緑がちる

緑はいつか散ります。でもまた実るものです。ヴェルディ&FM日記(予定)

「声出し応援検証試合に行ってきた」2022/06/12 東京ヴェルディvsいわてグルージャ盛岡

6/12(日)14:29。

バケツをひっくり返したような通り雨は嘘のように過ぎ去り、俺は大和駅小田急線の急行に飛び乗って、味の素スタジアムへ向かっていた。

 

今日はJ2第21節 東京ヴェルディvsいわてグルージャ盛岡が18時から開催される。

この試合は、我々サポーターにとって特別な試合。


いつもと違うというべきか、いつもが戻ってきたというべきか、

この日はJリーグが定める「声出し応援検証試合」に選ばれたということで、

2年とちょっとぶりに、スタジアムでチャントを歌うことが許された日になった。

 

いや、ほんとは今日スタジアム行く予定はなかったんです。

最近土日はいろいろ立て込んでたこともあったので、久しぶりに家でゆっくりしたかったし、

感染リスクはおそらく低いと思うけど、とはいえこのような「実験」にサッカーへの興味があまりない妻を巻き込むのも抵抗があったし、

チャントはそりゃ歌いたいけど、まあ次また機会が来たらでいいかなぁ、とか思ってた。

 

だけど、ヴェルディから海外に羽ばたき奮闘中の藤本寛也が当日来場とのニュースを見て、心がぐらり。2020年のレプユニは彼にしてたくらい推してたんでね。

あと、前日に開催された鹿島vs福岡の応援動画を見て、それはもうグッときてしまって、これは多少無理してでも行かねばならぬ、と完落ち。

 

サポーターなんてのはほんとにチョロいものですね。

急遽前日にチケットを購入し、ぼっちでの参戦を決めた。

 

ちなみに、他チームのサポーターはどうだか知らないが、我らが東京ヴェルディは19年のJリーグ公式調査で「ひとりでの観戦率がJ1/J2全クラブでぶっちぎり1位」をマークしたという、日本有数の陰キャ集団として名高い存在であり、ぼっち参戦でも全く問題ない。俺のような人間には非常に居心地の良い場所である。

 

さて、兎にも角にも久しぶりの声出しである。

これまた他チームはどうだか知らないが、東京ヴェルディ所属するすべての選手に個人チャントを用意している。

コロナ禍で声出し応援禁止となった去年も今年もしっかり作ってるあたりは、手前味噌ではあるが素晴らしいことだと思う。これにはニウドもにっこり。


問題はこの2年間で知らないチャントがあまりにも増えてしまったこと。

真面目なサポーターの皆様はおそらく予習バッチリで来場したことだろうが、こちとら急遽前日に参戦を決めた身。

一応電車内でYouTubeを開き予習を始めたのだが、いかんせん俺は「チャントはスタジアムで自然に覚えるもの」と思ってるので、どうにもこの作業に身が入らず。

とりあえずユニ着てるのに歌えないのも恥ずかしいと思い、谷口のチャントだけ頭に叩き込み、あとはずっとPK shampooを聴いてた。

そういや、彼らの「3D/Biela」という曲の一節に「何があったって構わない 君と生きていくよ たとえ奇跡なんて一つも起こらなくても」とあり、ああこれは我々ヴェルディサポーターの身に沁みるなぁとか思いながら飛田給駅で下車したが、

続くフレーズが「縺れ込む歩幅 アルペジオ 準急で神戸まで」だったので、たぶんこれは神戸サポーターの曲なのだろう。

 

15:50、味の素スタジアムへ到着。

”声出し”にあたっての注意事項がしっかりと記されています。

開場前のコンコース。
何やらみんなそわそわした様子だったのは、おそらく俺の気のせいではないだろう。

早速、今日のお目当ての一つであったスタグル、相手チームのいわてグルージャ盛岡に所属する中野雅臣選手(ヴェルディ出身です)のお兄様が手掛ける”mahana”のカレーを調達。

