも丸亀製麺でお昼にしたけど、やっぱり徒歩旅にはうどんが最強なのよな。

白子玉ねぎの牛肉ぶっかけうどんを頼んだけど、めちゃウマでした◎
地産の新玉ねぎが疲労に効く。

うどん自体はとっても美味しかったのだが、既にちょっと休息をとったくらいでは回復しないほど足の状態が深刻になってきており、あとかなりの暑さになってきたのもあって、この辺から頻繁にコンビニで休憩を取るようにした結果「コンビニでお手洗いを借り、その後ちょっと休む→お借りしたお礼に飲み物を買う→またすぐお手洗いに行きたくなる」の無限ループに陥っていた。ちなみに、飲み物はグリーンダカラと緑茶、つまり「緑」と名の付くものしか買わなかった。だからなんだ、と言われたら返す言葉はないのだが、サポーターというのはそういうアホみたいな自己満足で成り立っている人種なのだよ。

昼食を済ませてしばらく歩き、またも国道6号に合流。
今回の徒歩遠征は、すなわち国道6号との戦いだったといえよう

いよいよスカイツリーが見えてきた。東京はもうすぐそこ

国道6号をほんの少し離れると、これまた地味だけど美しい風景が。
写真は色味をいじってるとはいえ、銀杏BOYZの「少年少女」を聴きながら見る空は、俺の目にはこんな風に映っていた

そして、本日スタートしてから約21km、ついに辿り着いた千葉県と東京都の県境、江戸川。この川にかかる新葛飾橋を渡るときに、BGMが銀杏BOYZの「少年少女」→ナンバガの「鉄風 鋭くなって」→PK shampooの「君の秘密になりたい」だったの、ちょっと感極まってた俺の心情にしっかりマッチしてた。Apple Musicさんの自動再生機能がとても良い仕事をしてくれたと思う。

水戸から起算して実に90km以上、ついに、東京突入!!

江戸川が見えた時テンション上がったなあ。

←東京都 千葉県→


なんだかちょっとフィナーレ感が出てしまったが、まだ本日の旅程は15km以上も残っている。正直今回の4日間で一番キツく感じたのはここからの道のりかもしれない。

江戸川を渡り終えてからは、金町エリア~青戸エリア~東向島エリアをずっと国道6号沿いに歩いて行ったんだけど、この辺は景色がほぼ変わり映えせず、立ち並ぶビルの高さもあって青空も狭く、交通量もあるため空気もあまりよろしくない。正直歩いていて辛かった。もちろん、この辺は少しルートを外れれば下町情緒に溢れた場所も多いことは分かってるんだけど、色々立ち寄れるだけの体力も残ってない。ただし、途中東向島駅のすぐそばに見つけた「和菓子司 埼玉屋」で買ったお団子とどら焼きはとてもよかった。

荒川と東京スカイツリー
本当は河川敷を歩いて橋の下まで行き「荒川アンダーザブリッジ」って呟きたかったんだけど、残念ながらそんな元気はなかった。
この辺の唯一のモチベーションは、だんだんと大きくなってくるスカイツリーを見ることだった

「和菓子司埼玉屋」で購入したみたらし団子。
徒歩旅×お団子は正義

言問橋から望むスカイツリー
在原業平の句”名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと”に
因んだ名前という説がある。

キツかったのは、決して国道6号沿いだけではない。
言問橋を渡って台東区に入った30km過ぎ、浅草エリアの大混雑っぷりは、既に疲労が限界に達していた俺にとって苦痛以外の何物でもなかった。もともと浅草はそんなに好きじゃない場所(というか、外国人の多さが普段のお仕事を思い出させるので、わざわざ休みの日にいくとこじゃねえな、という感想がより正しい)なのだが、ただ、せっかくルート沿いにある観光地なんだから一応ね、と思って寄ったわけであるが、やはりこの賑わいを楽しめるような心の余裕は正直なかった

