緑がちる

緑はいつか散ります。でもまた実るものです。ヴェルディ&FM日記(予定)

「クライマックス前夜」Football Manager日記 Vol.58

・・・ああ、俺もFMの世界線上に逃げ込みてえもんだなあ

 

 

城福監督就任後、チーム状態も持ち直したかに見えた我らの東京ヴェルディ(ゲームじゃなくて現実のほうね)でしたが、

ここに来て徳島くまもんヤサガラスに怒涛の3連敗を喫し、現在14位。残り9試合にしてJ1昇格PO圏内とは10pt差をつけられているという、悲願の昇格を果たすには絶望的な状況です。

まあ下位チーム…つまりJ3降格圏内との差もそこそこあるので、悪い意味でのハラハラドキドキともおそらく無縁となりそうですが、

いよいよシーズンもクライマックスを迎えようというこの時期に、どうにもテンションが上がらないという。

うーん、城福さんのチームビルディングの方向性は間違っていないとは思うんだけど、ある種スタンダードなスタイルに回帰している今の過程において、(良くも悪くもごまかされていた)ヴェルディの選手たちのイージーミスの多さや状況判断の悪さがはっきりと浮き彫りになりつつあり、「足元の巧さがクローズアップされがちなヴェルディだけど、”サッカー”そのものは思い切り下手ぴっぴなんじゃないのか」という疑義が持ち上がっており(n回目)、

この根深い問題の解決に向けて、監督やフロントがこの先どのようなかじ取りをしていくのか、注目しています。場合によっては今オフにまたまた大幅な血の入れ替え、あるかもしれないね。

 

現チームに救いがあるとすれば、久々に勝ち上がった天皇杯の存在ですね。

次の水曜日に控える準々決勝・京都戦でも勝利を収めることができれば、2,000万円の賞金獲得決定らしいですし、うっかり何かの間違いでトロフィーなんぞ手に入れてしまい、来年はACL参戦へ・・・なんて可能性も潰えたわけじゃないんで、夢はまだ見られる。

最近ゲームの時間もろくに取れないほどお仕事が忙しいんですが、どうにか京都戦は現地に馳せ参じたいところですねえ・・・



さて、ここからは我がFootball Manager内の東京ヴェルディのお話となります。

前回

の続き。

こちらのヴェルディの選手たちは、みんなサッカーがうまぴっぴなので、

2021シーズンにJ1昇格を果たし、2022シーズンにJ1で4位につけ、ACL出場権も獲得。

そして今2023シーズンでは、あれよあれよとACL決勝にまで漕ぎつけてしまいました。まさに破竹の快進撃、それを支える名将緑がちる。えっへん。

 

さて、今シーズンのリーグ戦も、残すところあと6試合。

現在ヴェルディは2位につけ、昨シーズン王者川崎フロンターレ勝ち点差3で追走します。

3位の名古屋が川崎に勝ち点差8をつけられていることを考えると、実質優勝候補は川崎フロンターレor東京ヴェルディの2択になったといえるでしょう。

下位に目を向けると、浦和や広島といった近年J2に縁のなかったチームが不振にあえいでいますね・・・

 

なお、リーグ戦の残り日程はこんな感じ。

ここでは表示されていませんが、この合間にACL決勝と天皇杯決勝がぶち込まれる形となるため、最後の最後まで気の抜けない過密日程が続きます。

しかもラストを締めくくるのが”東京ダービー”・・・クライマックスに相応しい熱戦が約束されているといっても過言ではないでしょう。日程くんはこちらの架空世界でもいい仕事をします。

逆転優勝のためには全部勝ちたい残り6試合、上位陣との対決が多く気が抜けませんが、選手たちのモチベーションは十分です。

 

まずは10/28(土)第29節北海道コンサドーレ札幌では、

CMF高江の見事な直接FK弾、そして、CDFブエノのセットプレーからの得点により、

2-1での勝利!!

