緑がちる

緑はいつか散ります。でもまた実るものです。ヴェルディ&FM日記(予定)

「遂に、クライマックス(J1編)」Football Manager日記 Vol.60

遂に、集大成の3シーズン目も、いよいよクライマックス——

 

Football Managerというシミュレーションゲームの世界の中で、愛しのチーム東京ヴェルディ現実ではざあこ♡ざあこ♡今年もJ2でぱっとせず♡オフは選手抜かれてすっかすか♡)を率いる監督人生を綴ってきたこのプレイ日記。

幸いにも、ワタクシ緑がちる監督率いるゲーム内世界のヴェルディは、2021年悲願のJ1昇格→2022年リーグ戦4位と順調なステップアップを見せ、

迎えた今2023年シーズンは、あと2節を残した段階で首位に立ち、1994年以来のJ1制覇まであと一歩・・・という状況。

 

さらに、ミラクヴェルディACLでもまさかの快進撃を見せ、誰も予想だにしなかった決勝進出を果たしました。

ACL決勝の舞台に臨んだチームの結果は・・・前回の記事でお伝えした通り、西アジアの雄アル・ヒラルに敗れ、惜しくも準優勝という結果に終わりましたが、

我々が本当に欲しいものは、J1王者の称号

古豪完全復活”を高らかに謳うべく、リーグ戦残り2節を戦い抜きます。

 

さて、ここで一度、現在地の確認。

 

まず、現時点で優勝の可能性が残されているのは、

首位に立つ東京ヴェルディ(勝ち点64)、そして2位につける3連覇中の絶対王者川崎フロンターレ(勝ち点62)の2チームのみ。

2位フロンターレと3位のセレッソの勝ち点差は8。
首位の旧川崎vs2位の現川崎の一騎打ちの構図となりました。
下の方に目を向けると、既に17位とすら勝ち点差6の山形は崖っぷち。
湘南と広島も、逆転での残留確定には2連勝が絶対条件、と非常に厳しい状況。

9月以降負けなしと、終盤にかけても勢いが落ちない我らが東京ヴェルディ

残り試合は、味スタでの2連戦(最終節はアウェイ扱いだけど)。最初に迎えるは第33節ヴィッセル神戸戦、そしてラストマッチとなるのは、仇敵FC東京との東京ダービー。彼らの目と鼻の先でシャーレを掲げる瞬間・・・想像するだけでゾクゾクしますねえ!!

 

一方、川崎フロンターレは、11月に入って下位に甘んじる山形や湘南から勝ち点を取りこぼすなど、ややチーム状態は下り坂。

ラスト2戦は3位セレッソ大阪、そして横浜F・マリノスとの神奈川ダービー。逆転優勝への道のりに難敵が立ちはだかる格好です。

 

まず迎えるは、11/29(水)第33節ヴィッセル神戸

 

そういや、この試合のちょっと前に、我がチームの石浦大雅の獲得にヴィッセル興味、みたいなニュースが出ておりました。

ゲーム内でも金満神戸(いや、現実の神戸はむしろもう金満ではないのか…?)、1.7億円の移籍金を出す用意もあるみたいです。ウチの大切な天才司令塔はプライスレスやぞ。とはいえ、このゲームって好条件のオファーが来ると、監督の意思とは裏腹に理事会が売却を決めるなんてケース(昨年の森田がそうでしたネ)もあるので、癪だな。

ええい、こちらは大事な優勝争いの最中であるぞ。
金満だけが取り柄の13位のチームは控えておれ

さて、この試合の3日前に川崎フロンターレセレッソと戦い、1-0で勝利を飾っていました。ううむ、さすが3連覇中の絶対王者、そうやすやすと優勝は決めさせてくれませんね・・・。

勝ち点65で暫定首位に躍り出た川崎。

仮にヴェルディが神戸戦に敗れると、そのまま順位が逆転してしまいます。

 

ともすればナーバスさが蔓延しかねない中、プロ2年目のCFW根本がチームメートに檄を飛ばしたようです。いいよいいよ、その熱さ。

流石緑の血が流れるユース出身の男よ。
現実のユース出身の男どもも見習え

そんな神戸戦に臨むイレブンはこちら。

ACLの連戦で疲労が溜まっていた石浦や三原に代え、トップ下には小泉を起用。

気迫が漲っていた根本もベンチに入れたかったのですが、RSBの原がケガ明けなのもあり、SBの控えを厚めに入れておきたかったので、苦渋のベンチ外。

ただでさえSBの消耗が激しいフォーメーションなので、仕方ないですね。

試合に臨む両イレブン。
神戸も古橋に前田直輝、サブに伊藤純也にサイゴダード錚々たるメンツ。
なんでこれで中位に甘んじているんですかね…

試合は早々に動きます。

前半9分、サイドチェンジで相手を揺さぶったヴェルディ。RSBの原が病み上がりと思えぬ積極的な仕掛けを見せ、ペナ内からグラウンダーのクロス・・・

そのクロスを豪快に沈めたのは、やはり絶対的エース高田颯也!!!

ヴェルディが先制します!!!

東京V1-0神戸

 

前半21分には、CMF山口蛍のスルーパスから神戸が決定機を得るも、CFWロビーニョのシュートをヴェルディGKマテウスがファインセーブ。

ヴェルディがリードを保って前半を終えます。

 

そして後半に入り69分、

17歳の超逸材OMF三原が強烈なミドルを突き刺し、ヴェルディに追加点!!!

東京V2-0神戸

 

その後、76分にセットプレーから、山口蛍のヘディング弾で1点を返されるも・・・

そのまま1点差を逃げ切り、見事勝利を飾ります!!!

東京V2-1神戸

途中出場のワンダーボーイ三原が、値千金の決勝弾!
神戸の強力攻撃陣の反撃を1点に抑えた守備陣も見事。

これにより、首位ヴェルディと2位フロンターレの勝ち点差は「2」のまま変わらず。

最終節の優勝条件ですが、

東京V○→そのまま優勝決定

東京V△●→川崎○であれば川崎の逆転優勝がほぼ確定※、川崎△●であればそのまま優勝決定

となります。

※なお、東京V△川崎〇の場合、勝ち点は共に68となり、得失点差が東京V+35(得点68)/川崎+34(得点72)のため、川崎が得失点差で上回る、もしくは同得失点差の場合も総得点で川崎が上回る可能性が非常に高い。ただし、東京Vが4点以上得点のうえFC東京とドロー決着だった場合、その限りではない。

さて、そんなヒリつく展開となった最終節を前に、大ニュースが飛び込んできます。

12/3(水)ヴェルディの絶対的エース高田颯也が、 EAFF E-1 サッカー選手権に出場する日本代表に招集されることが決定。

いやまあ、それ自体は喜ばしいことなのですが、

E1選手権の日程と、死んでも勝たなきゃいけないJ1最終節が、モロ被りなんだよお

決戦の日12/16(土)のスケジュール欄に、
”代表招集”の非情な文字が。なぜ、何ゆえ・・・

ACLの影響で、J1の日程がずれにずれたことにより、E1選手権と最終節がバッティング。

全ての運命が決する最終節東京ダービーに、エース不在で臨まなければいけない状況が確定しました。ふざけんなハセケン(ゲーム内でのA代表監督)、これで負けたら一生恨みかねんぞ・・・

ただまあ、招集メンバーを眺めていたら、優勝を争う川崎フロンターレからは4名、さらにはヴェルディの対戦相手であるFC東京からも2名選ばれているので、これはもう痛み分けってやつかもしれない。

 

あ、そういえば書くのを忘れそうだった。

12/6(水)に、実は勝ち残っていた天皇杯準決勝vs北海道コンサドーレ札幌があったのですが、1-4でぼっこぼこにされ、無念の敗退

これで残されたタイトルはリーグ戦のみとなりました。

ここまで快進撃を果たしてきた今シーズンに、無冠なんて寂しい結果では終わりたくない。

気を取り直して、2週間後の最終節に照準を合わせ、トレーニングに励みます。

 

(ちなみに天皇杯はそのまま札幌が制覇しました)

 

あと、代表で離脱中の高田は、親善試合のクウェート戦で見事A代表初ゴールをマークしたようです。おめでとう!!そのままA代表定着して来いよ!!こっちはトロフィーとともに君をお迎えできるよう、頑張るからな!