あいがけカレー。くっそうまい。
味スタのスタグルといったら今まではキボン一択だったが、
このmahanaの登場により選択肢が増えたのです。

なお、声出し応援エリアでは飲食ができないため、要注意。俺は入場前に食べ終えてしまいました。不便ではあるけど、仕方ないね。

フードコートのある北側広場にてパシャリ。このキャラクター好き。

さて、お腹をしっかり満たしたところで、いよいよ入場。

グッズ売場は今日発売の不織布マスクとペンライトを求めるサポーターたちでごった返していた。

帰国中の藤本寛也のサイン会も開かれていました。

大盛況のグッズ売り場。
マスク欲しかったけど、諦めました。

サイン会中の藤本選手をパシャリ。
来年はどこでプレーしているのか。

座席もいつにもまして物々しい雰囲気に。
注意事項を記したプラカードを持った警備員も巡回していました。

声出しエリアの入場者は、リストバンドの着用が必須。

俺のような不届き者サポーターも安心、
団体の方が歌詞カードを配布していました。
こういう取り組みには本当に頭が下がります。いつもありがとう。

そして、いよいよ。


コンコースの賑わいが一段落し、ゴール裏の座席を埋めるサポーターが徐々に増えてきたキックオフ1時間前。

コールリーダー?の方がトラメガをとり、サポーターに呼びかける。

「ここらで一発、東京ヴェルディコールいきませんか」

 

 


デケえ。

魂が震えた。

2年間の思いを乗せた叫び。

これが、この場所で喉を枯らすことが、サポーターの性なのだ、と、強く主張する声がスタジアムに響く。

 

 

 

その後、選手登場の前に、藤本寛也がゴール裏のサポーターの前に来て、ミニトークショー

終了後には、ゴール裏サポーターから彼へのチャントが贈られる。

2020年のお別れの際には歌えなかったぶん、一層熱のこもったチャントが味スタに響き渡る。

おそらくポルトガルに染まりすぎたのだろう、
インタビュアーの高木さんに対するレスポンスにやけに時差があった藤本。

まもなくGKの長沢とマテウスが姿を現し、ついでフィールドプレーヤー全員がピッチに揃った。

サポーターはそれぞれの選手のチャントを歌い、彼らを鼓舞する。

申し訳ないが、最初の一発だけ動画を撮る側に回らさせてもらった僕も、周りに負けじと声を張り上げる。

ただ、情けないことにやっぱり初めて歌うチャントはどうにも自信がなく、「フンフンフンフ・・・虎になれ」などと、歌詞がわかる箇所だけ声が大きくなったりしていた。

 

しかし、試合が始まる前に既に感じてしまったのだが、

想像していた以上に、マスクをしての応援はしんどいものがある。

まず、当たり前のことだが、マスクが鼻と口に張り付き、非常に呼吸がしづらい。油断しているとすぐ酸欠状態が迫り来る。

対策するグッズもあるようなので、今後行かれる方はご参考までに。

ただ、どんなに対策しても、マスク着用で90分飛んだり跳ねたりしながら歌い続けるの、たぶん常人には無理だよ。死ぬよ。

だからといって、「マスク外させろ」とまで飛躍した主張をする気は俺にはなく。

今後各地で追加の検証試合が実施されると思うのだが、ひとつ俺から言えるとしたら、今後この形式が続く限りは、地蔵とか言われるの気にせず、マジで休む時は休んだ方がいいと思う。熱いサポーター魂は大いに尊重しますが、無理が祟って救急車・・・なんてことになったら元も子もありません。チームの行方をしっかり最後まで見届けるのが、サポーターの務めなのですから。この先さらに気温が上がるだろうし、本当に無理は禁物ね。

 

あと、こんなに長時間大声を出すのが久しぶり過ぎて、喉のスタミナ不足がとにかく深刻であった。

 

前半始まってすぐぐらいに、「あ、これ高音が全く出ないな」と気づき、キーが高めのチャントは無理やりミックスボイスを交えて歌ったりしていた。カラオケか。

たぐさんのツイートを引用しましたが、喉のウォーミングアップができるならしておいたほうがいいっすね。

 

そういや、はやるサポーターの気持ちの表れか、手拍子が終始太鼓のリズムに対して走り気味だったのも、応援お久しぶり感があって面白かった。

「カモンヴェルディ」なんかはかなり前ノリのリズムだったはずだけど、今日はかっちりしたリズムだった。太鼓隊の方々も入れ替わりがあったんですかね。

 

試合中はずっと応援に集中していたので、写真も動画もありません。

肝心の試合内容については・・・まあね(笑)

 

 

