緑がちる

緑はいつか散ります。でもまた実るものです。ヴェルディ&FM日記(予定)

「東京ダービー」Football Manager日記 Vol.36

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「さあ行こうぜ 男なら」

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「気持ちを見せろ ヴェルディアーレ」

「俺たちのパス回せば」

「ガスに負けるはずがない」

 

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はい。

 

のっけからキッズサポみたいなやんちゃ極まりないテンションですみません。

いきなりチャントなんか歌っちゃって、我ながら照れちゃうね。

このチャント、そもそもご存じです?

僕、実はリアルではまだ歌ったことないのよ。

 

前々回

「天王山」Football Manager日記 Vol.34 - 緑がちる

そして前回でも予告をさせて頂きましたが、

ついにこの日を迎えました、11年ぶりの東京ダービー

 

そも、東京ダービーとは何ぞやというと・・・

 

(世代ではないので後追いの知識です。誤りがあればご教示を)

 

2000年に「東京」の名を冠するクラブとして初めてJ1に昇格し、

今では国内屈指のビッグクラブへと成長を遂げたFC東京と、

FC東京に遅れること1年、川崎からのホームタウン移転により、

同じく東京のクラブとして活動を続けてきた東京ヴェルディ

 

ともに同じ東京スタジアム(現味の素スタジアム)をホームとするクラブ同士の一戦、

これが東京ダービーです。

 

そもそもこのスタジアムの誕生が、東京ダービーの歴史の始まり。

 

もともとJSLの古豪であり、多数の日本代表選手を輩出していた読売サッカークラブ

1991年のJリーグ発足の際には「ヴェルディ川崎」というクラブ名となり、初年度から参入を果たしました。

当時のヴェルディのホームタウンは川崎市。ホームスタジアムは等々力競技場。

ですが、これは親会社読売の本望ではありませんでした。

練習場であるよみうりランドが、東京都稲城市と神奈川県川崎市にまたがって位置しているとはいえ、

読売の希望はあくまで首都東京をホームとすること。

しかし、当時は都内にJのホーム基準を満たすスタジアムが存在せず。

やむをえず等々力をホームとしていましたが、収容人数の問題等もあり、

ビッグマッチであるチャンピオンシップは国立競技場での開催とするなど、

ホームタウン川崎への愛はないチームであった、といって差し支えないでしょう。

かの読売社長ナベツネも、ヴェルディを全国区のクラブとすること、そしてホームタウンを東京へ移転する意思を隠さず、

「地域密着」の理念を掲げたJリーグ側と対立をしていました。

 

J開幕当初は、スター選手を擁し華々しい戦績を残したヴェルディ川崎も、

1998年に読売新聞社が経営から撤退。

有名選手の退団・高齢化もあいまって、その勢いは急速に落ちていきます。

(さらにいえば、富士通サッカー部を前身とする川崎フロンターレが頭角を現し、1999年には川崎市も市民後援会を発足させるなど、

川崎=フロンターレという図式も鮮明になります)

 

一方、こちらも古豪の東京ガスサッカー部(発足は1935年と、読売クラブよりさらに長い歴史を持ちます)を前身とし、1999年に念願のJ加入を果たしたFC東京

翌2000年にはJ1に昇格し、「キング・オブ・トーキョー」と称されるFWアマラオや、後に日本代表にも定着するGK土肥らの存在もあり、年間総合順位はヴェルディを上回る7位につけます。

観客動員数も2000年時点で(当時は国立と駒沢をホームスタジアムとして使用していましたが)平均1万人を突破するなど、

既に東京に根差したクラブとなりつつありました。

 

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両クラブの平均観客動員数。

そしてついに2001年、東京都調布市東京スタジアムが完成。

 

これに伴い、かねてより東京をホームタウンとしていたFC東京に加え、

川崎市での経営不振」等を理由に、ヴェルディも川崎からの移転を申請し、

このスタジアムをホームに「東京ヴェルディ」と名を変えて再スタートをすることが決まります。

 

移転決定の記事はこちら。

asahi.com:SOCCER WIDE

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そして、当時の誘致活動の空気感を記したFC東京サポの方のお話はこちら。

 

全国区クラブとしての野望が潰え、強力な後ろ盾であった読売新聞も経営から手を引き(とはいえ2008年までは日テレが全額出資していたわけですが)