芸術的な高江の先制弾!
現チームにおいて貴重なプレースキッカーです。

札幌戦の試合後スタッツ。
CMFのKlokの退場により最後は10人になった札幌でしたが、
コンゴ人ストライカーMarituの得点もあり、最後まで食らいつかれました。

ただし、その勝利の代償として、RSBのが負傷離脱。

同ポジションには実力者の藤谷も控えているとはいえ、原は中盤より後ろはどこでもこなせるマルチロールなだけに、単なる-1名に留まらない痛手となる。一刻も早く戦線に復帰してくれることを祈るのみです。

さらに、ここに来てキャプテンのCDFも、腰のケガで無念の長期離脱

既に33歳となり、リーグ戦の出場も6試合に留まっていたとはいえ、チームの精神的支柱であることには間違いなく、勝負所での不在は避けたかったところですが・・・

 

そんな負傷の連鎖がチームのメンタルにも影響したか、

続く11/1(水)第30節サンフレッチェ広島では、

相手を圧倒的に上回る計26本のシュートを放つも、広島のストライカ一美に2ゴールを許し、2-2のドロー決着。降格圏内に沈む相手にしっかり勝ちきることができません。

ヴェルディが誇る高田&ラファエルの2トップは変わらず好調だが、
この日の主役は広島の新エース一美だった。
降り注ぐシュートを止めまくった広島GK大迫にも高評価。

しかし、この第30節において、

首位川崎も最下位山形相手にまさかのドロー!!

そのため、ヴェルディとの勝ち点差は変わりません。さすがの川崎もここに来て息切れなのか、はたまた山形の上位食い力が凄まじいのか(ちなみにウチも山形に2敗してる)。

スタッツを見たところ、どうやら期限付き移籍中のCDF佐古
勝利に大きく貢献した模様。素晴らしい!!!

 

さて、連戦はまだまだ続きます。

広島戦から3日後、11/4(土)第31節名古屋グランパスは、2位vs4位の上位対決。

厳しい試合が予想される中、ヘッドコーチの吉武さんからある提案が。

どうやらこの試合の前にチームミーティングを開き、選手たちを鼓舞したいようです。

ワタクシ緑がちる監督、しぶしぶ首肯

・・・僕が気が乗らないのには訳があって、このFootball Managerというゲーム、クラブの格に見合わないハッパをかけたりすると、かえって選手たちのモチベーションがガクッと落ちたりします。

それこそ僕の率いるヴェルディのように、J2時代からわずか3年で優勝争いをしている、なんて状況だと、挙げている成績にクラブの格が追いついていません。

本来なら「ここまで来たら絶対優勝するゾォ!!」的な熱い檄を飛ばしたいところなのですが、選手たちの反応はクラブの格によって決まるので、そんなノリで喋ろうものなら「プレッシャーかけんじゃねえよアホ監督」とそっぽをむかれることはほぼ確実。

選手たちの士気は試合結果に露骨に影響してきますので、そんなリスクをはらむミーティングにはあまり気乗りしないんですよね・・・

まあでも吉武さんの提案だしやるか・・・

いざミーティング

声掛けの選択肢はこの4つ。ワタクシ緑がちるは、無難な左から2番目を選択。
試してないけど、一番左を選ぼうもんなら、
選手たちが「そんなハードルの高いことを!!!!」って激怒し始める、はず。

幸いなことに、大多数が肯定的な反応。

なんか椎橋が文句言ってるけど、知らんし。
ってか何のために君を夏に獲得したと思ってるんだ、優勝するためやぞ。

発案者の吉武さん、調子いいこと言ってるけど、
選手の士気は元から高かっただけで、MTGでは上がってなくね?

結果的に、ミーティングやってもやらんでもそんなに変わらなかった気がするけど、

肝心の名古屋戦は、

前半16分にCMF高江の絶妙な裏へのパスをエース高田が流し込み、

 

1-1に追いつかれた63分には、RWB藤谷の縦一本のロングパスに、またもCFW高田が抜け出し、冷静に2点目を決め、

 

後半AT+4分には、前がかりになった名古屋イレブンをあざ笑うかのように、途中出場のCFWイスマイラダメ押し点を奪取。

見事3-1の勝利で勝ち点3をゲットできたので、よかったよかった。

途中出場のイスマイラは久々の一発。
名古屋も計16本のシュートと迫力ある攻撃でしたが、
守護神マテウスを中心に食い止めました。

そして、この結果来季もACLに参戦できることが決定。

まあ、もはや大事なのは優勝できるか否かだけだけどね・・・

 