前半にラッキーな形で先制。後半にも見事なカウンターから最後はDF深澤の右足一閃、と理想的な試合展開だったが、

終盤の86分、89分と立て続けに失点を許し、ドロー決着。

試合後には図らずもブーイングまで解禁されてしまったわけで・・・(笑)

 

別にシーチケホルダーでもなく、チャントも予習してこないようなダメサポーターが言うのもなんだけど、

今回みたいに声で選手を後押しできるようになったからって「応援がチームを勝たせる」みたいな甘い考えは、俺は正直持ってない。

そんな魔法のような効果はないってことくらい、20年近くサポーターやってりゃよくわかってる。

じゃあ、応援は無意味ですか、単なる自己満足ですか、って、そんな単純な話でもない。

たしかに、声援が生む「非日常感」が、エンターテイメントとして不可欠な要素だ、という事実はあるけれど。

ただ、今回言いたいのはそこじゃなくて、やはり声援というのは、より切に、より真に迫る形で、選手たちに俺たちの思いを伝える手段なのだと思ってる。

手拍子だけの形より、ずっとずっと俺たちの「勝ってくれよ、頼むから勝ってくれよ」という願いを伝える効果があると、まあ当たり前の話なんすけど、改めて今日それを思っている。

チームがうまくいってなければ、どんなに声を張り上げて選手を鼓舞したって、そりゃ今日みたいな試合も生まれる。

それでも、今日声援がなかったら、またさらに違った結果があっただろうと、そして今日の声援があったことで、また違った未来が生まれたのだろうと、俺は勝手に思っている。

 

最後に。

不甲斐ない試合でした。ブーイングという形で怒りを露わにする人も、さっさと席を立ち家路につく人も、それでも拍手で選手の労をねぎらう人も、いろいろな人がいましたが、

それでも今回リーグ側が設けたルールを逸脱するような行為は、少なくとも自分の周りでは見かけなかった。

そこは胸を張っていいと思います。

検証結果はまたおいおい出てくるでしょうが、少なくとも他のクラブにバトンを渡す役割はできたのではないでしょうか。

 

それでは、今日はこれくらいにして、U21代表の試合結果を見届けたら寝ます。

 

皆さん、お疲れ様でした。

体調にはくれぐれも気を付けてね。

 

「一皮剥けねば」Football Manager日記 Vol.54

さーて。ゲーム内世界では2023シーズン夏の移籍市場が開幕。

現在J1リーグで3位につける我らが東京ヴェルディ、この期間でうまく立ち回り、何とか後半戦も優勝戦線に踏み止まりたいところです。

 

前回の記事では、

現チームの選手層を点検したうえで、懸案だったCMFのポジションに柏レイソルから椎橋を迎えたところまで書きましたが、

その後さらに動きがありましたのでお伝えします。

 

元々今シーズンはACL参戦に伴う過密日程を見越し、まるまる2チーム分作れるような、少し頭数多めのスカッドを組んでおりました。

今後はACLも決勝トーナメントへと舞台が移り、日程にも余裕が生まれてきますので、

出場機会をもっと与えたい若手選手については、武者修行に出すことを決めました。

 

まず1人目はCDF佐古真礼。J1で残留争いを続けるモンテディオ山形へのレンタルが決定。

現在伸び盛りの20歳、既に能力面はレギュラーであるブエノやンドカボニフェイスと遜色のない彼ですが、リーグ戦での起用時にやや失点がかさんだこともあり、さらに実戦経験を積ませるべきと判断しました。

キャプテン平がいよいよキャリアの晩年に差し掛かっていることもあり、来季はレギュラー候補として考えています。苦境に立つチームを救う活躍を見せ、一皮剥けて帰ってきてほしい。

 

そして2人目がLSB中野伸哉。当初は今夏でのレンタル移籍は考えていませんでしたが、同じくJ1で中位につける大分トリニータから期限付き移籍のオファーが届きました。同ポジションのレギュラー荻原はややケガがちとはいえ、両SBをこなすバックアッパーの川井もいい働きを見せていたので、この話は受けても大丈夫と判断。

今季サガン鳥栖から加入した中野。リーグ戦/ACLともになかなかの活躍ぶりであり、大分から請われる形でのオファーが来たことにも納得。

こちらもさらに一皮剥けた成長ぶりを期待しています。

 