好きでやってる徒歩遠征なのだから、基本的にTwitterではポジティブな発信のみを心掛けていた俺だったが、ここでの呟きには少し苛立ちが漏れている(笑)

国際通り付近のベンチでしばしうずくまったあと、力を振り絞って何とか先へと進む。上野エリアまでヨロヨロと辿り着き、上野公園を抜け、東京大学のキャンパスに着いた頃には、ゴールまであとわずかとなったことが嬉しく、少しだけ元気になっていた。あと、イヤホンから流れる「アルクアラウンド」も、俺に力をくれた。

この時の俺の状況を的確に表現した落書き。

上野駅を抜け上野公園に入ると、多少混雑も減り、少しほっとした記憶がある。

天下の東京大学安田講堂
既に正常な判断力が失われていた俺は、東大の学食目当てにここまで来たのだが、
普通にGW休暇で空いてなかった。

ので、代わりに赤門のすぐそばにあったラーメン屋「IZASA」で夕食を。
鶏白湯とバジルの相性抜群の、おしゃれかつガッツリした良いラーメンだった。

ホテルに一度入ってしまうと、今日こそは二度と部屋から出られないだろう、という確信があったため、先にラーメンを頂いてから、本日の宿泊地「春日の湯 ドーミーイン後楽園」に到着!!この日歩いた距離は約39km、時刻は18時近くになっていた。

都心で自撮りするの恥ずかしいね?
なお、見切れている顔は完全に死んでいた。

戦前の予想通り、3日目が一番ハードだった。
東京は人が多いから、歩くことだけに集中できないもんね。

ドーミーインと言えば自慢の大浴場。チェックインするや否や、足を引き摺りながらお風呂に向かう。サウナー用の水風呂もあったので、今日も温冷交互浴を行いつつ、明日のフィナーレに向けて何とかコンディションを整える。お風呂上り、1Fにあったローソンでストゼロレモンを買い、足腰の鎮痛剤代わりにぐびっと飲み(我ながら非常によくない行動)、同じくドーミーイン名物の夜鳴きそばサービスを待つこともなく、21時を迎える頃にはすっかり気絶していた……。

#3日目終了

5/3(水)#4日目 後楽園~味の素スタジアム(26.5km)

いよいよ最終日の4日目、この日はAM5:30に起床。昨日の終盤は地獄のようなコンディションだったので、朝になっても疲労は残ったままかと思っていたが、意外と足の痛みも昨日の朝ほどではなく、朝風呂につかる余裕もしっかりあった。いよいよゴールが見えてきた、という気持ちの余裕が、体の状態にも現れていたのかもしれない。

お風呂上りにヤクルトを飲み、AM8:00ちょっと過ぎにホテルを出発。この日は東京をひたすら横断する約25kmのルート。途中の久我山駅で友人P氏(この前の大和~味スタ徒歩遠征でも同行してくれた友人)と合流し、15時頃の味スタ到着を目指す。

ここのドーミーイン、新しくて設備も整っていてよかったですよ。
なんかキャビンタイプの安い部屋もあるらしいです。

なんだかこの最終日は不思議と快調に歩を進めることができた。過去3日間と比べ、この日は「30kmの壁」を超える必要がないという気楽さが影響していたと思うし、やっぱり「ヴェルディの試合を観に行ける」という、サポーターにとってシンプルかつ最大のモチベーションがあったことも大きいだろう。

考えてみりゃ、そもそもヴェルディの試合がこの日程で組まれてなかったら「歩いてハシゴしよう」なんて発想にも至らないわけで、そしてその単純な動機だけでここまでの長い道のりを踏破できたわけで、サッカーチームを追いかけるということは決して受動的・隷属的な趣味ではなく、その行為がそいつ自身の背中を押すし、いろいろなきっかけを拾うこともできる素晴らしい行為なんじゃねえかなんて、言語化がヘタだけど、とにかくそんなことを改めて思いながら歩いていたんですよ。自己正当化といわれたらそれまでだけど(笑)