そんな喜びに浸る間もなく、今度は週明け11/7(火)の練習でCDFブエノがひざの負傷。

我らがヴェルディの頼れるDFリーダーなだけに、めちゃくちゃ痛い離脱。

全治3-4週間ということで、最後の東京ダービーに間に合うかどうか、微妙なところ・・・

 

なお、ブエノを欠いて挑んだ11/11(土)第32節セレッソ大阪は、

ボニ三國ケネディエブス両CDFの奮闘と、途中出場CFW高木大輔の大活躍もあり、

2-0の勝利。

そして、川崎が17位湘南ベルマーレに金星を献上したこともあり・・・

 

東京ヴェルディ、残り2節の状況で、

ついに首位浮上!!!!

 

昨年逃したリーグ優勝が、ついに見えてきたのです・・・!!

 

残りの日程はこちら。

まずはACL決勝が11/25&12/2に控えており、

間にはJ1リーグヴィッセル神戸戦。

その後天皇杯決勝・札幌戦を経て、ラストマッチがFC東京との東京ダービー

 

熱い、熱すぎるこの日程。

 

仮に全ての試合に勝利を収めれば、

J1・ACL天皇杯という、これ以上ないほど贅沢な3冠を一気に手にすることになります。

 

いよいよやってきました、緑がちるヴェルディの”クライマックス”。

待ち受ける激戦に、緑がちるも(PCの前で)武者震いしております。正直に言って、これ以上日程を進めるのが、ちょっと怖くもある(笑)

選手のみならず、監督の僕も”クラブの格”に囚われた思考なので、どれか1冠だけでも取れたら、とりあえず嬉しいなあ・・・みたいな弱気な思考なのですが。

 

・・・果ては歓喜か、失望か。

 

また更新します。

では。

 

 

「野望果てなく」Football Manager日記 Vol.57

ちょくちょくヴェルディ絡みのブログ記事は書いていたが、

Football Manager日記の更新は、1ヶ月近く滞ってしまった・・・!

 

前回

の続き。

 

なかなかFM記事が書けなかった理由は単純明快、

7/21に発売された「信長の野望・新生」をずっとプレイしていたせいです。スミマセン。


マジで最近はこれ以外のゲームにはほぼ触れていなかったくらい、どっぷり新作にのめり込んでいました。

今作の何がいいって、とにかく開発の熱意が感じられることかなあ、と。

知行制や役職といった当時の制度を導入することにより、配下人材の管理の難しさを再現しています。これは歴史ゲームとして秀逸なポイントですし、どんなザコ武将でも輝ける場所が生まれたのも偉い。まあ言うても中盤以降は足軽大将に育ったら適当な軍団に放り込まれるだけの存在だけどサ 開発の会心の一手と言えるでしょう。

敵大名の好戦度合いも増しており、脳死で領地を拡大すると思わぬところで足をすくわれるところなんかも、大名の苦悩を疑似体験できていい感じ。この辺はストラテジーゲーム要素を強めたがゆえのシビアさかと思います。

一方で、合戦の勝利でドカンと相手方の城や郡が寝返る「威風」というシステムなんかで、ゲームならではの爽快感も得られますし、武将固有の壊れスキルだって健在で、従来の”キャラゲー”路線も放棄せず、楽しみ方の幅を生んでいる印象です。この辺の調整は苦心しただろうけどな。

正直地雷臭しかしなかった「自ら考え行動するAI家臣」なんてうたい文句も、プレイヤーが介入できる領域と、AIに任せておける領域のバランス取りが絶妙な塩梅となっていて、思ったよりストレスを感じませんでした。

固有政策も相まって北条や豊臣がどうしようもなく膨れてしまう、とか、配下の家臣が増えてくると、ちまちま知行を与えたり軍団に組み込んだりといった作業がとにかく面倒とか、不満点は多々あるけれど、それでも”意欲作”という評価は十分に与えられると思っています。