 

・・・

 

そして、いよいよ決戦の日。

 

・・・

 

試合前の報道も、熱を帯びる。

(え、ウチのサポ少なくない…?)

檄を飛ばす根本(2回目)

昨年戦力外になった優平兄さんも、古巣への熱い想いが抑えきれない模様

だからこのクソ大事な時期にうるさいんじゃ控えておれ14位(2回目)

”このような大試合に燃えなければ監督失格
”土曜はファンが自慢できる結果をもたらしたい”
刺激的なワードでチームを焚き付ける監督緑がちる。

満員が予想される味スタ。
”残された仕事はシンプルです”

12/16(土)第34節FC東京

 

全てが、決まる。

 

運命の一戦で採用したのは、慣れ親しんだ4-3-1-2のフォーメーション。

GKはJ2時代からチームを支え続けた助っ人、マテウスヴィドット

CDFはJ1での躍進に大きく貢献したブエノ、そして今季新加入、後半戦からいよいよ本領を発揮しだした、三國ケネディエブス。身体能力自慢の2人が防波堤となる。

RSBは同じく今季新加入、前節もケガの影響を感じさせない高パフォーマンスを発揮した原輝綺、LSBは加入後1年半、ヴェルディの左サイドの矢となった原拓也

中盤の底には、加入後半年で既にゆるぎない地位を確立したバランサー椎橋慧也

脇を固めるは、抜群の運動量でチームの攻守の要となった小西雄大

そして下部組織が生んだ不世出のレフティ石浦大雅

トップ下にはヴェルディユース最新作、天才18歳の三原貴匡

最前線は、誰よりも走る献身的なナイスガイラファエル、そして帰ってきた緑の魂、高木大輔。エースの高田が不在だろうが、この2人が揃えば、瓦斯に負けるはずがない

 

前回5月の東京ダービーでは、1-2と屈辱の敗戦を喫した我が軍。

リベンジを果たし、彼らの眼前でトロフィーを掲げたいところ。

ダービーマッチに臨む両チームのイレブン。さあ、いよいよ。
そういやこっちの世界線だと既に仲川がF東にいる。

試合前の順位表。

両チーム、選手入場。

円陣を組む両チームイレブン。会場のボルテージも最高潮・・・!!

さあ、舞台は整った・・・

東京ダービー、キックオフ。

開始6分・・・

2トップの激しいプレスでボールを追い込み、センターサークル付近でボールを奪取したCFW高木大輔が、そのまま独走し、右足一閃・・・!!

強烈なシュートがサイドネットを揺らす・・・!!

東京ヴェルディ、誰よりも熱い緑の魂を持つ男、高木大輔のゴールで先制!!!

F東京0-1東京V

 

屈辱の先制点を許したFC東京も、すぐさま反撃を見せる。

前半22分、素早いカウンターから、最後はRSHの関根がシュートを放つも、これはヴェルディGKマテウスがファインセーブ

前半26分には、今度はヴェルディがカウンターから決定機を迎えるも、

CFWラファエルのシュートは枠を捉えられない。

そして前半終了間際の43分、

左サイドから仕掛けたLSB荻原に対し、FC東京のRSB中村が不用意なファールを犯し、PKを献上

正当なタックルにも見えるが・・・

キッカーはラファエル・・・

決めた!!決めた!!!コースはばっちりGK小島に読まれてたけど!!!気合で押し込んだ!!!
ヴェルディが2点をリードし、ハーフタイムを迎えます。

F東京0-2東京V

 

・・・

そして、横浜F・マリノスvs川崎フロンターレの一戦は、

マリノスがセットプレーから先制し、1-0で折り返した模様。

このままいけば、ヴェルディ〇川崎●となり、ヴェルディの優勝が確定・・・!!

 

しかし、そう易々と優勝を決めさせてくれるほど、FC東京は甘くありませんでした

エンド替わって63分、

今日再三右サイドを切り裂いていたRSHの関根が、LSB荻原を抜き去りペナ内に侵入・・・

最後ミドルを沈めたのは、タイ代表のCMFピティワ!!

FC東京が反撃の狼煙を上げます。

F東京1-2東京V

 

1点差に迫られたヴェルディ、緑がちる監督は逃げ切りを図るべく、運動量の落ちてきた石浦と小西の両CMFを下げ、DMFの山本理仁とCDFのンドカボニフェイスを投入。

高さと守備の強度を担保できる選手を投入し、布陣も5-2-1-2の形に変更します。

 

ただ、その目論見通りには事は運びません。

76分、5枚並んだヴェルディ最終ラインの隙を伺っていたのがこの男・・・

一瞬で裏に抜け出し、名手マテウスとの1vs1も冷静に沈めたのが、1トップに起用されていたレアンドロ・・・!

FC東京、ここで同点に追いつきます!!

F東京2-2東京V

 

その後もFC東京に何度かチャンスを作られますが、

途中出場のンドカボニフェイスが鬼神のごときパフォーマンスで、FC東京の攻撃を防ぎます。放り込むFC東京、跳ね返すボニ、またもFC東京のロングボール、跳ね返すボニ。

 

そして、ついに”その時”がやってきます・・・

 

アディショナルタイム3分を消化し、主審の今村さんの長い笛・・・

 

激闘となった東京ダービーは、2-2のドロー決着。

 

そして、フロンターレはどうなった・・・どうなった??

フロンターレマリノスに敗北・・・!後半谷口のゴールで1点を返すも、その後マリノスに勝ち越し点を許し、力尽きる・・・

 

そして、この瞬間・・・

 

この瞬間・・・

 

東京ヴェルディ、2023年J1リーグ優勝が決定!!!

 

名門・・・

 

・・・

・・・

復活!!!!!

 

歓喜の・・・瞬間!!!