再起を図り東京に乗り込んできたヴェルディと、

東京の名を冠した初のJ1クラブという自負があり、

地元のサポーターの支持を得て躍進を果たしてきたFC東京

 

色々な視座があると思いますし、当時の状況を知らない自分が断言することはできませんが、

この東京ダービーにおいては、大義FC東京にあると自分は思います。

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過去のリーグ戦でのダービーマッチの結果。
1点差の試合、そしてロスタイム弾が多いんですよね。

とはいえ、その大義名分を振りかざせる立場であることも影響してか、

もしくは(日本代表ウルトラスの中心人物でもある)コアサポの植田朝日氏のキャラクターにも依るのでしょう、

良くも悪くもアグレッシブなFC東京のサポーターの性質なのか、

先鋭化した一部のサポが2005年のダービーで傷害事件を起こしたり、

ユースチームのダービーマッチにおいて、ヴェルディクラブハウスに落書きをするサポも現れたり。

 

また、2008年のダービーでは、今度はヴェルディサポ側が暴行騒ぎを起こしたりとか。


このように、因縁を深めることになった過去のダービーマッチ

先述のように、両者のクラブとしての格の差が広がり続けている現状、

FC東京がJ2に降格、そして1年での昇格を決めていった2011年を最後に、

公式戦での東京ダービーは行われておりません。

 

ちなみに。

 

2003年からヴェルディを応援している自分ですが、

こういった東京ダービーの経緯はおろか、ダービーマッチでのトラブルなんかも全く知らず、

やっと諸々のお話を把握したのが、ネットでサッカー情報を漁るようになった2009年頃。

正直それまではFC東京に特別な感情もなかったですし、

なんなら今でも「彼らに嫌われていることは知ってる、だから僕も彼らが嫌い」というくらいかな。

 

言ってしまえば自分たちが「ヨミウリ」を応援しているという意識が希薄だし、

自分が知った時にはすでに東京にヴェルディがあったし(自分の祖父母が稲城市に住んでいるので、ヴェルディとの縁はそこから)、

彼らから向けられる「くたばれヨミウ」「川崎帰れ」という敵意がイマイチ刺さらないのです。

(それより地元川崎のあんまりサッカー興味ない同僚から言われた「私ヴェルディって嫌いなんだよねえ」って何気ない一言の方がグサグサきた。やはり川崎に後ろ足で砂をかけて出ていった業は深い)

 

どうだろう、FC東京のサポーターの中にも、こういった因縁を肌感覚で分からない世代のサポもだいぶ増えてきているはずで。

逆に「凋落したヴェルディなんか、もはや意識する相手でもない」という層も一定数いるはずで。

そういう意味では、2012年元旦、京都との天皇杯決勝後に、

何の脈絡もなく「ヴェルディだけには負けられない」を歌ってた彼らに対する違和感は、10年近くたった今でも未だに拭えていないのです。

本当に大多数のサポが、あのときあの場所でそれを歌うのを本当に望んでたの?とか。

ま、当事者でもないヴェルディサポの自分が、勝手に彼らの心情を慮るなよ、って話ですけどね(笑)

 

まあでもこれってどこの国のダービーマッチでもそんなものなのかもね。

理屈ではよくわかってない、でも嫌いだから嫌い、

因縁の関係なんてのは、解きほぐせばそんなものかもしれない。

(見下しであれ冷笑であれ)FC東京サポの大多数の意識の中にまだ我々がいるうちに、

何とかしてJ1で再び相まみえたいところなのだけど。

 

めちゃくちゃ長々と、とりとめのない文章を書いてしまいました。

ゲーム内のダービーマッチに話を戻します。

 

2022年7月27日(水)第18節

味の素スタジアムでのFC東京とのダービーマッチ(ホーム側はヴェルディ)。

 

スタメンはさんざん悩みましたが、新加入のラファエルと荻原をいきなり起用することに決定。

中盤の底には山本、トップ下には森田と、

青赤に負けてはならぬ」と教え込まれてきた下部組織上がりの選手も起用。

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ブエノ平ボニの鉄壁3バックが、強力FC東京の助っ人陣を封じられるか。
新加入のFWラファエルには、そのフィジカルとスピードを活かし
相手最終ラインに圧力を加えてもらうべく「プレッシングFW」として起用。

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ダービーマッチに臨む両チームメンバーはこちら。

さあ、11年ぶりのダービーマッチ

いよいよキックオフ!!