さらには、第4GKに甘んじていた佐藤久弥J2長野に、ほとんど公式戦の出場機会がなかったCDF深澤J2金沢へそれぞれレンタル。合計4名を期限付きで放出しました。

本当はCFWの根本やイスマイラ辺りもレンタル移籍を考えていたのですが、いい感じのオファーが来ておらず、このままOUTの動きは終了ですかね。

根本にはシドニーFCが熱心に声をかけていますが、
Aリーグはこの先12月まで試合ないんですよね。
なので、何より出場機会を与えたい彼に言い寄られても困るんス。

 

そんな中、緑がちる監督も寝耳に水な移籍劇が。

フランスLigue 2のACアジャクシオから、21歳のフランス人アタッカーYanis Cimignaniが、突如期限付き移籍で加入。

いやはや、僕は全く獲得に動いておらず、スカウトからも何の事前報告もなかっただけに、最初この報せを見た時は「何事だろう?」と。ゲームのバグすら疑ったんですが(笑)

よくよく調べてみたら、こんな理由が。

実は東京ヴェルディはこのACアジャクシオと業務提携を結んでいます(現実の話です…が今はどうなってんすかね?笑)。

ACアジャクシオ(フランス)と業務提携のお知らせ | 東京ヴェルディ / Tokyo Verdy

ゲーム内でも両クラブの提携はちゃんと反映されており、こんな取り決めがなされていたようです。

アジャクシオヴェルディへ選手を期限付移籍させることができる。ヴェルディには選手を試合に起用する義務はなく、アジャクシオは可能な時に選手を呼び戻すことができる”

ということで、今回の移籍劇は、ヴェルディ側からのアプローチは一切なく、アジャクシオの一存でやってきた形なんですね。にもかかわらず年俸がウチ負担なのはちょっと癪にさわるけど(笑)

おそらく(僕を含む)ヴェルディサポの9割が忘れていたであろうこの業務提携が、こんな形で作用してくるとは。驚き。

アジャクシオとの業務提携といえば、やはり浮かぶのは澤井(現クリアソン新宿)。
18-19シーズンにレンタルで在籍し、まずまずの活躍ぶりだったのですが、
ヴェルディ復帰後は苦しんだね・・・

ちなみに、このヤニスくん、能力はこんな感じ。

現実ではフランスの世代別代表にも選出歴のある俊英アタッカーのようで、

J1でも通用しそうな能力をしていたのは、ちょっと意外。

それこそアジャクシオからしたら「一皮剥けてほしい」素材なのでしょうが、

エースの高田に方々からちょっかいを出されている我々ヴェルディからしても、救世主になりうる可能性がちょっとありそうです。

なお、その高田には浦和から移籍金総額2億円超えのビッグオファーが舞い込むも、
本人は移籍に全く興味なし。破談の運びになりました。

 

さて、このような移籍劇と並行して、シーズンも進んでいきます。

 

8/19(土)第23節ホーム湘南ベルマーレでは、

高田の決勝ゴールで1-0と、下位相手にしっかり勝ち点3を得ましたが、

とはいえ、シュート20本で1点は反省の余地あり。
新加入の椎橋ですが、中盤の底でさっそくいぶし銀の活躍ぶりを披露しています。

 

問題の試合となったのが、続く8/26(土)第24節モンテディオ山形戦。

J1でも勝利を重ねる緑がちるヴェルディですが、なぜか山形相手には分が悪く

J2時代も含め、この3年間の対戦成績はヴェルディの2勝3敗0分。

直近の5月のアウェー戦でも、小川航基に2ゴールを許し、敗戦を喫しています。

 

前回メンバーを落として敗れた苦い経験から、今節は現在のベストメンバーをしっかり起用したのですが・・・

 

前半10分、CFWラファエルが右足で合わせたシュートは左ゴールポストに・・・

 

前半22分のCMF石浦のヘディングは右ゴールポストに嫌われ、圧倒的に攻め立てながらも運が味方してくれません。

 

そして前半25分、カウンターチャンスから山形FW遠野がクロスを上げると、

最後OMF石毛が放ったシュートがゴールネットを揺らし、山形が先制!!