はしゃぐGKマテウス

ロッカールームで改めて選手たちを称える緑がちる監督。

J1リーグ優勝。なんと甘美な響きか

1994年以来・・・

フロントも大喜び。

決してフロックなんかではない、と熱く語る緑がちる。

新加入選手たちも、29年ぶりの快挙に大きく貢献。
とりわけ、戻ってきた高木大輔の望外の活躍ぶりに、監督も感涙。

得点王に輝いたのは高田颯也。

いくつもの印象的な場面。

財務面の貢献も文句なし。

最優秀監督賞も2年連続受賞。
栄誉ある大会MVPはやはりエース高田。


ついに成し遂げた快挙。

夢物語と思われた名門再生をわずか3年で成し遂げ、名実ともに一流監督の仲間入りを果たした、緑がちる。

 

さあ、次なる舞台は、愛するヴェルディを常勝軍団にふさわしい存在にまで育てきるか。

それとも、新たな道を歩むのか。

 

少し、少し時間をください。

この先の身の振り方が決まるまで、緑がちるはしばし休暇を頂きます。

 

 

ひとまず、延べ60回もブログ記事を書かせてもらった、

このFootball Manager上の世界線に、感謝を。

 

2021年6月から始めて、現実世界で1年半もかけて、

ブログ記事に時間をかけるあまり、なかなか進捗は思わしくなかったけど。

しかし、仮想世界とは分かっていても、やはり、ヴェルディの優勝は、嬉しい。

 

とても嬉しいです。

 

これからのFM日記をどうするかについては、おいおい別記事に書こうと思います。

 

お読みいただき、本当にありがとうございました。

 

では。

 

「遂に、クライマックス(ACL編)」Football Manager日記 Vol.59

・・・

 

”「ラスボス直前でゲームを放置する」症候群、武道や芸道に通じる日本人特有の現象でした”


パイディアンと呼ばれる「与えられたルールに縛られず自由にルールを創発し、勝利や課題達成より楽しさや自己目標の達成を重視して、遊戯的にゲームを捉える」タイプのゲーマー。

(中略)

そして、「ラスボス直前でゲームを放置する」のはパイディアン的な振る舞いであり、その根源には武道や芸道にも似た日本独自の「ゲーム道」と呼べるマインドがあるとのこと。研究ではこの行為を「Intentional Stay:温存」と呼んでいます。

研究では「温存」はプレイヤー自身が、ゲームシナリオを最後まで進めずにゲーム世界に留まり、プレイするよりも強いゲーム体験を得るために行うとされており、定量調査では13.88%が経験したことがあるとのこと。

 

・・・

 

2021年6月から細々と更新してきたこのプレイ日記、

Football Managerというゲーム内での、ワタクシ緑がちるの監督人生を綴ってきたのですが、

(初めて書いたプレイ日記がこちら、もう1年半くらい前になります。こんだけかけてゲーム内時間がわずか3年しか進んでいないの、普通に筆者の怠慢だな)

 

監督生活3年目、率いる愛しの我がチーム東京ヴェルディが、

ヴェルディ川崎時代の1994年以来長らく遠ざかっていた、悲願のJ1優勝

そして、まさかまさかの決勝まで勝ち進んでしまった、

アジアチャンピオンズリーグのタイトル、

2つのビッグタイトルに手をかけた・・・というところまでお伝えしたのが、

前回2022年9月4日

その後にヴェルディのカルトブランディングの記事を書いていたとはいえ、

結局2ヶ月ブログの更新をほったらかしていました。FC2ブログならオーバーレイ広告表示される奴だぞ。

この間、前回記事内で愚痴を吐いていた(リアルの方の)東京ヴェルディは、最終的に破竹の6連勝を遂げシーズンを終えたのだが、最終順位は結局大したことないのであまり深堀りはしないでほしい。

ってかJリーグも残すはJ3の最終節のみ、明日深夜にW杯が開幕・・・と、時の流れは本当に早いですね。

 

そんでもって、これだけブログ更新に時間がかかってしまった理由、

お仕事が一気に繁忙期を迎えていたりとか、在宅勤務の減少で通勤時間をゲームに充てられなくなったこととか、言い訳の要素はいくつかあるのだけれど、

一番は、上で引用した「ラスボス直前でゲームを放置する症候群」によるもの、です。

 

もともと、このFM日記は3年分プレイしたらいったん畳もう、と自分の中では決めていました。

Football Managerというゲーム、4年目辺りから能力の高い若手架空選手が、実在選手を一気に駆逐していくため(これは自分がJリーグmodでプレイしているのも理由でしょうが)、

一応現実のJリーグ、そして東京ヴェルディのif世界線を楽しんでいたい自分にとってはちょっぴり萎えポイントだし、

何より試合を数節進めては現実のサッカーの話と絡めてブログを書き、また数節進めては書き、という今のプレイ日記のスタイルが継続できない。架空選手の活躍なんて、そんなにいちいち掘り下げるところがない。俺は復帰した高木大輔ACLで点を取りまくる世界線が見たくて、このゲームをやっているんだ

 

というわけで、今シーズンの結果がどうあれ、このプレイ日記もあと2、3回したら終わってしまうわけだけど、

100%自己満とはいえ、なかなかの時間を費やしたコンテンツ、まさしく”ゲーム世界に留まり、ゲーム体験を得続けたい”という状況に陥ってしまい、なかなか自らの手で区切りをつける決心がつかず、徒に時間を重ねてしまいました。

とはいえ、どんなに遅くとも、今年中には最終回まで書き上げたい。カタールW杯でのメッシやクリロナのラストダンスよろしく、クライマックスを迎えるべく進めていきたいと思います。

 

(ちなみに、FMプレイ日記自体は、テイストを変えて今後も書いていきたいと思っています。このプレイ日記はFM21でやっているのですが、ついこの前最新作のFM23も出たことですし、次回はそちらでやる感じかな。いろいろ変わったみたいで面白そうだしね!)

 

さて、空白期間を埋めるべく、前回までの状況を振り返ります。

 

まずはJ1リーグから。

2023年(ゲーム内)のJ1リーグ戦も残り2試合、現在のヴェルディ首位につけていますが、2位川崎フロンターレとの勝ち点差はわずか2ポイント。

ヴェルディはホームでヴィッセル神戸と戦ったあと、最終節はFC東京との東京ダービー。激しい戦いが予想されます。

一方の川崎も、次節はホームに3位セレッソ大阪を迎え、最終節は横浜F・マリノスとの神奈川ダービー

ともにすんなり2連勝とはいかないでしょう。

 

そして、本日更新したいのは、もう一つのコンペティション

まさかまさかの決勝まで辿り着いた、アジアチャンピオンズリーグです。

ACL男”と化した新加入のFW高木大輔の活躍もあり、GLを首位で通過したヴェルディは、決勝Tの1回戦で上海海港を撃破、勢いそのままに川崎フロンターレ横浜F・マリノスとのJ勢対決を制し、

西アジアの強豪アル・ヒラルとの決勝戦にまで辿り着きました。

ここまでのACLの軌跡。
高木大輔は大会通算9G3Aの大暴れ。帰ってきてくれてありがとう

あの、現実の2022年シーズンで今年もJ2中位に甘んじたヴェルディさんを見ていると、

我が箱庭内のこの結果、さすがに出来すぎなのは重々承知です。

おそらく監督の能力値を盛りに盛った結果、選手の成長が総じて早く、チームの士気もそう簡単には下がらない点が大きいのだとは思いますし、

緑がちる監督の能力値。
ちなみに、第二国籍にブラジルを設定しているのは、
監督自身のスカウト範囲を広げるため。

あと、ゲーム内の成長システムからして10代~20代前半の選手の価値が高く、Jリーグmod内データの高卒選手の評価も全体的に高めであるため、

ユース上がりの若手を多く抱える(しかも他所からのレンタルではなく、保有権も持っているため最悪換金することも可能)ヴェルディはプレイしやすい、ってのもあるんだけど、