神楽坂の小路でパシャリ。
朝に神楽坂を歩くという行為、この先の人生でまたすることはあるんだろうか

今話題のエリア。
風情がある歓楽街は散歩する分には楽しいと思ってる派だが、
歌舞伎町はそういう点においても正直好きではない

……を抜け北新宿まで行くと、雑然とした街が突如ただの綺麗な街に変わる。
新宿に普段来ないのもあるけど、こういう風景の変化って実際に歩いてみないとわからんよね

ここまで茨城~千葉と来て、この日東京のど真ん中を歩いたわけだけど、東京という場所は、3kmも歩けば街の雰囲気がガラッと変わるので、そこは徒歩旅における面白さだったといえる。新宿駅周辺の雰囲気の違いもそうだが、その後中野区~杉並区を歩いていても、中野近くを歩いている人間と、高円寺付近を歩いている人間って、距離としては大して離れていないのに、実際ちょっと人種が違う。高円寺、マジで変な髪色の人多かったもんな。

東京の徒歩旅、良く言えば刺激が多く、悪く言えば情報過多で疲れる感もあった。今回は水戸から南下するルートだったわけだけど、これが逆に東京から北上するルートだったら、旅程前半で体力を使いすぎて、後半は逆にずっと変わらない景色に耐えられなくて、もっと辛かったかもな……とかちょっと思った。

ちなみに、昼食は高円寺の名物立ち食い店「タロー軒」でラーメン+半カレーセットを食べた。
カレーはお世辞にもうーん……って感じ(なんか隠し味にラーメンのスープ入れてる?後味が微妙…)だったけど、ラーメンは普通に旨かった。
あと、二十数キロのウォーキングであれば、変に座って休むより、こういう立ち食いでささっと済ませる方がかえって楽かも、とか感じた。

杉並区も高井戸とかの方面に行くと、一気にファミリー層が増える。
この辺のコンビニでヴェルディユニ着てる子見かけて嬉しかった

スタートから約15km地点、京王井の頭線の「久我山駅」で友人Pと合流。

当初の計画だと、4日目は最初から最後まで彼と味スタまで歩く予定だったのだが、昨日疲労のピークに達し精神的に追い込まれていた俺が「すまんがマジで明日はお喋りする気力もなさそうなので、悪いが合流は最後のほうにしてもらえないか」と我儘を言ったため、ここでの合流となった。すまねえPすけ。

彼が持ってきてくれた塩タブレットに元気をもらいながら、三鷹市調布市の残り約10kmを進んでいく。ここまでくると、景色も一気にのどかになり、しかも見覚えのあるポイントも増えてきたので、写真を撮る機会もほぼなくなってくる(笑)

都会もいいけど、やっぱり俺は緑がある土地が好きですね。神代植物公園での1枚。

後楽園を出発してから6時間とちょっと。看板や標識にも「調布」の文字が増えてきて、遂にクライマックスを迎えつつあることを実感する。ここまで120km以上を歩いてきた足はもうパンパンだが、とはいえ我慢できないような痛みもない。ゴールまで足は持ちそうだし、この後のヴェルディの応援も問題なくできそうだ。

”調布”という文字を見てこれほど嬉しかったことがこれまであっただろうか

水戸からの長旅の”ゴール”が、ちらっと遠くに見える。

最後のこの階段が、あまりに辛い(笑)

そして、迎えた15:20頃……

いつもの門をくぐり……

水戸から137.5㎞を歩き、本日の試合会場である味の素スタジアムに到着!!!