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キックオフ!と同時に相手に猛然と食いつく新加入のラファエル。

前半3分、いきなりのアクシデントがヴェルディを襲います。

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いきなりしゃがみ込むトップ下の森田・・・え?

相手との接触のない場面で、いきなりピッチに座り込んでしまった森田。

どうやら右足のふとももに違和感ということで、そのまま石浦との交代を余儀なくされる。

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下部組織上がりの森田、
ダービーマッチへの気負いが空回りしてしまったのか・・・

いきなりの負傷交代でバタつくヴェルディイレブン。

前半5分には、LSB小川のプレースキックから元シリア代表のCDFアルサリフに頭で合わせられるも、これはバーの上。

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間一髪!
そういやレフティの小川がなぜか右足でキックしてる・・・

前半14分にも、

RSH関根の鋭いプレスバックでボールを奪ったFC東京

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三田→ディエゴオリベイラと繋ぎ、そこから裏へ絶妙なボールが・・・!

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しかしこれはオフサイド!!

ただし、守備の人数が揃っていても、一瞬の裏抜けでチャンスを作れる個の能力はやはり脅威。

 

前半16分には、対面のレアンドロに手を焼いていたRWBの藤谷が警告を受ける。

ま、このくらいタイトに削りに行くくらいじゃないと、今日の勝負はモノにできないし、悪くないイエローでしょ(二枚目には気をつけて・・・)

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危険な被カウンターを潰そうとした藤谷。黄紙で済んでよかった感も。

対するヴェルディも、イスマイラとラファエルの外国人2トップがまずまず機能。

29分にはイスマイラのクロスにラファエルが頭で合わせるも、これはベトナム代表GKダンバンラムの正面。

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180cmのCFWラファエル、Jデビュー戦にもかかわらずなかなかの存在感。

一進一退の白熱した試合の中、均衡が破れたかに見えたのは44分。

 

またもLSB小川のFKに、どフリーとなったCDFアルサリフがきっちり左足でゴールに流し込む!!

歓喜に沸くFC東京サポーター!!!

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前半5分と似たような形からゴールネットを揺らされましたが・・・

しかしこれはオフサイド!!

ヴェルディは辛くも難を逃れます。

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奥でフラッグを上げるラインズマン。気づかないF東イレブン。

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リプレイ映像を上から。なんとも微妙な判定には見えるが・・・

これにて前半は終了。

ややFC東京が優勢ながら、スコアレスでハーフタイムを迎えます。

東京V0-0F東京

 

ハーフタイム間のメンバー交代は両者なし。

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後半キックオフ!!

後半に入っても流れはFC東京

54分には敵陣深くまで切れ込んだアダイウトンのクロスから、最後は三田が頭で合わせますが、これは惜しくも枠外。

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ペナ内でのマークが間に合ってなかった。危ねえ・・・

既にイエローを受けているRWBの藤谷、

まだコンディションが万全でない中でスタメンとなった新加入のLWB荻原、

この両翼に代え川井と高江を投入したヴェルディ

とりわけ、この日LWBに投入された高江からチャンスが何度も生まれます。

 

63分、その高江の鋭いプレースキックに、見事合わせたのは新加入のCFWラファエル!!

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今度はヴェルディ歓喜の瞬間!!・・・・と思いきや・・・

かと思われましたが、こちらもオフサイドでゴール取り消し!!

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無情にもフラッグを上げるラインズマン

ぬか喜びとなったヴェルディサポ、ほっと胸をなでおろすFC東京サポ。

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リプレイ見たらがっつりオフサイド(笑)

しかし、この後もヴェルディが波に乗ります。

75分、左サイドから果敢に仕掛けた高江、FC東京のCMF郷家がこれを止められずペナ内でファール!!

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高江の強気な仕掛けが見事に実る!!
FC東京は中盤の底での郷家起用が裏目に。

東京ヴェルディがPKを奪取!!

 

ボールに向かったのは新加入のラファエル。大丈夫だろうな・・・と全ヴェルディサポが固唾をのんで見守る刹那・・・

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対するFC東京のGKはベトナム代表守護神のダンバンラム・・・

心配ご無用!!見事豪快に蹴り込んだラファエル!!