それでも、ゲーム内とはいえこれだけの快進撃を実現できてしまうと、

ヴェルディというチームは、あんなに選手をポンポン引っこ抜かれるようなことがなければ、あるいは現実でももっともっとやれるポテンシャルを秘めているのでは・・・とか、ちょっぴり思ってしまう。これ、前も書きましたけどネ。

 

まあ、そんなことは置いといて。

まずは、ACLの激闘の模様を。

 

決勝の対戦相手は、サウジアラビアの名門クラブ、アル・ヒラル

ゲーム内では目下2021・2022とACLの連覇を果たしている、紛れもないアジアのトップオブトップ。

ちなみに、現実世界のカタールW杯に臨むサウジ代表のメンバーにも、同チーム最多の12名を送り込んでいます。コンディション面も連携面も地の利でも、他国と比べて好条件で迎える今大会、サウジは台風の目になりそうですよね。

燦然と輝く「ACL優勝5回(現実だと4回です)」の実績。

チームを率いるのは、育成年代の指導実績が豊富なブラジル人指揮官ミケーレ

チームのキャプテンは、サウジA代表に長らく選出され続けてきた名手、サルマン・アルファラジ、そして同じくA代表の主力サレム・アル・ドサリ、ペルー代表のアンドレ・カリージョ、そして欧州クラブも渡り歩いたアルゼンチン人アタッカールシアーノ・ビエットと、アジアの覇者に相応しい錚々たるメンツ。

Jファンにも馴染みの深い、元韓国代表チャンヒョンスも在籍していますが、
どうやら骨折で長期離脱中のようです。
なお、トップのアルブライカンは、代表選手のフィラスアルブライカンとは別人。

正直、ACLについては、この舞台に来れただけで既に満足してしまっている、緑がちる監督。

J1のトロフィーは何が何でも手にしたいところですが、ACL決勝については、選手たちにも余計なプレッシャーをかけず、胸を借りる気持ちで挑んできてほしいわけです。

試合前日に開催したチームミーティングでも、あらかじめ決勝戦に対する心理的ハードルは下げておきました。

 

さて、迎えた第1戦。

2023年11月25日(土)敵地King Fahd International Stadiumに乗り込みます。

東京から8,680kmの大移動。
そういや、FMって長距離移動の疲労度って特に反映されないよね?

ACL登録メンバー外のGKマテウスに代わり若原、そしてレギュラーのブラジル人アタッカーラファエルの代わりにACL高木大輔を起用。CDFブエノもケガで欠いているものの、それ以外はほぼ現状のベストメンバー。

両チームメンバー。
サウジまでの大移動に喜ぶドMサポーターのSNSがじわる。

 

決戦の火蓋が、落とされます・・・!


最初のチャンスを作ったのはヴェルディ

前半8分、美しいパス回しからの中央突破を見せ、最後はCFW高田がシュートを放つも、相手GKアル・イネジに防がれます。

 

アル・ヒラルの高い個人能力にも、徹底したハイプレスで対抗し、チャンスを作らせないヴェルディ

そして、迎えた前半36分。

RSB藤谷がサイドで仕掛け、中で待っていたCFW高田にグラウンダーパス。一瞬下がり過ぎた相手DFラインの前に躍り出たのは、CMF石浦・・・

利き足と逆の右足で豪快なミドル!!

まさかの先制点をヴェルディにもたらします!!!

 

アル・ヒラル0-1東京V

アウェイのヴェルディが1点をリードし、前半を折り返します。

 

ただし、西アジアの雄がこのまま黙っているはずもない。

後半からよりサイドチェンジを多用し、コンパクトに守るヴェルディを幅を使って揺さぶってきます。

とりわけ、高い攻撃性能を誇るRSHのヴィエットとRSBアル・シャハラニのケアに苦心し、徐々にゲームの主導権を握られていきます。

そして、52分。遂に決壊。

右サイドから押し込まれると、最後はOMFアンドレカリージョの一撃・・・!

後半早い段階での同点弾に、66,000人超の観衆が集ったスタジアムが揺れます。

アル・ヒラル1-1東京V

 

その後戦局は一進一退。

もう1点取れば第2戦に向け大きなアドバンテージが得られるヴェルディ

左サイドのケアのために、LSB荻原に代えを投入し、さらに今日元気のなかったCFW高木大輔を下げ、パワーのあるラファエルでもう1点をもぎ取りに行く交代策で、何とか勝利を掴みにいきます。

終了間際の後半AT2分では、相手ペナ内で何本もシュートを放ちますが・・・

全て相手DFにブロックされ、ゴールをこじ開けることができません。

 

このまま試合終了かと思われた、後半AT5分・・・

途中出場のRSHアシリの意外性のあるミドルがゴール右隅に突き刺さり、土壇場での痛恨の失点・・・!!

最後の最後で軽い守備を見せてしまったヴェルディ、悔やんでも悔やみきれません。

アル・ヒラル2-1東京V

 

・・・試合はこのまま終了

ヴェルディ、敵地で価値ある先制点を挙げたものの、最終的には地力の差を見せつけられます。

支配率は互角、相手を上回る18本のシュートを放つも、悔しい敗戦。

この敗戦を活かし、しっかりと立て直す時間があればいいのですが、そんな猶予は与えられていません。

とんぼ返りで日本に帰国したチームは、J1リーグの神戸戦を消化し(この試合の結果は次回書きます)、

続く2023年12月2日(土)、ホーム味の素スタジアムでの決勝2ndレグに臨みます。

ウノゼロで勝てばアウェイゴールの差でトロフィーを手にすることができるこの試合、

メンバー選出は大いに悩みましたが、最終的には1stレグからの変更は1名(CMF小西→高江)に留め、雪辱に燃える彼らのポテンシャルに賭けます。

前回敗れはしたものの、互角以上の戦いぶりを披露したメンバーたち。
リベンジを果たし、まさかのACL戴冠なるか。

両チームメンバー。ヴェルディの歴史の1ページを、彼らは書き加えることができるのか

 

・・・さあ、運命のキックオフ!!!

 

前半5分、この日スタメンのチャンスを掴んだCMF高江のFK・・・

絶妙な軌道を描きゴールに迫りましたが、ここは相手GKアル・イネジの好セーブに阻まれます。

 

前半32分にも、CDFンドカボニフェイスのフィードからCFW高田が裏に抜け出すも・・・

ここもアル・イネジがしっかりと反応!指先でボールの軌道を変え、ゴールを割らせません。

前半はヴェルディが何度かチャンスを作るも、0-0で折り返します。

 

東京V0-0アル・ヒラル

(1stレグ1-2)

 

後半から、アル・ヒラルは両SBの上がりを自重させ、背後のスペースのケアに徹底します。

CFW高田の裏抜けという得点パターンを封じられたヴェルディは、なかなかチャンスを作れません。

逆に58分には中央突破で崩されかかりますが・・・

相手CFWアルムタイリの動きにしっかり付いていったンドカがブロック。事なきを得ます。

 

刻々と進む針。チャンスが作れず、焦るイレブン。

何とか交代策で打開しようとする緑がちるでしたが、

正直、攻めてくる相手を一刺しするための戦術は用意していても、引いた相手へのセカンドプランを持ち合わせていませんでした。

ここに来てダメ監督を露呈・・・これが勢いだけでここまで来た新米監督率いるチームと、ACL連覇中の百戦錬磨のチームとの、分厚い分厚い差・・・!!!