またも相性差がもろにでる展開となってしまいます。

東京V0-1山形

 

ヴェルディはビハインドのまま前半を折り返すと、後半も流れは変わらず。

頼れるエース高田も、この日は精彩を欠きます。

51分、RSB原のスルーパスから生まれた決定機を元タイ代表GKヨスに防がれ・・・

 

71分、中央突破から生まれた超決定機も、再びヨスに防がれてしまいます。

いやあ、2億円の値札がついた男なら、どちらかは確実に決めてほしかったところですが・・・

 

・・・最後まで山形のゴールをこじ開けることができず、試合はこのまま終了。

東京V0-1山形

ヴェルディ延べ26本ものシュートを放ったにもかかわらず無得点。大いに反省しなければ、、、

山形の監督は新任の安部氏。試合後に軽く馬鹿にされる緑がちる。ムキー

Football Managerというゲームは、自クラブの格によって相手チームがとってくる戦術も変わります。

昇格したての昨シーズンであれば、ヴェルディ相手にはどこも攻撃的な布陣で来てくれていたので、前がかりになる相手を引いていなしつつ、カウンター一閃で仕留めることができていたのですが、

ここまで好成績を残し続けてきたことにより、守備的な布陣を敷いてくるチームが増えてきたので、ちょっと今までの戦い方を過信しすぎると、またドツボにハマる可能性もありそうです。

 

いちばん「一皮剥ける」必要があるのは、もしかしたら監督であるワタクシ緑がちる自身かもしれないですね・・・。

夏の移籍期間も残りあと3日。がんばろ。

 

では。

 

 

「既知か未知か」Football Manager日記 Vol.53

前回

J1リーグ第18節、川崎フロンターレ戦にて、

王者相手に驚異的な粘りを見せ、土壇場でドローをもぎとった我らが東京ヴェルディ

ゲーム内時間の2023年6月時点で3位につけており、首位川崎との勝ち点差は5。

 

とはいえ、ただでさえ圧倒的な戦力を有する川崎フロンターレに、後半戦も息切れせずに追走し続けるのは至難の業。

さらには、ACLでも準々決勝まで進出している我がチーム。それ自体は快挙ですが、リーグ戦との二足の草鞋を履きこなせるほど、潤沢な選手層は有しておりません。川崎との埋めがたい差が重くのしかかります。

ま、J1昇格後わずか2年で、奇跡とも呼べる躍進を見せているこのチームに、これ以上求めすぎてはいけないということは百も承知ですが、

とはいえ、やっぱり優勝狙える位置につけているのなら、欲が出てしまう・・・というのが本音ですねえ。

 

※余談ですが、現実でも天皇杯で川崎vsヴェルディが実現することになりました。

2022天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 3回戦 - 川崎フロンターレ vs 東京ヴェルディ | 東京ヴェルディ / Tokyo Verdy

 

さて、シーズンも折り返し地点を迎え、いよいよ解禁されるは夏の移籍市場

 

昨年夏はCFWラファエルLWB荻原を獲得しました。ともにレギュラーに定着し、最終的にACL出場権獲得の原動力に。

今年も更なる高みを目指すのであれば、ここでうまく立ち回ることが必須でしょう。

ちなみに、理事会との話し合いで「上位半分は行けます!」と宣言し、
シーズン目標をちょっと上方修正。
3位につけている状況からしたら弱気かもしれませんが、
未達成だと問答無用でクビにされるの、怖いですからね。
なお、その結果移籍予算がちょっぴり増額され、今夏使える金額は合計1.56億円に。

さて、現有戦力の選手層を今一度チェックし、補強の策を練っていきましょう。

 

GK

守護神マテウスも29歳と、そろそろ後継者がほしいところ。ちょっと細かいケガが多いのも気になります。

今年フリーで迎え入れた若原は、ACLを主戦場として活躍は見せていますが、コーチの見立てでは伸びしろはわずかとのこと。

現在ユースにも有望株は見当たらない状況ですので、余裕があれば将来を見据えた逸材の獲得に乗り出したい。余裕があればね。

 

CDF

3バック採用が多かった昨年から、4バックへと移行しつつあることにより、このポジションが激戦区に。

現在のベストチョイスはブエノ&ンドカのコンビですが、今季獲得した三國ケネディエブスも状態を上げており、ここに来て佐古も急成長。

ユースにも有望株が何名かいる状況なので、ここの補強は不要ですね。平がまだ何とか戦えるうちに、佐古はレンタルに出そうかな。

 