広義の”シミュレーションゲーム”という意味ではFMともお仲間であり、どちらのシリーズもファンだ、という方も多そうですが、

もし購入を躊躇われている方がいましたら、僕からもオススメしておきます。PK待ちは勿体ないかもよ。

この方のプレイ動画、めちゃくちゃ面白いし勉強になる。いっさい敵領に攻め込まず、真田家で天下統一を目指すお話です。

 

さて、ノブヤボの話はこの辺にして、Football Managerの話を。

また間隔があいてしまったので、軽くここまでの軌跡を振り返ると、

2021年にJ2優勝→2022年にJ1で4位と好成績を残し、本2023シーズンはJ1ACLの両方を戦い抜いている、我らがヴェルディ

前々回の記事ではACL準決勝進出を果たしたお話を、そして前回の記事ではエース高田颯也A代表選出&残り6試合のリーグ戦2位につけているお話をしておりました。

 

さて、今回は前々回の続き、ACLについて。

前々回

にて、見事かつてのライバル横浜F・マリノスを2試合合計4-2で撃破し、準決勝に駒を進めた我々東京ヴェルディ

その準決勝で相まみえるのは、またしても因縁の相手、川崎フロンターレ

現在リーグ戦でも優勝争いを繰り広げる絶対王者が、ACLでも我々の前に立ちふさがります。

今季リーグ戦では既にホームアウェイそれぞれでの対戦を終えており、ともにドロー決着。

昨年含め、J1昇格後まだ一度も勝てていない相手となりますが、何とか食らいつき、夢のまた夢と思われていたACL決勝の舞台に駒を進めたいところ。

つうかこのゲームにおけるACL、J勢が強くないですか

なお、LWBレギュラーの荻原がケガで離脱。
代役の中野もレンタル中ということで、ここは川井の出番か。
LWBであれば、無理して高江を使うという手も。

さて、

2023年10月3日(火)ACL準々決勝1stレグ

まずはホーム味の素スタジアムで迎えた、川崎との激突。

ビッグマッチとはなるものの、リーグ戦もいよいよ佳境を迎えている中であり、メンバー選考は悩みました。

満を持してCFWにリーグ戦不動のレギュラーである高田&ラファエルの起用も考えましたが、最終的にはACL躍進の原動力となった高木大輔&イスマイラの2トップで1stレグに臨むことに。

高木大輔はここまでACLで8ゴール。ここまで活躍してくれるとは思わなかった。
さすが緑の血が色濃く流れる男よ。

両チームスタメンはこちら。

そういえば、川崎は昨年限りでレアンドロダミアンが退団。今シーズンはマリノスから獲得したレオセアラーが12試合10ゴールと大暴れしていましたが、夏の移籍期間に母国サントスからの引き抜きに遭っています。ふはははやったぜ

代役として英2部ブレントフォードからフィンランド代表のMarcus Forssを獲得していますが、ここまでは7試合で3ゴールと、前任者ほどの破壊力を見せられておりません。

他にもCFWにはセレッソから移籍してきたアダムタガートがいるものの、こちらもケガで長欠しており、この試合は旗手が1トップを務める状況。

相変わらず三笘田中碧が名を連ねる凶悪なメンバーとなりますが、絶対的な破壊力は失っており、付け入るスキはありそう。

 

さあ、いよいよ雌雄を決する日・・・

キックオフ!!

キックオフ直後、いきなり左サイドから十八番のカットインを仕掛ける三笘。

これにはDMF平野もたまらず足をかけてファール。

このプレーで得たFK。キッカーは大島・・・

これはゴールポストを直撃。辛くも難を逃れたヴェルディ

 

前半27分、今度はヴェルディがカウンターから決定機。

OMF小泉が対面の登里を引きつけてからぶち抜く見事なドリブル、

彼のクロスに最後はCMF小西が合わせるも、このシュートはクロスバーを叩きます。

 

前半は他に大きな見せ場もなく終了。

東京V0-0川崎

 

後半も両者中盤でのせめぎあいが続きます。

その中でも川崎の技術がやはり一歩上を行き、ヴェルディはある程度ファール覚悟で相手を止めにいかざるをえない状況に。

前半にDMF平野とRSB藤谷、そして後半にもOMF小泉がイエローカードを貰いますが、それでもヴェルディが力ずくで相手の攻めを食い止めます。

 

東京V0-0川崎

 

ヴェルディが敵陣深くでスローイン。一瞬川崎の緊張の糸も緩んだか・・・

そのスキを見逃さなかったのが、ACL男”高木大輔!!