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結構危ないコースに蹴ってんなおい(笑)

ついに先制したのは我らが東京ヴェルディ!!

東京V1-0F東京

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狂喜乱舞するヴェルディサポ。謎ゴールパフォのラファエル。

新加入のラファエル、ここまで必死に体を張ったプレーを見せており、

それが見事報われたPK弾。最高のデビュー戦となります。

 

その後、11人全員で必死に守る東京ヴェルディ

試合終了間際の92分には、小川の直接FKをラファエルが決死のブロック。

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このひたむきさは絶対サポに愛される助っ人だわ、ラファエルさん。

そしてラストワンプレー、

ジュニア時代からヴェルディ一筋の山本理仁がスライディングタックルでRSB中村を阻止、

ここでタイムアップの笛!!

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最後まで体を張り続けた理仁。そして勝利に沸くヴェルディサポ!!

東京ヴェルディ、11年ぶりの東京ダービーを見事制しました!!
お見事!!実にお見事!!!

 

東京V1-0F東京

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MVPはマテウス。強力アタッカー陣を封じたブエノとボニ、
そして決勝ゴールを決めたラファエルが高評価。

いやーいろいろ御託並べましたけど、

やっぱりFC東京に勝つのは素直に嬉しい。ゲーム内だけど試合終了のホイッスル聞いて声出ちゃったもん(笑)

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ハセケン相手にも余裕綽々の名将緑がちる。

たかがゲーム内での出来事なんですけど、

でもこうして改めて東京ダービーについて振り返ってみて、

やっぱり現実でもFC東京とダービーやりてえよな、って素直に思った。思ってしまった。

なんかそういうの興味ねえっすわ的なスタンスでいたかったけど(笑)

マリノスにせよFC東京にせよ、互いの順位やチーム状況も関係なく熱くなれる対戦、

ほとんど経験したことのない世代としては、やっぱり焦がれるものがあるんですよね。

 

冒頭のあのチャント、あれ東京ダービー専用のチャントなんですけど、

いまだにスタジアムで歌ったことないので、ぜひ、いつの日か。

 

とはいえ、FC東京が今の立場を築いたのも、足場を固めるためのクラブの地道な活動、そしてサポーターの長きにわたる貢献のおかげであることは間違いないでしょう。

 

差をつけられてしまった我らがヴェルディも、

一足飛びに追いつけ追い越せというわけにはいかないでしょうし。

 

まずは自分を含むサポ一人一人がチームに貢献していかなきゃね。

手始めに来年のファンクラブ更新するところからかな。

https://www.verdy.co.jp/lp/stfc/2022fc_top/

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なかなか毎試合はスタジアムに足を運べない僕、
お布施代わりのシーズンチケットを買う余裕もない貧乏社会人ですんで、
来年はこの「GREEN PLUS」に加入かなァ・・・

皆さんも、よかったらヴェルディ観戦、どうですか。

 

熱くてやんちゃなFC東京のゴール裏と対照的に、

のんびりまったりな東京ヴェルディのゴール裏もいいもんですよ。

試合内容も波は激しいけど、

若き才能たちがハマったときに見せる魅力的なサッカーは唯一無二。

 

あとキボンの弁当がクソ美味いよ。

 

この記事だけで6,000文字を超え、

載っけたGIF画像の容量も、既に今月分のはてブ写真の上限を迎えそうなので、

そろそろこの辺で。

 

では。

 

「大一番、のその前に」Football Manager日記 Vol.35

いよいよ。2日後に迫ってまいりました。

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前回

「天王山」Football Manager日記 Vol.34 - 緑がちる

でもお伝えした通り、

2日後の7/27(水)、11年ぶりの東京ダービーが待ち受けております。

 

この試合のために、前節柏レイソル戦では累積出場停止となる可能性のあった主力を温存。

残念ながらLWBのレギュラー福村がケガで離脱の見込みですが、それ以外は万全の戦力で臨むことができそう。

死闘となること間違いなしのこの一戦、

さあその結果をお伝えさせて頂きます・・・

 

・・・

 

と思ったのですが、すみません、その前に。

 

7/16(土)より、夏の移籍市場が解禁。

ダービーマッチに臨む前に、一度現在のチームの総点検を行いたいと思います。

実は2人の新加入選手も決定しましたので、そちらのご報告もさせてもらえれば。

 