 

・・・そして、合計96分が経過し、ピッチに鳴り響く残酷なホイッスル。

東京ヴェルディ、最後まで得点を奪えず、ACLでの挑戦は、準優勝という結果に終わりました。

 

東京V0-0アル・ヒラル

(1stレグ1-2)

 

敵地で歓喜するアル・ヒラルの選手たち。
これで彼らはACL3連覇という大偉業を成し遂げました。

試合後スタッツ。
とりわけ、前半での決定機逸が痛かった。

 

どこかで1点取れれば、トロフィーを手にできていたかもしれない、と思うと、飛び道具になりうるドリブラー小泉を投入すべきだったとか、パワープレー要員のイスマイラをベンチ入りさせておくべきだったとか、己の無策ぶりを痛感してしまいます。

とはいえ、準優勝という結果だって、望外も望外。ここまで連れてきてくれた選手たちに感謝しなくてはなりません。

この悔しさを胸に、必ずやJ1のトロフィーは頂こうと決心した、ワタクシ緑がちる。

 

残り2節。とりわけ、最終節は、絶対に勝たなくてはならない東京ダービーという大舞台。

2連勝すれば、悲願のJ1優勝。そう、優勝です。

次回、いよいよ3年間の集大成を飾るとき。

 

また更新します。

 

では。

 

 

不人気な東京ヴェルディの未来は“カルトブランディング”にあるのか?

俺は東京ヴェルディという、ここ10年以上2部リーグでパッとしない成績に終始し、

何より東京という大都市に本拠地を置きながら、とにかく観客動員数に伸び悩むクラブを長年応援しているわけだが、

”不人気”と散々揶揄されようと俺はこのクラブが好きだし、とはいえガラガラの味スタを見て「ヤバいよなこのクラブ」とは思ってしまうし、だからといって何かアクションを起こすようなこともない怠惰な野郎なのである。

だが先日、同じようにこのクラブを愛し、同じように危機感を抱き、そして俺と違いしっかり行動している人間のnoteを読んだのがきっかけで、改めて今後のヴェルディの在り方をもう少し考えてみたい、と思った。

ちなみに、その記事はこちらである。

この方と直接面識はないが、小さいころから熱心にヴェルディを応援し続ける(確か中学生くらいの頃からTwitterやってなかったかな?)現役京大生だそうで、他にもサポ同士の交流会を企画されたりしてるみたい。

こんな不人気チームの行く末を憂う作業などは、俺のような三流私大卒アラサー野郎に任せておいてもいいのだが、とにかく現状打破せねば、というその情熱と行動力には頭が下がる。

 

一方、駄文を連ねるくらいしか能のない俺は、ある本を読みながら、ヴェルディの未来について漠然と感じたことを記したい、と思っていた。

その本はこちら。

※ちなみに、このリンクを踏んでも俺には一銭も入ってこない。ブログの収益化には興味がない。

 

”カルトブランディング

 

こんなご時世においてとても刺激的なワードであり、実際そのタイトルに惹かれてこの本を購入したわけだが、その実書かれていることは至極真っ当であり、そしてヴェルディはじめ全てのプロスポーツクラブに対しても、その在り方を問う一冊となっている。

では、カルトブランディングって何よ、っていうお話と、その手法をヴェルディに当てはめるとこんな感じですかねえ、っていうお話を、これから書いていきます。

ただ、その行為がヴェルディの未来の何を変えることになるんだ、と聞かれると、返す言葉がない。だって、ブランディング論は俺たちサポーターが何かできることじゃないから…。強いて言うなら・・・問題提起?

あと、なんか偉そうな文を書いてるんですけど、俺、この手の話についてはズブの素人なもので、知識不足理解不足が多々あると思います。先に謝っておきます。ごめんなさい。

足りない頭で咀嚼して書いた見苦しい文章ですが、できれば読んで頂いた皆様にも、その知見を分けて頂きたい。

 

「カルトブランディング」とは?

カルトブランディング・カルトブランドの定義

まず、この怪しげな用語の定義について。

本書によれば、この「カルトブランド」という概念は

顧客のグループが大きな献身を示すブランド」であり、かつその献身が排他的なものである必要がある

とのこと。

北米では結構ポピュラーな概念らしく、もちろんとてもポジティブな意味で使用されている。

この本の中でも引き合いに出されているが、それこそ信者化したフォロワーを全世界に抱えるAppleなんかは、カルトブランドの最たる例であるといえよう。他にもスズキの”ジムニー”や”ハーレーダビッドソン”、NHLの”ベガス・ゴールデンナイツ”やコーヒーブランドの”デス・ウィッシュ・コーヒー”といった名前が、この本では挙げられている。

こうした”好きなブランドのためなら身を捧げる信者”を生むプロセスが「カルトブランディング」であり、そうして生まれた信者は、自発的にそのブランドの”伝道師”としての役割を担うのである。

マスメディアを用いた大々的な広告が決して効果的でなくなり、その一方口コミやSNSでのインフルエンサーや友人の発信が行動原理となりうる現代において、

ファンがメディア化して、その魅力を世に広めてくれる、というのは理想的な状態であり、これを目指すのがカルトブランディングである。

 

ま、”ブランディング”という行為自体が、

そのブランドならではの独自の役割を築き「できるだけ多くの人に」「できるだけ強い」感情移入を促す取り組み

ブランディングとは?10個のメリットと21の戦略手法|全手順 - Mission Driven Brand

であるから、

カルトブランディングというのは、一般的なブランディングの概念の延長線上にあるもの、と言えよう。

 

なお、tkq氏のツイートを引用するまでもなく、”ファン”あるいは”サポーター”という、自発的に献身を示す信者たちを抱え、敵を倒すことを目的とするプロスポーツクラブは、こうした”カルトブランド”の要素を元々含んでいる、と思う。

だが、そういった要素だけではなく、カルトブランドには、

・そのイデオロギーが革新的であること

・明確なコミュニティーを持っていること

の2点が求められる、とのこと。

例えばとある商品がいくら売れていようと、あるいはあるクラブがいくら多くのファンを抱えていようと、この2点がないことには”カルトブランド”とは定義されず、ファンが伝道師となり、さらにブランドが育っていく流れはなかなか望めない。

破壊的カルト≠カルトブランド

イデオロギー”や”コミュニティー”といった、カルトブランディングのポイントについては後述するとして、

前置きしておくと、こうしたカルトブランドは、一般的に連想される”カルト”・・・つまり、信者の骨の髄までしゃぶりつくすような”破壊的カルト”とは異なり、

洗脳」や「時間や金銭の搾取」といった事柄とは無縁であり、信者たちに「他者の強引な勧誘」を強いることもない。

あくまでカルトブランドが重視するのは、

・革新的な価値観・世界観を世に伝えること

・その世界観を生み出す自社ブランドの文化を重んじること

・そして、信者である顧客のエンゲージメントを高めること

であり、それに魅了された信者の自発的な行動により、さらにその知名度を拡大させていく。

それこそ「カルト的な人気を有する」なんて形容をされる映画やバンドだって、こうした姿勢を貫いたが故だったりしますよね。

カルトブランドに関するさらに詳しい説明は、上記の本を読んで頂くか、その著者が書いた下記リンクを見てほしい。

顧客を「信者」にするカルト・ブランディング その定義や一般的なブランディングとの違いとは? | 株式会社クマベイス

スポーツクラブにおけるカルトブランディングの可能性?