LSB川井のクロスに見事反応。大会9ゴール目となるヘディング弾で、ヴェルディがリードを奪います!!

東京V1-0川崎

 

その後は川崎から怒涛の反撃を受けるも、途中出場の大ベテラン平や加藤弘堅が必死に体を張って、相手のシュートを食い止めます。

 

そして、このままタイムアップ。

東京ヴェルディ、この大舞台で、遂に川崎から初白星をあげます・・・!!!

東京V1-0川崎

得点期待値は大きく川崎に分があったが、
運と粘りによって試合を制する。この勝ちはでかい・・・!

その後、前回書いたマリノスとのリーグ戦、

そして天皇杯準々決勝・名古屋グランパスとの試合を挟んで、

名古屋との試合は1-1のまま、延長120分でも決着がつかず。
最後はPK戦までもつれ込んだが、GK若原のファインセーブもあり、
見事こちらも準決勝進出を果たすことに!!

2023年10月24日(火)ACL準々決勝2ndレグ

敵地等々力競技場での決戦に臨む、ヴェルディイレブン。

 

少し日程に余裕が出た状況ということもあり、ここで満を持して主力を起用。

高木大輔には悪いけど、ここは代表帰りの高田&頼れる助っ人ラファエルの2トップで、本気でACL決勝を狙いに行きます。

両チームスタメン。
川崎はチーム内アシスト王サルバドールがスタメン復帰。
ただし、旗手の1トップ起用は継続される模様。

開始わずか3分で、肝を冷やす出来事が。

大島の鋭い縦パスにRWGサルバドールが頭で流し込むも、これはオフサイド

しかしながら、川崎の攻めの鋭さを改めて見せつけられることに。

 

しかし、切れ味鋭いアタッカーならば、こちらにも彼がいます。

前半33分、RSB藤谷の縦への放り込みに反応したのが、CFW高田颯也・・・

対面のCDF谷口を悠々とぶち抜き、至近距離からボールを蹴り込む・・・!

A代表で試合に出られなかった鬱憤を晴らすかのような、圧巻のゴールでヴェルディが先制!!!

川崎からすると、絶対に与えたくなかったアウェイゴール。これで、逆転するには最低3点取る必要があります。

 

東京V1-0川崎

(1stレグ1-0)

 

このままヴェルディペースで前半が終了。

 

後半に入り、とにかく点をとるしかない川崎が、死に物狂いの攻勢を見せます。

55分、被カウンターから最後はLWG三笘がシュートを放ちますが、これはGK若原が横っ飛びでファインセーブ。

 

さらに59分、やや距離のある場所からのFK、サルバドールが放った良質なボールに・・・

合わせたのはCDFのカカ!!

遂に川崎が反撃ののろしを上げます・・・!!!

 

東京V1-1川崎

(1stレグ1-0)

 

何としても流れを相手に渡したくない東京ヴェルディ、選手交代で5バックにシフト、何とか逃げ切る構えを見せます。

 

しかしそれを許さないのが王者たるゆえん。

83分、CDF三國ケネディエブスの不用意なパスをカットした川崎CDF谷口がそのまま持ち上がり、LWG三笘にラストパス・・・

これを三笘が冷静に沈め、ついに逆転!

合計スコアでの勝ち抜けにも、あと1点と迫られます・・・!!

 

東京V1-2川崎

(1stレグ1-0)

 

一気に暗雲立ち込める中、その流れを変えたのはこの男でした。

87分、前がかりになっていた川崎の攻撃に耐え、迎えたカウンターの局面から・・・

最後美しいフィニッシュを沈めたのは、ヴェルディCFWラファエル!!!

お前そんな器用なことできたんかい!!!

この状況で、川崎を絶望の底に叩き込む見事なシュートを冷静に決めてみせました。これぞ愛され助っ人たるゆえんや。

めっちゃ喜ぶヴェルディの選手たち!!そりゃそうじゃ!!