さて、2008年以来のJ1昇格を果たした我らがヴェルディ

ここまでは望外の3位につけるという絶好調っぷり。

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上位の面々。フロンターレの不調はちょっと意外ですね。

とはいえ、まだまだ選手層は薄く、少し躓いたら一気に下位へ転落、なんて可能性だって否定できません。

前半調子いいたびに 目に浮かぶベルデニック

 

そのためにも肝要になるのが、この夏のマーケットでの立ち回り。

昨年と違い、移籍予算は6,000万円程あり、人件費にもかなりの余裕がある状況。

ちょっとした有望株をよそから引き抜く、なんてこともできてしまうレベルです。

思い返すと去年の夏はくっそ苦しかったからなァ・・・

 

とはいえ、まず第一のミッションは現有戦力のキープ。

昨冬の移籍市場では、エースの森田を引き抜かれるという痛恨の事態がありましたが、

現チームには他にも石浦や佐古といった伸び盛りの若手がいることもあり、

彼らのプロテクトは至上命題です。

(まあ億積まれたら我々もオープンになっちゃうけどね?)

そして、余裕があれば新選手の獲得、及び試合に絡めていない選手の整理をしていきましょうか、などと考えておりました。

 

なお、現チームのスカッドはこちら(少しわかりづらいですが、太字選手がレギュラー格)。

()がついている選手は、現在期限付きで他チームに所属している選手です。

※例外として、森田はセレッソからのローンバックでチームに在籍中。

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まあまあバランスの取れた年齢構成になっていませんか?僕はそう思います(強引)が、

ポジションによっては今すぐ補強が必要なところも。

 

そして、使用フォーメーションはこちらです。

今季導入の3-4-1-2がメインの戦術。

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さらには、セカンドプランとして、

よりポゼッション志向を高めた4-3-1-2の導入も検討中です。

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それでは、ポジションごとのチェック、

及び獲得候補のリストアップを行っていきましょうか。

 

GK

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守護神マテウスがキャリアの最盛期を迎えております。

2ndGKの座を22歳の石井と24歳の佐藤が競う形。

今すぐにではないですが、マテウスの後釜を任せるに足る有望株を、もう一人くらい加えておきたいところ。

石井か佐藤のどちらかも期限付き移籍させたいしね。

 

獲得候補:小畑 裕馬(仙台)

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「獲得候補」とは書いたものの、「このくらいの選手が欲しいよなァ」って願望レベルにすぎません。

U-22日本代表候補にも選出されている(現実の方ね!)、仙台下部組織出身の有望株。

現在はスウォビィクの後塵を拝しているものの、ルーキーイヤーからJ1の試合にも出場した逸材です。

実際のところ、契約が2025年までばっちり残っていますんで、少なくとも今夏の獲得は難しいかな。

仙台はゲーム内ではJ2に降格しており、現在5位。今年昇格を果たせなければ引き抜きを図りたいところですが。

 

CDF

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今シーズンから導入した3バックがうまく機能したことにより、枚数が必要なポジション。

新加入のブエノがMVP級の活躍を披露しており、ボニフェイスとともに堅守の礎となっております。

キャプテン平は既に32歳となり、フィジカル面の衰えが顕著ですが、

後釜の佐古が急成長中であり、今治にレンタル中の深澤もJ3で順調に経験を積んでいる最中ですので、

現時点では補強の優先度は低いです。

 

獲得候補:なし

 

RSB/RWB

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こちらも新加入の藤谷がポジションを確保。RSB/RWBどちらでも積極的なプレーぶりを見せています。

なお、3-4-1-2へ移行したことにより、割を食った形となったRWGの藤本寛也。

10番を背負うプライドを胸に、今はRWBでの定位置確保を目指す。逆足起用だからちょっと特殊な使い方にならざるを得ないけどね・・・

なお、4バック採用時RSBをこなせるのは、藤谷・川井・安在の3名のみ。昨夏加入の立花はポジション争いに絡めず、J3鹿児島への期限付き移籍が決定。

 

獲得候補:初瀬 亮(徳島)

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藤谷と年齢こそ被るものの、両サイドのSB/WBで起用可能な好選手。ウチであればレギュラー候補でしょう。

とりわけ、この先4-3-1-2を本格導入するとなると、幅をとれる選手がSBのみとなりますので、このポジションにどれだけ質が高い選手を起用できるかがカギとなります。