マジでマジで嬉しかった。ただし、4日目は結構あっさりゴールしてしまったので、この長い長い旅を振り返って感傷的になるわけでもなく、「おっまだキボンそこまで並んでないやんけラッキー」くらい現実的な思考ができる状態を保っていた。

今日の歩行距離は26.5㎞。
このくらいの距離であれば、あっさり感じるくらいには成長した

130km歩いた者だけが、キボンを真に美味しく頂けるのである……ってのは冗談にしても、
これだけ歩いた後だといつもよりさらに肉が旨く感じたもんな。

用意のいい友人Pからもらった冷凍アクエリアスでふくらはぎを冷やしながら、選手のウォームアップを眺める。この日のスタメンは4日前と全く同じ。彼らも10数kmピッチの上で走り回って戦い抜いたあと、またリカバリーして、トレーニング積んで、この日の試合に間に合わせてきているわけで、歩いて帰ってきたくらいじゃ偉そうなこと言えんよな、プロサッカー選手ってやっぱりすげえや、とか思っていた。

あと、GWのど真ん中、15,000人近くが集まったスタジアムの雰囲気は、やはり壮観でした。


ジュビロ磐田についても、少しだけ振り返り。

まず、補強禁止という枷を負ってなお、ジュビロは要所要所で技術の高さを見せるし、球際の強さも一段違う、やはり昨年J1にいたチームだなあと感じた。とはいっても、セットプレーを中心につけいる隙は何度かあっただけに、勝ち点1という結果は……受け入れがたいとまでは言わないが、ちょっと不満、って感じ。帰り際友人Pとの会話でも「今日の試合は……うーん、65点!w」ということで意見の一致を見た。

やっぱり前半のFKでの決定機逸が痛かったよな。あのシュートがポストに嫌われたのを見て「いやあ、俺も今回の徒歩遠征でもっと徳を積まなきゃいけなかったか」と反省したりしていた。皆様申し訳ありません。次はもっとゴミ拾いとかします。

後半ATの会場の異様な盛り上がりもねえ、2018年の泉澤のドリブルからヨンジが決勝ゴール決めた雰囲気がちょっとオーバーラップして、絶対これゴール決まるヤツじゃん、と思ったんだけど、ダメだったっすね。森田のドリブルのシーンは、ほぼ座って試合観てた俺も思わず腰を浮かせた(ただし疲れのため普段の0.2倍速くらいのスピードで)もんな。

ただし、今回俺がハシゴした2試合、どちらも選手の気迫は十分に伝わってくる試合だったので、「俺も頑張ってよかった」と素直に思えたのは事実です。昨日の長崎戦も勝利で締めましたし、2023年のGWが実り多きものとなったのは、間違いなく東京ヴェルディのおかげです。あとACL獲った浦和と、絶好調のベイスターズもか。みんな誇らしいぞ。

試合終了後、新宿駅で友人Pと別れ、小田急線に揺られながら、無事自宅に戻った。「電車ってはやいな」ってバカみたいな感想を抱いた。最後玄関で一息ついたとき、今回の旅を共にしたシューズとバッグがたまらなく愛おしく思えて、思わず写真を撮ってしまった。本当にありがとうな、一緒に頑張ってくれたな。

 

#4日目終了

 

・・・

 

さて、長々と書き連ねてきた徒歩遠征記ですが、もう少しだけ続きを。

この先同じような徒歩遠征を検討しているヴェルディサポもいるかもしれないし、歩いて関東まで来ようとする水戸サポもいるかもしれないし、まあ何かの参考になればと思い、今回の旅の良かった点・反省点を簡潔にまとめます。

良かった点

・無理のないスケジューリング

今回偶然にもGW初日に水戸とのアウェイ戦が組まれたこと、さらにその4日後におあつらえ向きに味スタでの試合が設定されていたことから、今回の徒歩遠征が決定したわけだが、実際この130kmを4日かけて行くってのは、なんというか「ちょうどいい過酷さ」だと計画時点から思っていたし、実際その通りだった。この前の記事を読んでくださった方の中にも「実際歩くだけなら3日あれば行ける」って反応も見たけど、おそらくそれは事実だと思うし、ただしその日程を選んでいたら、こんなに楽しく振り返りなんて到底できなかったと思うし。どうだろ、30~40km/日が一つの目安ですかね、楽しい徒歩旅。ウォーキングにちょうどいい季節だったことも含め、今回ここで徒歩遠征にチャレンジしたのは我ながら英断だったと思うし、Jリーグの日程くんにはマジ感謝。