東京V2-2川崎

(1stレグ1-0)

 

そして、そのままタイムアップ・・・

 

東京ヴェルディ、合計スコア3-2で、

誰もが予想だにしなかったACL決勝への進出を、

決めてしまいました!!!!!

 

うおおおおおおおお!!!!!

興奮する監督。歓喜するイレブン。

勝利の立役者は、高田&ラファエルの2トップ。

いやはや、本当に出来すぎの結果ではあるのですが、

ここまで勝ち抜けるだけの選手層を揃えられたことに、ちょっぴり胸を張りたいワタクシ緑がちる。

みんな、よく頑張ってくれました。

 

勝戦サウジアラビアの名門クラブ、アル・ヒラルとの対戦になりました。

西アジアの雄といっても差し支えない敵を前にして、復活を遂げた我々ヴェルディがどのような戦いを見せられるか。

 

さて、もうここまで来たら、内に秘めていた野望をそろそろむき出しにしてしまってもいいでしょう。

リーグ戦は残り6試合、ACLは決勝2試合、そして天皇杯も準決勝進出、という状況ですが。

Jとアジアの天下両取り、いっちょやったりますか。やったるぞ。

 

ラストスパート、ワクワクしてまいりました。

 

では。

 

 

また会いに行くね、たまちゃん

 

立川にあるストラスというお店、

そしてそこで“柴犬店長”を務める「たまのちゃん」のことは、

もう10年近く前から知っていた。


きっかけはTwitterだったと思う。

当時既にヴェルディサポの間では有名だったこのお店とその看板娘の情報が、俺のもとにまで回ってくるのに、そう時間はかからなかった。

 

ヴェルディサポーターのご夫妻が営むレストランバーというだけで、俺にとっては非常に興味をそそられるものだったが、

そこに大層かわいい柴犬ちゃんがいるとなると、これはもういてもたってもいられない(俺はワンちゃんの中でもやっぱり柴犬派である)。

 

とはいえ、その頃はまだ極貧の学生生活を送っていた身。

サークルの打ち上げで飲む養老ビールでさえ高級な部類に位置していたような俺にとって、

バーというものはどうしても敷居が高く、おいそれと行けたものではなかった。

 

そんな大学生活も終わり、就職して最初の2年間、

右も左も分からないまま社会の荒波に揉まれ、それでもヴェルディを拠り所になんとか生きていた俺にとって、やはりストラスは憧れの場所であり続けた。

お金も時間もまだまだ足りず、ストラスデビューはなかなか実現しなかったが、

それでもTwitterに日々上がるたまのちゃんの写真に元気と癒しをもらっていたし、

村岡ご夫妻がストラスを開店する前に立ち上げた”Web Restaurant Bar STOLAS”というサイトを見ながら、

自分もミドリリキュールで簡単なカクテルに挑戦したりしていた。

 

初めて生でたまのちゃんを見たのは、2017年の”VERS”企画の年だったと思う。

記憶違いだったら申し訳ないが、その年のおそらく7月のホームゲームでVERS選手達のイベントがあったため、

ペットカートに乗ったたまのちゃんもスタジアムに来ており、その周りにはちょっとした人だかりができていた。

自分もその時初めて生たまのちゃんにご対面したのだが、あまりの可愛さにしばし絶句したのを覚えている(笑)

背番号99、とてもよく似合っていたね。

 

念願叶って遂にストラスデビューを果たしたのは、その翌年の2018年1月。

同じく大の犬党の母を連れ、立川の路地裏に位置するお店に到着し、緑色に塗られたドアを開けると、

たまのちゃんが「ワン!」と元気のいい掛け声とともに、お出迎えをしてくれた。

彼女と初対面だった俺の母は「た、たまちゃん・・・」と呟いたきり、そのあまりの可愛さに絶句していた。やはり親子、リアクションが似ている。

そういや、その日以来、我が家族はたまのちゃんのことを「たまちゃん」と呼んでいる。

この写真はhttps://news.1242.com/article/164388より拝借しました。

 

初めて訪れたストラスは、俺が想像していた以上に、素敵な空間だった。

 