なので、ぜひ欲しい。

今年は徳島にレンタル移籍中。保有元の神戸との契約も今シーズンで切れますので、

隙あらばフリーで掻っ攫ってしまいたいところ。

 

LSB/LWB

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補強ポイント。

レギュラーの福村とは、契約年数で折り合いがつかず、未だ来季の去就が不透明。おまけにつま先の骨折で現在離脱中です。

若手の川井は成長目覚ましいものの、左足でのプレーが不得手のため、縦への攻撃力に欠けますし、

J3で修業中の持井や、今季加入のマルチアタッカー末吉も、定位置確保は難しそうな状況です。

 

獲得決定!!:萩原 拓也(←浦和)

移籍金:4,500万円+山下・長沢・里山

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というわけで獲得したのは、

レンタル先の新潟と京都で名を上げた、攻撃的なレフティのSB/WB。

他にも昨季まで在籍していた安在和(鳥栖)や中野(鳥栖)、石原(湘南)等の獲得も検討していたのですが、

・福村の代役としてすぐにレギュラー起用可能

・WBとしてのみならず、4-3-1-2の導入もにらみ、攻撃的SBとしても起用可能

・今後の成長が期待できる20代前半

という条件を満たしていたのが彼でした。

移籍金も決して安くないですし、それに加えRWGの山下・GK長沢・ユース在籍中の里山の3名まで交換要員として差し出した格好となりましたが、

それだけ喉から手が出るほど欲しかった選手です。

 

DMF/CMF

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3-4-1-2採用時の枠は2枚ですが、今後4-3-1-2を使用することも想定し、多めに選手を確保したいポジション。

とりわけ、佐藤優平とは現時点で契約延長ができておらず、来季チームに残せるかは微妙な状況。

大黒柱の加藤もキャリアの終盤を迎えており、彼らに代わる質の高い選手を安価で獲得したい。なんとわがままなリクエストなことか。

 

獲得候補:小西 雄大(徳島)

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このわがままを叶えられそうな選手が彼。

元徳島出身のMF、サイズこそありませんが、自分で運ぶこともゲームメイクすることもできる、おまけにフィニッシュにまで絡める万能型の選手です。24歳という年齢も今のチームにはちょうどいい。

ありがたいことに、徳島との契約期間終了が迫ってきている模様。現年俸も激安だし、契約延長の話が進む前に、何とか横取りできればなァ・・・とか勝手に考えております。

ちょっと徳島の選手狙いすぎな気もするけど、個人的な恨みがあるわけじゃないからね?うん。全然ないよ。

 

OMF

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引き続き絶対的なエースとして君臨する森田ですが、既に彼の心はセレッソのもの。あゝNTR

とはいえ、石浦がその穴を埋められそうな勢いで成長をしておりますので、まあここも補強はすぐには必要なさそうな。

欲を言えば、逸材の三原も含め、経験の浅い若手しかいない状況。ベテランとまではいかなくても、そこそこの経験を積んだ選手を獲れたらベストです。

ちなみに中国で武者修行していた松橋ですが、まったく出場機会を掴めていなかったため、いったん期限付き移籍を打ち切ったうえで、J3クラブへの再レンタルを模索中。

 

獲得候補:小泉 佳穂(仙台)

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現実の浦和では、リカルドロドリゲス政権のキーマンの一人となっていますね。

ゲーム内では出場機会を求めて仙台に完全移籍しています。

選手としてのピークを迎えている25歳。プロフェッショナルな性格もチームにとって貴重な財産になりそう。

仙台との契約も残り6ヶ月ですので、こちらもあわよくばフリー移籍で獲れないかな・・・などと淡い期待を。

 

CFW

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新加入のイスマイラと高田はともに及第点の活躍ぶりを披露。

ユース卒1年目の根本もめきめきと頭角を現しており、若手による高次元の争いが期待できそうなポジションとなっています。

一方、J3鳥取へレンタル移籍中の佐藤凌我は、ケガもあり思うような成長を見せられておらず。

ユースに在籍中の田端も本職はRWGであり、もう1枚軸となる選手を加えたいところ。

 

獲得決定!!:Rafael Furtado(←Concordia)

移籍金:50万円

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契約切れ間近でしたので、タダ同然の移籍金で獲得できたブラジル人FW。