RSB/LSB

両サイド共に、質量兼ね備えた選手層となっています。ここもテコ入れは不要かな。

全員WBも問題なくこなせるので、3バック時でも問題なし。

 

DMF/CMF

ここ!ここ!!今回の補強ポイントはこのポジションだと思っています。

上でも書きましたが、今年は4-3-1-2へ移行したことにより、このポジションが3枠に。

右CMFには運動量自慢の小西が定着し、Box to BoxMFの役割をこなしており、左CMFには創造力に長けたレフティ石浦がメッツァーラとしてハマりつつあるのですが、

中盤の底を務める候補が軒並み不調。山本理仁は伸び悩んでおり、平野も代役として説得力のある活躍は見せられず。加藤弘堅のキャリアも下降線です。

ボール奪取に長け、ゲームコントロールもできるタフな選手を1枚迎え入れたいところ。

 

OMF

17歳の超逸材(架空選手です)の三原が頭角を現し、今季加入の26歳小泉のパフォーマンスもリーグ戦3G3Aとまずまずの結果を残しています。

CMF石浦もこのポジションで起用できることを考えると、この夏無理してもう1枚獲得する必要はなさそうです。

 

CFW

こちらも問題のポジション。

というのも、今季リーグ戦で既に14ゴールをマーク、絶対的エースの座を得た高田に対し、浦和や鹿島といった国内ビッグクラブに加え、どうやらドイツ方面からの興味も噂される事態になっているからです。ヤバいよ…

こっち見んな、帰れ、帰ってくれ
彼は売り物じゃないんだ

彼自身は今のところ移籍に興味がなさそうですが、札束で殴られるとウチのバカ理事会がほいほい承諾しそう(森田の売却を勝手に決めた前科あり)なので、戦々恐々としている。

今年獲得した高木大輔が絶好調、さらには19歳の根本も急成長中とはいえ、

彼の電撃移籍なんて事態が生じたら、さすがに代役確保には動かなきゃいけないところです。

あと、昨年10ゴールを挙げたイスマイラが、今季はわずか1ゴールとスランプに。もともと昨夏のラファエル加入以降序列が下がっていたとはいえ、この状態だと外国籍枠を別の選手に割きたい…となってしまいます。

 

さて、現有戦力を一通り眺め終わったところで、選手の調査に乗り出していきましょうか。

 

まずは、懸案のDMFのポジション。

スカウト陣がリストアップしてきた候補たちはこちら。

 

リナス・メゲライティス(24)178cm/72kg

2年くらい前からずっとリストアップされているリトアニア代表のMF。

現在はイタリア・セリエCのA.S.Gubbioでプレイ中。

粗の少ないまとまった能力をしており、中盤のクオリティを一段階上げてくれそうです。

ただし、イタリア以外でのプレー経験はなく、Jリーグにフィットするかは「未知数」

当然外国人枠の問題はありますし、移籍金や年俸がややかさみそうなのもネックです。

 

藤田譲瑠チマ(21)175cm/72kg

理仁が伸び悩んでるなら、同期をぶつけてあげればいいじゃない

緑サポはよくご存じ、ヴェルディユース01世代の一人(同期に山本理仁、石浦、馬場、松橋)です。

トップ昇格1年目の2020年からその才能を存分に発揮し、翌21年には早くも徳島へとステップアップ。現実ではさらにその1年後マリノスへと移籍したのですが、こちらの世界線ではジュビロ磐田に移籍し、現在J2でプレーしています。

メゲライティスとは対照的に、あまりにも「既知」

チームにフィットするのは間違いなく早いでしょう。が、「ジョエルよ、おまえはヴェルディに戻っていいのか」という気持ちも正直ある(笑)

 

椎橋 慧也(26)177cm/69kg

少し前からリストアップをしていた、J1での経験も豊富なMF。

柏レイソルでは継続して出場機会を得ているものの、どうやら後半戦の構想からは漏れたようで、移籍リストに名を連ねていました。

26歳という年齢は、FM的には成長がほぼ見込めず正直微妙なのですが(笑)

とはいえ、計算できる選手なのは間違いなく、移籍金3000万円出せば獲得できるのはお手頃だと思います。

 

 

・・・

 

 

さて、緑がちるが悩み悩んだうえ、選ばれたのは・・・

椎橋でした。だっていろんな意味でお手頃なんだもん。

我ながら言うのも何なんですけど、今挙げた三択の中で、一番無難な選択・・・(笑)

ギャンブルに出られない僕の弱気な面が出てしまいました。

加入後に改めて能力をチェック。
汗かき役をこなせる好選手であることは間違いないですが、
チームの更なる起爆剤になれるかというと、ちょっと微妙…?