村岡ご主人の手掛ける、見た目も味も素晴らしいお酒の数々。

特にかねてから飲みたいと思っていたモヒートは、俺の期待を遥かに超える代物であった。

村岡奥様が腕によりをかけて作るお料理も実に素晴らしくて、とりわけこの合鴨の赤ワイン&もとだれ煮と、緑のペペロンチーノはマジで絶品だった。

 

そして、背伸びして頼んだホットバタードラムを頂く俺のことを、

慣れた様子でカウンターの一席を占領し、文字通りちょっと上の方から見下ろしていたたまちゃんは、

俺よりはるかに大人びたオーラを醸し出すお姉さんだったし、

まるで「これが本物のお酒の楽しみ方なのよ」と俺に指南しているかのような、

まさしく”会長”の名にふさわしい威厳を放っているようにも思えた。

ま、その後おやつタイムが始まるやいなや、お客さんへのお手もそこそこに、勢いよくご褒美にかぶりつくたまちゃんの姿は、正直威厳も何もあったものではなかったのだが(笑)

 

そうそう、愛されて育ったワンちゃんって、目を見ればわかる。とてもとても穏やかな目をしているから。

その中でもやはりたまちゃんは特別優しい瞳をしていて、

村岡パパ&ママが彼女に注いだ愛情の深さを如実に物語っていた。

初来店の日、たまちゃんと母と俺。
スタンプで隠れているので分からないが、
俺は多幸感に包まれバカみたいな笑顔を見せている。

 

2ヶ月後、早速妻(まだ当時は彼女だが)を連れ再度来店。

その時は確かアウェイ甲府戦の帰り道に寄ったのだが、

ヴェルディの名物サポーターむねさんもお店にいらしており、ひとしきりヴェルディ談議に花を咲かせた後、

彼にお土産をおすそ分けして頂いた挙句、帰り際にチェキまで撮って頂いたことを覚えている。とてもとても、幸せな時間だった。

2回目の来店時、帰り際に妻と。
スタンプで隠れているので分からないが、俺は多幸感に包まれ以下略

確か3回目の来店で撮った写真。
俺の中のたまちゃんベストショットである。

これは4回目の来店だったかな。
むねさんと一緒に林陵平のフラッグを掲げる俺。

こんなことを書いていると、まるで常連だったかのような口ぶりだが、

俺が住んでる場所が立川から遠いこともあり、足を運んだ回数は、合計6回。

コロナ禍があったとはいえ、1年に1回ちょっとのスローペースだ。

何をお前ごときが偉そうに、もっとこのお店の魅力を語れる人間はたくさんいるだろう、とは我ながら思う。

それでも、大切な日をどこで迎えたいか考えた時に、常に自分の頭によぎるのは、この素敵な場所だった。

 

俺の結婚が決まった2020年、緊急事態宣言が明けたあと、いとこと2人でお祝いをしたのもこの場所。

 

この前の6月、俺の誕生日を妻と一緒にお祝いしたのも、やっぱりこの場所。

 

そして、その日がたまちゃんに会った最後の日になってしまった。

 

 

 

 

今朝、たまちゃんが天国に召されたという報せを見て、もう二度と会えないんだという喪失感で、胸がいっぱいだった。

 

でも、たまちゃんに会いに行きたくなったら、また立川駅で降りて、緑色に塗られたドアを目指せばいいだけなんだ、って気づいた。

姿は見えなくったって、「ワン!」って声は聞こえなくたって、たまちゃんはいつでもそこにいて、村岡夫妻と一緒に待ってくれてる、と思ってる。

 

さっき久しぶりにミドリのリキュールを買ってきた。

明日も仕事だけど、今日はたまちゃんを偲んで、STOLASのサイトを見て覚えたカクテルを、一杯だけ飲もうと思う。


たまちゃん。俺に美味しいお酒とお食事の味を教えてくれて、本当にありがとう。

 

また会いに行くからね。

この前お伺いした時に頂いた、たまちゃんの新しい名刺。
ずっとずっと、大切に持っておきます。

 

最後に撮らせて頂いた、たまちゃんの凛々しい横顔。

そして、お父様お母様も、どうかお体ご自愛ください。

また伺います。

 

では。