決定力は「10」に留まっており、お世辞にも得点量産は期待できなさそうですが、

スピードとパワフルさを兼ね備えており、フォアザチームの精神も持っていそうですので、

Jリーグ向きの助っ人ではないかと考え、獲得に至りました。

なぜか「オーバーヘッドキックを狙う」とのプレイ特性も持っているところといい、

強化版アランピニェイロ的な選手なんじゃないかと勝手に妄想してる。

アランよりサッカーIQ高ければいいんだけど・・・

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アラン、母国に帰って元気にしているだろうか。

22歳とまだまだこれからの選手ではありますが、チームを更なる躍進に導いてほしいと期待しております。

 

さて、チームの中間点検、これにて終了!

まだまだ夏の移籍期間はこれからですが、補強自体は満足いくものとなりましたので、

あとは流出を防ぐのみ。

 

そして、次節東京ダービーには、

新加入選手2人のいきなりの起用も考えたりしています。

絶対に負けたくない戦い、博奕起用だろうとなんだろうと、少しでも能力の高い選手を起用したいところですからね。

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これが現状のベストメンバーになりそう。
Rafaelは「プレッシングFW」として起用予定。
イスマイラとの2トップはとにかく”ゴツい”。

ちなみに、2022年ユース加入選手の第一報が入りましたが、

今年も逸材のオンパレードとなりそうな予感。下部組織に恵まれたチームは、これだから楽しいのよねえ。

やっぱりFMの醍醐味は、新加入選手をどう使うか、どう育てるか、うんうん悩むところだよねえ!

今からワクワクが止まりません。

 

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ということで、今度こそ、

覚悟を決めてダービーマッチに臨んできたいと思います。

 

では。

 

 

 

「天王山」Football Manager日記 Vol.34

まえださん。

はたなかさん。

わたなべ。

 

それにしても、青いユニフォームがよく似合う方々ですねえ?

 

・・・

 

ヴェルディサポでしたら、この面々を見てどす黒い感情が渦巻く方も多いことでしょう。

94年生まれのアタッカー前田直輝(現名古屋)、95年生まれのA代表DF畠中槙之輔、98年生まれのMFわたなべこうた、

全員東京ヴェルディ下部組織出身であり、かつ横浜Fマリノスに引き抜かれていった選手たちです。

とりわけ、18年夏の畠中、19年夏の渡辺と、2年連続シーズン途中で主力を引き抜かれたダメージは尋常ではなく。

昇格争いの真っ只中で畠中の移籍が決まった際は、かのロティーナ御大が激昂したらしいですし、

渡辺に至っては、新キャプテン就任後1ヶ月足らずという謎のタイミングでの移籍劇。

じゃあ引き受けないでくれよ(笑)

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わたなべさんYouTubeやってるらしいっすけど、
そういうの好きそうな嫁さんっすもんね、って感想しかない

ま、弱肉強食のプロサッカー界の世界で、将来有望な選手をいつまでも2部リーグに引き留めておくことはできないことくらい百も承知ですが、

それにしても、ユース上がりの大切な選手を大事な時期に奪っていったマリノスに対しては、「憎々しいなァ」という感情、持っちゃうわけですよ。

 

そもそも、ヴェルディマリノスの対決がナショナルダービーなんて呼ばれた時代もあったんですよね。

Jの開幕戦もこのカードでしたし、もともと前身の読売クラブと日産サッカー部の時代から、しのぎを削ってきた古豪同士。

そんなかつてのライバル関係も、ヴェルディの衰退に伴い、いまでは一方的にこちらが食われる状態に。

リベンジを果たそうにも、その機会さえなかなか巡ってこないのが現状です。

 

しかし、本Football Manager内の世界線上では(と前置きをしなければいけないの悲しいっすね)見事J1に昇格したヴェルディ

ついにリーグ戦で再びマリノスと相まみえることに。

この恨み晴らさでおくべきか。

 