先程のtkq氏のツイートの話に戻るが、

まあ今までもこれからも、プロスポーツクラブは(ともすれば破壊的な)カルトの要素を含んでおり、そのファンというのはすなわち「信者」なわけだけど、

少なくとも日本のプロスポーツ、例えばNPBJリーグにおいては、クラブの本拠地に対する郷土愛ゆえファンになるというケースが多いように思われ、

それこそカルトブランドのような「クラブが主張するイデオロギーに共鳴してファンになる」みたいなケースは少数だと思う。もしかしたら「スピリットオブジーコ」に象徴されるような勝利至上主義を掲げる鹿島アントラーズあたりは、そういうサポも多いのかもな?

 

ただし、これからの時代は、そうした郷土愛・地元愛に訴えかけていくだけではジリ貧であり、

無理やりなこじつけでアレだが、

こうした「カルトブランディング」の考え方のもと、クラブが先鋭的かつ訴求力のある新しいクラブの在り方を提示し、それにファンが共感し、熱狂の度合いを高めていくという方法をいち早くとったチームが、これからの時代を生き抜いていくのではないか、と思った。

ましてや、郷土愛の薄い人間が集まる東京で、しかも一度地元にそっぽを向かれ、今なお到底ホームらしからぬ雰囲気のスタジアムを本拠地とする、とある緑色のクラブに関してはなおさらである。ま、そのことはまた後で話すとして。

 

カルトブランドのキーワード

先程ちらっと触れたが、カルトブランドの構成要素について、同書に記されていたものの中から、いくつかのキーワードを挙げて紐解いていきたい。ほぼ本書の受け売りです。すみません。

革新的なイデオロギー

カルトブランドに求められるのが、そのイデオロギー(≒主義主張)の新しさである。

ただ尖っていればいいわけではない。

その主義主張が一部の人間の心を動かし、そのブランドの信者となるだけの意味を創造することが、何より大事である。

環境保護」をブランドポリシーとするパタゴニアによる「自社製品を買うな」という広告。象徴的な企業によるイデオロギー主張である。https://note.com/offtopic/n/n3f622fb310daより引用。

 

異端児であること

イデオロギーの話にも通じるが、業界内における独自のポジションを確立するのも、カルトブランドにおける重要な要素である。

コミュニティーの存在

そのブランドを愛する人間たちのコミュニティーの存在も、カルトブランドの必須要件となる。

コミュニティー自体は、ブランド自らが立ち上げたものもあれば、顧客たちが自発的に立ち上げたものもあるだろう。サッカークラブでいえば、前者がファンクラブ、後者がサポーター団体となるだろうか。

そして、大切なことは、そのコミュニティーに対し、ブランド自らが積極的にそれをサポートし、常にコミュニケーションをとることである。

強力なリーダーシップ

あるいはカリスマ性、とも言い換えられるかもしれない。

ブランド自らが主張・行動によってリーダーシップを発揮するケースもあれば、そのブランドの創業者や経営層がそれを示す場合もあるだろうが、いずれにせよ、自らの信念のもと、周りを巻き込み動かしていくエネルギーがそれらには求められる。

敵の設定

ビジネスもスポーツも勝負の世界、敵が存在するのは当然であるが、その敵と戦う姿勢が、顧客に熱烈に支持されることが何より大事となる(つまるところ、スポーツでいえば、単なる対戦相手というだけでは役者不足であり、もっと憎むべき存在が必要となる)。その敵に打ち勝った時、顧客のエンゲージメントは一気に高まる。

共感を生むストーリー

顧客のエンゲージメントを高めるために、そのブランドが有するストーリーの存在も、とても重要な要素である。同書内には、

「カルトブランドを”信仰の対象”と捉えた時、ストーリーは”神話”とも置き換えられる」

と記されている。

ライフスタイルの提示

上に記したNHLのゴールデンナイツは、ファンのライフスタイルを分析し、正確に設定することで、日常で使用できる多種多様なオリジナル商品を販売しているらしい。ブランド自身がライフスタイルを提示し、ブランドに触れる機会を長くすることで、よりエンゲージメントを高めていく、という算段だ。

ブランド自身のプロダクト・顧客に対する”愛情”

カルトブランド云々の話に留まらない話だが、ブランドに関わる人間が心からブランドを愛し、そしてそれを提供する顧客・コミュニティーを愛することが、顧客を信者化するにあたって大前提となる。

FC東京とカルトブランディング

さて、このキーワード群を見ながら、プロスポーツの世界にこれを当てはめた時、俺の頭の中ではある1つのクラブが合致した。

悲しいかな、それは他でもない、FC東京である。

 

彼らが革新的なイデオロギーを有しているかは、俺自身が勉強不足なので一旦脇に置いておくとして、

その他の要素については、当てはまる点が多いと思う。

例えば、川崎からのこのこと東京に移転してきた緑色のいけ好かないチームの存在・・・それは彼らにとって間違いなく「憎むべき敵」であり、それに打ち勝つことは、彼ら自身の正当性を証明し、結束を高めることができる、あまりに美しいストーリーであった。

そして、FC東京のサポーターを束ねていたのは、植田朝日というカリスマであり、ピッチ内には「キング・オブ・トーキョー」のアマラオがいた。クラブがのし上がるのに必要な、周囲を巻き込むエネルギーを持った人間がピッチ内外に存在したし、そんな彼らを、いうなれば”神格化”させることに成功した、と思う。

シーズンチケットの保有者に「SOCIO」という呼称を与えることによって、他クラブのシーチケホルダーとは差別化されたコミュニティーに昇華し、サポーターの帰属意識をより高めることに成功している点も含め、

FC東京がここまでのビッグクラブに登り詰めた歴史の中に、カルトブランディングの手法は透けて見える。

そう考えると、昨年のTOKYO12の忘年会のような、ちょっぴり反道徳的な行為だって、世間から叩かれるのも覚悟して・・・というかむしろそれによって生まれるメリットすら考えて、あえてあのようにSNSで「やんちゃなトーキョーの文化を貫き通す意思表示」を発信していた・・・なんて穿った見方すらできてしまう。

もちろん偶発的な要素も多々あるとは思いますが、サポーターのエンゲージメントを高めるには何をすればいいのか、それをフロントやコアサポが研究したうえで、意識的に振舞っているのは間違いないですよね、FC東京さん。

 

東京ヴェルディとカルトブランディング

では、翻って我が軍はどうか。

ここ20年でFC東京に大きくクラブ規模で水をあけられ、2010年にはクラブの消滅危機にまで追い込まれ、今回のコロナ禍でも5億円の債務超過を抱えた結果、現在ゼビオホールディングスを親会社として活動している、そんなヴェルディというクラブだが、

今回のカルトブランディングの話に当てはめると、

・革新的なイデオロギー

・クラブを支えるコミュニティー、それに対するクラブのサポート

いずれも弱いクラブだ、と思う。

 

ただ、あえて前向きに考えるのであれば、既に老若男女多くのサポーター層を抱え、スポンサー企業の幅も多岐にわたるFC東京に比べ、

ただでさえ不人気な我々に関しては、クラブ側が大胆な理念を掲げ、カルトブランドを目指すハードルは低い。チャンスじゃないか、とも思うのだ。

ヴェルディの”イデオロギー”は何だ?

