※本ブログ記事はフィクションであり、
実在の人物や団体等とは一切関係ありません。
時は2021年。
飾る宝も入りくる入りくる、日本有数の港町であるこの横浜市に、
新たな市長が誕生した。
『バンザーイ!バンザーイ!!』
データサイエンティスト新市長、 この度は当選誠におめでとう。
ハマ野ドンさん、これもあなたのお力添えの賜物です。本当にありがとうございます。
ハマ野ドン
横浜の政財界を牛耳る影の実力者。
愛するものは野球、そして故郷の地である神奈川・横浜。嫌いなものはサッカー。
データサイエンティスト市長
ハマ野ドンのバックアップを受け、新市長の座を手にした。
今の横浜はIRに始まり、疫病・人口減少・誰が乗るのかいまいちわからない桜木町のロープウェイなど問題が山積みだ。頑張ってくれたまえ。
(ロープウェイの発起人はアンタでしょうが・・・)かしこまりました。粉骨砕身の気持ちで取り組みます。
ときに市長、”横浜DeNAベイスターズ”についてどう思うかね?
スタジアムに閑古鳥が鳴く暗黒時代を脱却し、地元民に広く愛される熱を持った球団に生まれ変わりましたね。喫緊の課題としては2023年に市からの賃貸契約が切れるハマスタの件でしょうが、それも・・・
そうじゃあないんだよ。
はい?
物足りないでしょう、この球団。
・・・それは成績でしょうか、それとも・・・
神奈川は少年も青年も老年も、みんな野球やってます。
!?
戦争に負けた時、私は中学3年生でした。そして私は野球を始めた。ボールもないのに!野球はそんじょそこらのスポーツとは違う。戦後野球をやったから日本はこうなっている。野球はいい指導者がいる。今でもそうです。よその国は何を選んだのか?サッカーです。サッカーはヨーロッパの国が、侵略の道具に使ってる。サッカーをやったら今、私は懲役に行っているでしょう。
はあ・・・
野球がなければ私はここにいない。野球に恩返しをしたい。横浜に恩返しをしたい。
・・・
だからこそね、私は歯がゆい。横浜にあるプロの野球集団がベイスターズ。なのに、地元出身の選手がまだまだ少ない。いや、あまりにも少ない。これでは神奈川・横浜の球児たちに夢を与える球団にはなれんでしょう。
し、しかしそれはどこのチームもそんなものでは・・・
全員です。
!?
全員、神奈川出身の選手で揃えにゃならん。私は野球に恩返しがしたい。地元に恩返しをしたい。
・・・しかし、そんな無茶な・・・
あら^~
これは・・・なんb、もといNGTオーナー!!
(ちっ・・・)
NGTオーナー
新潟をこよなく愛する。実は途轍もないエリート街道を歩んできた人らしい。
NGTオーナー、「ベイスターズの選手を全員神奈川出身で揃えよ」との命がハマ野ドン氏から・・・
あら^~(日本文理高時代の飯塚のプレイ動画を見ながら)
N、NGTオーナー・・・?
あら^~(知野のプロ初ホームランの動画を見ながら)
あの・・・
あら^~↓(飯塚の右肘クリーニング手術の発表を見ながら)
仕方ない。オーナーの顔に免じて、新潟県出身の選手も加えてよいことにしよう。
あら^~(歓喜)
だが、それ以外の都道府県の出身者をチームに加えてはならん。
たとえ神奈川県下の高校・大学・社会人チーム卒であっても、県外出身者は断固入れてはならん。
(天下の横浜高校出身なんかも、県外出身者はかなりの割合に上る。例えば筒香選手※和歌山県出身 や涌井選手※千葉県出身 のような選手の獲得もNG、と。これはなかなかに厳しいぞ・・・)
さて、そうと決まれば早速動くぞ。まずは今ウチにいる県外出身者を全て放出し、代わりに各チームの神奈川県・新潟県出身者をかき集めてこい。よその選手を獲る際には、ウチにいる同格の県外出身選手を渡してやればええ。
ええっ!?今いる選手も対象なんですか!?