・ほぼ安全な道

こちらはほぼ無計画だったので結果論にはなるんだけど、歩道がない危険な道だったり、極端な高低差のある道がなかったのは、とてもありがたかった。素晴らしいぞ関東平野

・普通の景色=特別な景色

登山なんかも一緒だけど、どこにでもあるような何の変哲のない景色だって、「徒歩遠征」という特殊な状況下においては、やけに輝いて見えたりする。今回それに改めて気づけたのはよかった。青空と畑と校舎が見えるだけでテンション上がるんだもんな、ちょっとした躁状態ですよ。

Twitterで応援頂いたこと

正直、これが一番嬉しかったしありがたかったし、良かった点ですよ、本当に

ただ130km歩くってだけでも応援して下さる方はいただろうけど、今回ヴェルディの試合に合わせて徒歩遠征を敢行したことで、同じヴェルディサポ仲間として、あるいは同じサッカーファンとして、気にかけて頂ける方がより増えたと思う。当たり前のことかもしれないけど、誰かに応援してもらえることってやっぱり励みになるから「多少辛くてもゴールしたろ!」って気持ちになれたし、とはいえ何人かの方々からの「無理すんな」って声も見て「洒落にならない状況になったらリタイアしよう」と冷静な気持ちも持てたし。俺ってどちらかというと斜に構えて「サポの応援に意味がないとまではいわないけど、勝負左右するようなもんでもないっすよ」って思いがちな人間なんだけど、そうじゃねえわ、選手の言う「サポーターの声が力になりました」って嘘じゃねえわ、って今更理解できた気がする。俺はスポ根な人生を全くと言っていいほど歩んでこなかったから、この齢になって初めて気づいたのかもな。声援が持つパワーを身をもって味わえただけでも、今回の徒歩遠征には意義があったと思う。

・大浴場付きのホテルを予約したこと

多少高かったとしても、足が伸ばせるお風呂があるの、超大事。水風呂があるとなおよし。

・スマートウォッチを用意したこと

ペース確認、超大事。マップ機能がついてないスマートウォッチだからちょっと心配してたけど、スマホのマップで十分だし、別にいらなかった。

反省点

・膝と足首用のサポーター、事前に買っておけばよかった

バックパックのチェストベルトが悪さをして、1日目胸痛の症状に悩まされた。荷物はもっと軽くするべきだったタブレットとかカラマーゾフの兄弟の文庫本とか、マジで持ってこないほうがよかった。

 

さて、今回みたいな長距離徒歩遠征、「またやりたいか?」と聞かれたら。

俺の足と腰辺りは激しく抗議の意を示すかもしれないが、少なくとも緑がちるの首から上は「ちょっとまたやりたい」と思っているのは事実。

実際、大宮までの距離を調べ(味スタから約34km)「うーんこれは片道日帰り遠征できるな」と呟いたり、ヤマハスタジアムまでの距離を調べ(味スタから219km)「一週間あれば行ける…?」と皮算用したりと、早くも脳内であれこれ妄想している。

ただし、実際に決行するには、俺の足さんや腰さん等反対派の意見も聞かねばならないので、次回決行についてはいったん保留で。またやるとしたら、ブログ記事にします(笑)


最後に。

 

繰り返しになりますが、Twitterで温かいリプライをくれた皆様、改めて感謝を申し上げます。本当に励みになりました。中には「何かあったら助けに行きますよ!」とDMまで下さった方も何人かいらっしゃって、ちょっぴり涙しました。ヴェルディサポーター、ほんと優しすぎね。本当にありがとうございました。

 

そして、夫の奇行に理解を示し、貴重なGWに合計5日間も家を空けることを許してくれた妻に、何よりの感謝を。なんか「私も今度東京駅まで徒歩旅行したい」とか言ってくれて嬉しい。今度ウォーキングシューズ買いに行こうね。

 

おかげさまで、思い出に残る長期休暇になりました。これにて総括終了です。それではまた!!!