そういえば、前回の記事

「不覚」Football Manager日記 Vol.33 - 緑がちる

で書き忘れていたのですが、

5/28(土)第15節ホーム大宮アルディージャでは、

イスマイラの2ゴールで快勝した結果、今度は正真正銘の首位に浮上しており。

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イスマイラ石浦藤本の3トップが大活躍。

6/25(土)第16節アウェイ日産スタジアムでのこの戦い、なんと1位vs2位の天王山ということになったのです。

これは一層気合が入るってもんよ。

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マリノスの選手層ですが、

昨年マルコスジュニオールサンパウロに、そして今年前田大然も神戸に流出した一方で、

エリキが中国から帰還し、超逸材樺山もレギュラーに定着したこともあり、

攻撃陣の破壊力は引き続きリーグ随一。

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一方、我が軍に関しては、

不動のLSB/LWB福村さんが、つま先の骨折により長期離脱を余儀なくされております。

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契約延長をどうするか悩んでた矢先のこの怪我。うーんどうしよう…

そのため、LWBには川井を起用。

中盤の底には、加藤&優平という経験豊富なコンビを起用。

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もはやお馴染みとなってきた3-4-1-2の布陣で、カウンターから勝機をつかみたいところです。

ちなみに、CDFブエノには、相手CFWのレオセアラーをマンマークするよう厳命。

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大一番に臨む両チームのメンバー。

この試合、やはり「攻めるマリノス、守るヴェルディ」の構図に。

前半9分。

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ティーラトンの自陣深くからのフィードに…

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CDFレオセアラーが反応…

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左足の強烈なシュートは惜しくもバーの上!!

33分にも、

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バイタルエリアでボールを受けたCMF喜田が…

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これまた鮮烈なミドルを放つもわずかに右!!

何度もマリノスに決定機を作られるも、

ヴェルディも必死の守備でゴールを許しません。

監督緑がちるも「気合を入れろ」のシャウトを連発。芸がない監督とは彼のこと。

前半はスコアレスドローで終了。

 

横浜FM0-0東京V

 

後半に入り、気合守備でスタミナが落ちた優平・石浦・川井に代わり、

平野・高田・高江と相次いでフレッシュな選手を投入。

とはいえ、ヴェルディは苦し紛れのシュートしか放てず、マリノスにじりじりとゴールに迫られる展開を許します。

そしてついに73分。

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ゴール前の絶好の位置。蹴るのはエリキ…

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ボールは壁を越える絶妙な軌道を描く!マテウスは一歩も動けず。

今季絶好調のアタッカー、エリキのゴールでついにマリノスが均衡を破ります!

横浜FM1-0東京V

 

それでも肩を落とさず、必死にゴールを目指すヴェルディ

試合終了間際の87分には、

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高江のCK。ヴェルディは8人がPA内に…

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高江のボールは味方には合わず。跳ね返した先にいたエウベルが…

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数十メートルを独走し…

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ヴェルディイレブンの心を折る豪快なフィニッシュ!!!

これは完全に個の能力で持っていかれたゴール。

さすがJ1。さすが恐怖のブラジル人3トップ・・・

決定的な2点目を決められ、このまま試合終了。

 

横浜FM2-0東京V

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シュート数はマリノスと互角の10本も、完全に決定力の差が勝負を分けた感じ。

いやーまじで悔しい。

これにて首位の座も陥落ですが、そこは現時点ではどうでもよくて、

やはりマリノスに一泡吹かせてやりたいと逸った気持ちを、見事に折られたことがつらいっすね。

いやー悔しい悔しい。

ま、これで渡辺に決勝点ぶち込まれて負けたとかだったら、キーボード叩き壊してたかもしれないんで、まだマシかもしれないけどね(笑)

品のない人格がバレるんでお恥ずかしいっすけど、やっぱ恨みつらみはなかなか消えないもんっすからね。

 

ちなみに、その4日後、

6/29(水)第17節ホーム柏レイソルでは、

主力のブエノ・ボニフェイス・平・イスマイラを温存した結果、

0-0のスコアレスドロー

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代役のCDF佐古が奮闘し無失点に貢献。

彼らを温存した理由は、全員イエローカード累積の出場停止にリーチがかかっていたため。

ここでカードを貰うわけにはどうしてもいかなかったわけですよ。

なぜなら、次節こそ、本当に負けてはいけない戦いが待っているからです。

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1ヶ月のW杯によるリーグ中断期間が明けた後、そこには…

そうです。

次節、11年ぶりの東京ダービー

ここで負けたら、今度こそキーボードクラッシャーと化す可能性大ですね・・・

中断期間を有効に生かし、何が何でも勝ち点3を彼らから奪いたいところ。

今から昂る心を抑えられません。

勝ちてえ。負けたくねえ。

 

では。