2019年に、東京ヴェルディは「総合クラブ化」そして「ブランディング」を宣言した。

東京ヴェルディの総合クラブ化とエンブレム・ロゴデザイン変更について | 東京ヴェルディ / Tokyo Verdy

ブランディングについては後述するが、この「総合型クラブとして世界一を目指す」というのが、今の我がクラブの理念なのだろう。

(matoさん、何度も引用して申し訳ございません)

ただ、どうですかね、この総合型クラブへの変貌というのは、確かにスポーツ界全体の振興という点で一定の意義は感じられるし、目新しさもあるし、

上記リンクから引用すると、

サッカー業界の垣根を越えて様々なチャネルへタッチポイントを設け収益モデルを拡張するスポーツエンタテイメントビジネスを創出

という、クラブ側としての目論見もあるのだろうけど、

肝心の「サポーターが共感するか?そのエンゲージメントが高まるか?」っていうと、ぶっちゃけ微妙だと思ってる。

もちろん「ヴェルディ」の看板を使って異業種に参入することによって、既存のヴェルディサポーターの流入はあっただろうし、今まで興味のなかったスポーツの面白さに気づける、なんてケースもあるだろうけど、

「総合型クラブだからこそ、私はヴェルディを応援する」とはなかなかならないと思うし、競技間でのシナジーを生むのも意外と難しいように思え、ファンの愛着心を高めるというよりは、むしろ分散させかねない試みだよなあ、って個人的には感じてる。

何より、ヴェルディトップチームがどうなりたいのか、という、根源的な問いに対する回答が見えてこない。

在り方そのものは否定しない。とりわけ、この試みによって、アマダナとの深い繋がりが生まれ、後述するリブランディングに繋がったのは間違いないし、それはとても有意義な点だ。

ただ、その顔となるべき男子トップチームについては、総合型クラブとしての理念とは別に、もっと誰か特定の層に刺さる、尖ったイデオロギーを掲げてほしいのだ。

ヴェルディメソッド”を道半ばにして死なせるな

イデオロギーに関して、もうひとつ忘れてはならないのは、”ヴェルディメソッド”という単語。

同じく2019年からクラブをスポンサードしてくれたAkatsuki、そこから来て頂いた梅本GMは、こんな発言をしていた。

例えば、ヴェルディメソッドというものを作りたいと思っています。

――具体的に説明いただけますか。

梅本GM そもそも私たちが何でここに存在しているのか。何をなすべきで、どうあるべきなのか。そういうビジョンとかミッションを明確にした上で、それをサッカーで表現するとどういうことになるのか、ということを明確にしたいと思います。

 これができると、自ずと、ヴェルディのサッカーのプレーモデルを定義することができ、そのプレーモデルにおいて必要な選手、そのプレーモデルを落とし込める監督、といった人材の定義ができるのではないかと思っています。こういうものがあると、育成年代からトップチームまで一貫性のあるサッカーを作って、ノウハウや人材が積みあがるのではないかと考えています。

(中略)

――ヴェルディメソッドを作り上げるのは、数年かけてということになりますか。

梅本GM いいえ、それは、まず一度作るべきものだと思っています。ただ、常にアップデートし続けられるものだとも思います。現場の監督やコーチと足したり、削ったりしていくものになる。相手に研究されて使えないものになったら、それを上回るものをまた作っていかなければならないでしょう。重要なのは、メソッドとして、自分たちのサッカーを体系化し、言語化すること。共通言語を持つことによってエラーが減るでしょうし、それを前提としたアイディアも出てくると思います。

 このクラブではよく、“ヴェルディらしさ”という言葉を使います。それはとても良いことである一方で、ヴェルディらしさという言葉は曖昧性が高くて、人によって微妙に違っていたりする。もしくはヴェルディらしいプレーができる人やクラブのOBでないと、そのニュアンスを理解しきれないこともあったりします。ヴェルディらしさは伝統であり強みである一方、その曖昧性は今後の成長に制限や限界を設けてしまうことにもなりかねない。

 ヴェルディメソッドがすべての解決策では絶対にないですが、確度を上げる一つの方法であるのではないかと思っています。抽象的なイメージを文字や絵に落とし込むということで世界に広がっていく力を持つ、というは論語や聖書、武術の虎の巻など、あらゆる世界に存在するものです。

【東京V】梅本GMに聞く◎後編「2030年にCWCで優勝するチームにしたい」 - サッカーマガジンWEB

確かに、ヴェルディらしさと言ったら”足元がうまい””攻撃的なサッカー””パスサッカー””チャラい””ちっちゃい”・・・俺の中にも何となく雑なイメージはあるし、その言語化・体系化という作業にはとても期待していた。

もともと読売クラブ時代から、尖っていてパワフルで個性的な選手を輩出してきたヴェルディだからこそ、

主にピッチ内に限った話とはいえ、”ヴェルディメソッド”においては、それこそ選手・サポーター双方にとって、刺さる人間にはとことん刺さる、革新的な理念が示されるのではないか、とワクワクして待っていた。

しかし。

2020年オフ、旧フロントの退陣の余波を受け、Akatsukiがスポンサーから撤退

そして今年、メソッドディレクターとして招聘されていた坪井健太郎氏も鹿島アントラーズに引き抜かれ、退団のコメントも残さぬまま、ひっそりとクラブを去った

2022年秋現在、このヴェルディメソッドがどこまで構築されたのか、我々にはわからない状態だ。

他クラブと差別化されたヴェルディにしかないものがあるとすれば、それは1969年から積み上げてきたクラブ内の文化だし、

ピッチ内でそれを安定して表現することができれば、試合の勝ち負けに関わらず、ヴェルディのスタイルそのものに魅了される人間は増えていくはず。

そんな簡単な話ではないことは百も承知だが、ヴェルディというクラブをカルトブランドたらしめるためにも、このメソッドの探求は絶対に諦めないでほしい。

成功しつつある”リブランディング”の存在

一方で、ピッチの外に目を向けると、ポジティブな変化も生じている。

それは、ブランディングが成功しつつあること

先述の「総合型クラブへの転換」の発表と時を同じくして、ヴェルディは"ブランディング"を宣言し、長きにわたって使用されてきたクラブエンブレムを一新。

そして、アマダナ率いるクリエイティブセンターを新設し、ユニフォームやグッズのみならず、公式HPや告知PV等において、統一感のあるビジュアルコンセプトを貫けるようになった。

リブランディングの真相 | TVEW2020

とりわけ、ブランディング後のユニフォームについては、その売上が大幅に上がったことがネットニュースになったくらい、めちゃくちゃクオリティが向上した。

おい、既に2人いなくなってんな?