もちろん対象だ。
が、外国人選手は・・・?
もちろん放出だ。
・・・(絶句)
私は野球に恩返しがしたい。地元に恩返しをしたい。一刻も早くだ。
ですが、現実的にそんなことは不可能かと・・・
Where there is a will, there is a way.
!?
本件、私の方から各球団のオーナーに話をつけておきます。Don't be alarmed!
(なぜこんなところだけ話がスムーズに通じるんだ・・・)
し、しかし、在籍中の外国人選手の放出は百歩譲って仕方ないにしても・・・この先一切獲得禁止というのはいかがかと・・・クソ外国人の獲得もまた横浜の華・・・
仕方ない。そこは認めよう。ただし、余計な金はかけてはならん。許されるのは年俸3000までの選手のみだ。
・・・
という話なんです、源球団代表。
ううむ・・・頭が痛い・・・
源球団代表
ベイスターズの球団代表。
球団を取り巻く環境に日々苦労を重ねている、らしい。
後のことは引き継ぎます、市長。ひとまず話を整理させてもらうと・・・
- eBASEBALLパワフルプロ野球2020(2021シーズン版)のペナントモードを使用
- ペナント日程は「オート進行」(自操作なし)
- 使用球団は「横浜DeNAベイスターズ」
- 所属選手は「神奈川県」もしくは「新潟県」出身のみ(ゲーム内”出身地”データに準拠) ※1
- 他11球団の「神奈川県」もしくは「新潟県」出身選手は、横浜DeNAベイスターズ所属へと変更になる ※2
- 横浜DeNAベイスターズ所属の「神奈川県」もしくは「新潟県」以外出身の選手は、全て放出される
- 本放出選手は、横浜DeNAベイスターズ所属へと変更になった他11球団選手に対する補填に充てられる
- ドラフト・FA・自由契約で獲得可能な選手は「神奈川県」もしくは「新潟県」出身のみ
- 獲得可能な外国人は「初期年俸3000」のみ
- 各種アイテムは使用不可
- 留学・基礎能力練習・特殊能力練習・潜在能力開放に関する縛りなし
- スタッフ契約に関する縛りなし
・・・キツイな。
よお、源さん。選手たちの編成作業は俺の方でやっといたぜ。
・・・仕事が早いっすね、谷マチ夫さん。
谷マチ夫
名前と風貌からあれやこれや言われているが、本人曰く一介の医師にすぎない、らしい。
ところでマチ夫さん、上の条件に※があるんだが、これは?
ああ、ドンさんの意向に沿って編成を進めてたんだが、どうしても例外ができちまってな。
※1についてなんだが、一人だけ静岡県出身の奴がチームに所属したままになってる。ドラ1ルーキーの森敬斗だ。
緑がちるって奴が「いくら静岡出身とはいえ、地元の高校出身のスター候補生を失うってのは、プレイのモチベーションに激しく影響する」とかほざきやがってな。
・・・ふざけた野郎ですね。
※2についてだが、神奈川県出身にもかかわらず、ひとりだけウチに所属しなかった奴がいる。大正義巨人軍の菅野智之だ。
・・・菅野に見合う補填選手、正直ウチにはいないもんな。
あと、緑がちるって奴が「縛りプレイなのに菅野を入れちゃうってのもなんか違う気がする」とかほざきやがってな。
・・・ふざけた野郎ですね。
まあ森の件についてはルール違反だが、菅野の件でチャラにしよう、っていう魂胆だ。再編成後の新チーム紹介については、次の記事に譲ることにするぜ。それじゃ、またな!
・・・はあ。こんな地元縛りのぐちゃぐちゃな編成でシーズンを戦い抜けるんだろうか。頭が痛いなあ・・・
続く。