ちなみに、最初に声をかけたのはメゲライティスだったのですが、

要求年俸が4,500万円とかなりの高額(ちなみに我がチーム、チーム内最高年俸がラファエルの2,180万円という格安スカッド)だったため、破断。

また、譲瑠はグランパスFC東京も正式オファーを出しており、移籍金がかさみそうでしたので、こちらも断念。

今夏の人気株、藤田譲瑠チマ。
別に本人の自由だけど、一応ランド育ちのプライドが残っているなら、
FC東京は選ばないでほしいなァ…
まあ、過去には中島翔哉も河野も青赤のユニに袖を通したとはいえ、ね。

ヴェルディも一応争奪戦に参入できるくらいの予算はあるんですが、

エース高田の引き抜きという最悪の事態を想定すると、代役確保のために少なくとも1億円程度は手元に残しておきたくて、あまりムダ使いもできないんですよね。

 

というわけで、椎橋選手、ヴェルディへようこそ。一緒に優勝目指しましょう。

 

ちなみに、J2の選手たちの平均評価点を上から並べてチェックするという、J1昇格に向けて邁進する調子のいいチームから引き抜く気満々の邪悪な戦力サーチをしていたところ、何人か気になる存在が。

 

リーグ最高評価をマークしているのが、J2で7位につける京都サンガ所属、ザンクトパウリ下部組織育ちのアタッカー、ロビン・マイスナー。決定力こそイマイチですが、スピードとスキルで勝負する高田に近いタイプであり、代役候補の一人ですなァへっへっへ…

 

京都サンガといえば、更なる注目株がこちら。

弱冠18歳にして、古都の守護神に定着したGK、朴哲鎮くん(架空選手)。名前は韓国系ですが、日本国籍を有しています。

マテウスの後釜に是が非でも獲得したい逸材なのですが、そもそも昨年京都の守護神だった若原を引き抜いたのが、誰あろう我々ヴェルディ

2年連続で正GKを引き抜くなんて所業をしようものなら、京都人も遠回しな皮肉すら忘れ、ぶぶ漬けを投げつけてくるレベルでしょう。

緑がちるの中の良心が咎め、今のところ獲得には動いていませんが、この先どこかで彼の獲得報告があったなら、それは僕が人の心を捨てたということです。

 

後は札幌育ちのアタッカー藤村怜が、福岡の地で完全開花しているのも見逃せないし、愛媛の渡邊創太 がブレイクしているのも気になる。J2はやはり宝の山ですなァへっへっへ・・・

この辺は今後のウチの選手へのオファー次第ですが、不測の事態にも対応できるよう、継続的にリサーチを行いたいところ。

 

ちなみに、GKは柏との契約満了があと5カ月に迫っていた山口瑠伊を掻っ攫うことにも成功。来季からフリーでヴェルディへの加入が決定しました。

ボスマン選手をとにかく獲得したい病は、今年も健在です。

マテウスに比肩しうる実力者。フリーでの加入はありがたい。

さて、移籍市場にばかり気を取られていますが、

リーグ戦も前回から3試合消化済み。

6/10(土)第19節アウェイ浦和レッズでは、

互いにチャンスを作れない膠着した展開が続き、1-1のドロー。

 

しかしながら、代表ウィークを挟んで迎えた7/1(土)第20節アウェイ大分トリニータでは、高田とラファエルの両2トップが揃ってゴールを挙げ、3-1の快勝

 

さらには、そこからさらに1カ月の期間をおいて迎えた8/5(土)第21節ホーム柏レイソルでは、

ラファエルが2ゴールの大暴れ!!またも3-1で連勝を飾ります。

 

移籍期間が終了するのは、8月29日。

あと1カ月弱で選手層の拡充は実現できるのか、はたまた失意の引き抜きをくらうのか。

苦しくも楽しいチーム編成の時間が、もう少しだけ続きます。

 

では。