とにかくピッチ内外様々な点において不安定な我がクラブにおいて、「裏切らない」という信頼感を獲得しつつある、貴重なストロングポイントである。

ここをひとつ現状打破の突破口としたい。

コミュニティーはあるか、そしてそこに対話はあるか

では、もう一つのポイント、「ブランドを支えるコミュニティー」について。

カルトブランディングにおいては、ブランドを愛する人間たちによる、明確なコミュニティーの存在が必須であり、それに対してブランド自らが積極的にサポートし、対話をしていくことが求められる。

まず、ヴェルディ含むプロスポーツクラブにおいては、クラブ自身が「ファンクラブ」を用意するのが一般的。しかし、ファンクラブはあくまで「1(会員)対クラブ」の図式であり、会員同士の横の繋がりが作れないため、コミュニティーと表現するには弱い。

ヴェルディのファンクラブも、ゴールドやプラチナといった年会費の高い上位会員になると、会員専用のイベントなんかもあるらしいが、一般的なファンが参加するにはなかなかにハードルが高く、発展が望めるコミュニティーか?と言われると・・・である。

そうなると、ヴェルディにおける「明確なコミュニティー」とは、ゴール裏の私設団体くらいしかないと思う。5ちゃんねるや超板は到底コミュニティーとは呼べないし、Twitterクラスタやインスタにおけるサポーターの繋がりなんかも、はっきりと可視化されていない。

ただ、ヴェルディのゴール裏団体の献身的な取り組みは、俺のような怠惰なサポーターにとっては本当に頭が下がるばかりなのだが、

一方で、自分を含む否ガチ勢の人間や、遠方に住んでいるサポーターにとって、やはり団体に所属するというのはハードルが高い、と勝手に思っている。

我儘を言うならば、ライト層を含むもっと広くて敷居の低いコミュニティーがあれば・・・とか思ってしまう。

もちろんヴェルディのことを最も深く熱く愛するゴール裏団体に向けてでもいいし、

極論、クラブ側がイデオロギーに沿ったファン層をターゲットに定め、コミュニティを作ってしまう、ってのももしかしたらありかもしれないんだけど、

いずれにせよ、そのコミュニティにクラブが積極的に関与し、そこから生まれる意見をクラブが吸い上げて・・・という形が理想なのだが、現状のクラブのリソースでは難しいだろうか。

(クラブとの対話という意味では、”pring”というファンコミュニティサービスに期待をしていたのだが、結局立ち消えになった?ようで残念。お金が絡むサービスは、やはり匙加減が難しいですよね)

あと、コミュニティーの話からは少し逸れるけど、

ファンを事業に参画させることで、より共同体としての結びつきを強める、というのもカルトブランディングの手法なわけだけど、今のヴェルディはちょっとその辺のセンスがイマイチなので、苦言。

お粗末な「仮説」

さて、俺の足りない頭がひねり出した、カルトブランディングの極論。

 

テクニックに優れ、華やかで、個性的な選手たちを輩出してきたクラブの文化、

そしてリブランディングによって変貌したクールなクラブのスタイルを踏まえ、

ヴェルディイデオロギーを「巧くてかっこいいヤツ以外お断り」と定義する。

選手は全員三渡洲舞人佐藤優平竹内涼真も今ならトップ昇格。

ガラガラの味スタはダサいので、ホームスタジアムは西が丘。ゆくゆくは聖地となるスタジアムを作りたいね。

ゴール裏を埋めるのは、MALIA.でもミス立命館でもいいが、とにかくイデオロギーに沿ったSickでSweetなクラブ公認サポーター、それに準ずるキラキラしたサポーターたち、もしくはSNSでの発信力のある人間のみ。スタジアムは、自己実現の場。

俺のような三流私大卒アラサーは当然入場資格がなく、お家でDAZN観戦である。

彼らは定期的にフロントスタッフを交えて六本木辺りでイベントを開催し、ワイングラス片手にクラブの未来を本気で語り合う。

J1ライセンスがとれないので昇格はできないが、目標はそこではなく、いかに異端で美しく魅せるサッカーをするか。

そんなイデオロギーに共鳴した選手・将来のヴェルディを担う金の卵が集まり、世界に異端児を次々と生み出す、”カルトブランド・ヴェルディ”。

 

うーん、凄く不自然なブランディングだ。ダメか。ダメだ。誰かもっとマシな未来予想図を考えてくれ。あと、こんなチームになったら、監督に永井氏が帰ってきそう。

 

理想的な我々”信者”の振る舞いとは

・・・とまあ、そんな妄想はさておき。

当たり前の話ですが、ここまで挙げたカルトブランディングにおける「〇〇すべき」という話は、全てブランド側に向けられたものであって。

今回ヴェルディを引き合いに出してみましたが、結局ああだこうだ言ったところで、最終的にはクラブのこの先の取り組みに期待するしかないわけで、我々サポーターが何をできるのか、っていう話ではない。

冒頭のびすこさんの記事とは、完全に真逆のベクトルである。1万字以上費やして何を書いているんだ俺は。

ただ、我々ヴェルディサポーターがどのようにふるまうべきなのか、この本を読んで思いついたことを強いて挙げるなら、下の3つかなあ、と。

本来自発的な献身を示すはずの信者、しかもヴェルディが魅力的なカルトブランドたりえていない現状において、「このような信者であれ」というのはひどくおかしい話なのだが、まあ軽い気持ちで聞いていただきたい。

サポーターとしての発信を増やす

結局のところ、サポーターにできる一番大きい貢献は、ひとりひとりが広告塔としての役割を担うこと

もちろん、無理のない、不自然でない範囲での発信で十分だと思ってて。

今のヴェルディのようにチーム状態が悪ければ、愚痴のひとつやふたつこぼすべきだし、スタジアムに行って楽しかったなら、それも素直に発信すべきだし。

義務感からでなく、自然な感情に任せて発信したあなたのヴェルディライフが、誰かの心を動かすかもしれません。

あと、上では茶化して書いたけど、スタジアムが何かしらの自己実現の場になれば、というのは本音。

何かにつけて「サポーターならこうすべき」みたいな声に縛られる、そんなスタジアムの在り方は俺は好きじゃないです。もっとみんなそれぞれのスタイルで楽しめばいいじゃん。だからヴェルディが好きなんだけどね。

新たなコミュニティーの創出

先程も書いたが、今のヴェルディにほしい(と俺が勝手に思っている)のは、

団体さんほどのコア層ではなく、もうちょっと緩く広いファンコミュニティ。

それこそ、びすこさんが呼びかけているヴェルディ会とか、最近Twitterのタイムラインに流れてくるスペースでの交流だったりとか、そうしたコミュニティ形成に向けた素晴らしい動きだと思うので、ここに貼らせていただきます。

・・・なお、こんなこと言っている俺は怠惰なクソ野郎なので、願望だけ語っておいてあとは他人任せである。いや、ゆくゆくはファンコミュニティサイトを作りたい、とかちらっと考えたりはしているんだけどね・・・

ブランディングへの意見表明

ヴェルディのリブランディングは、今後のクラブの命運を左右する重要なプロジェクト。スタートしたのはずいぶん前のように思えるけど、始まって今年で4年目。一定の成果は出てきたとはいえ、まだまだ手探りの部分も多いでしょう。

そんな中で、ヴェルディのブランドイメージをしっかりと固めていくためにも、

かっこいいものには惜しみない賛辞を、そしてピンとこなかったものに対しては忌憚なき意見を、しっかりと表明していくことも我々サポーターができる役目かなあ、なんて思っている。

 

最後に。

ヴェルディの現状への危機感というのは、サポなら誰しも抱えていると思っていて。

クラブに変化を促すのか、俺たち自身が変わらなきゃいけないのか、人によって様々な意見があると思うし、

そうした意思表明—例えば今回の俺の文章なんかも、何かしらの問題提起になればいいと、これは真面目に思ってる。

ただ、何の責任も持たない俺のような人間が、偉そうに「べき論」だけ語ってても、ともすればクラブやフロント、仲間であるサポーターの方々の熱意を揶揄したり、踏みにじったりしかねないから、難しいけどね。

今回の切り口は「カルトブランディング」だったけど、またこうした文章を折に触れ書いていきたいと思っています。

 

俺たちの愛するヴェルディが失われることのないように、そしてもっと大きく大きく育ってもらうために、ね。

 

では。